「図書新聞」(2015年4月4日)に、『精神医療の現実 処方薬依存からの再生の物語』(萬書房)の書評が掲載されました。

 もちろん、個人的にも喜ばしいことですが、こういう「現実」が「図書新聞」に紹介されることで、より多くの一般の人(とくに本好きの人)にも届くと思うと、たいへんうれしく感じています。精神医療のテーマが小説や原発の問題と同じ土俵にのせられること。この問題が、もっともっと一般的な問題として社会で扱われることを願ってやみません。

 

 最後の部分を引用します。

「なかなか世間に知られることのない精神医療の現場、そこで起きている「薬の過剰投与」。心の病に苦しむ人の「救済」が、かえって苦しみを増すという「不条理な現状」。本書はこういう問題を世間に知らしめ、専門家による対策が早急に検討されなければならないことを強くアピールしている。身近にこういう症状の人を抱える家族、親族にっては「必読の書」だ。」   萩原信彦(評論家)