以前ブログで紹介した、准看護師の暴行によって頸椎骨折(2012年1月1日のこと)、ケイジさんはその2年後の昨年4月に亡くなった。
http://ameblo.jp/momo-kako/entry-11890344230.html
http://ameblo.jp/momo-kako/entry-11890345790.html
http://ameblo.jp/momo-kako/entry-11890347959.html

 保護室での出来事である。保護室には天井に監視カメラが設置されていた。
 その映像を今回ケイジさんのお姉さんがYou Tubeにアップしたので、紹介したい。





 じつは、この映像は、監視カメラの映像をパソコンで再生、それをデジカメで撮影したものなので、残念ながら少々不鮮明なところある。しかも若干早送り状態。しかし、34秒の映像にはしっかり暴行場面は写っている。
おむつ替えのあと、ズボンをはかせようと、一人の准看護師がケイジさんの身体を「膝」を使って押さえつけているのがわかるはずだ。
 ケイジさんが苦しそうに手を動かすと、その職員が払いのける。ケイジさんはもがくように足をばたつかせ、その足がもう一方の准看護師(手前)に当たった。
すると職員は腹を立てたように突然立ち上がったかと思うと右手に回り、まずケイジさんの頭部側面を足で蹴りつけ、次に頭頂部を蹴りつけた。この時、監視カメラの映像はケイジさんの髪が乱れるのを捉えている((残念ながらこの映像でははっきりしないが)。
 この「事件」はいまも裁判が続いている。
 被告の石郷岡病院はこの暴行部分について次のように主張している。
膝で体重をかけ、ケイジさんの腹を押さえて、ケイジさんが苦しいと手を出したことについて――「原告は粗暴で手で准看護師を殴った」。
またこの後、苦しいので足をばたつかせ、准看護師に当たったことについては――「原告は粗暴で蹴りつけ…」というのである。
 膝で体重をかけ、腹を押さえつけられたら苦しいに決まっている。それを払いのけるための手であり、足の動きであるが、それを被告はいかにケイジさんが「粗暴な患者」であるかを印象づけようとしている。
 なぜなら、その後の手前の准看護師の暴行を、「粗暴な患者を押さえつけるための行為」という流れに引きずり込みたいからだろう。
ともかく、実際の映像を見て、「視聴者の皆様にジャッジしていただきたい」とお姉さんは言っている。
 少なくとも私には、明らかな「暴行」に見える。
意図的に蹴っている。しかも、ケイジさんの足が当たったことに対する「報復」という意味合いも映像からは伝わってくる。
 心底、胸糞の悪くなる映像である。