以下はこの方ご自身が実行されている「離脱中に役立つかもしれないこと」のいくつかを紹介します。
★ サプリメントについて
ビタミンB群は離脱症状を悪化させる可能性がある、との指摘がありますが、「摂取してはいけない」根拠が不明で、合う人がいれば合わない人もいる、というのが本当のところでしょうか。
英語ではよく「flare-up」とか、「rev up」という表現を使います。
これは、サプリメントや食事内容、ストレス、その他もろもろの事柄によって、離脱症状がぶり返すことを言います。
たとえば、ビタミンB群でぶり返した人は、
「I cannot take B Vitamins, they revved me up」と言います。
ビタミンB群は糖質をエネルギーに変えるのに必要ですので、胃腸障害が激しい人は、食物から摂取するのは難しいかと思います。
また、水溶性ですので、体内に長時間とどめておくのも困難です。
摂ってぶり返しが起こらないようであれば、摂取してもなんら問題ないと私は考えています。
(あくまで自己判断でお願いいたします)
マグネシウムにつきましては、摂取を反対する人もいらっしゃいます。
ただし、下剤作用がありますので、便秘が酷い方は、これを逆手に取って利用するといいかもしれません。
また、むずむず脚症候群にも効果があると思われます。
私は、800mg/d摂取し、一晩で症状が消えました。
マグネシウムは、カルシウムと一緒ではなく、単体で摂った方が良いそうです。
また、英語の名前は忘れてしまったのですが、活性型マグネシウム? が一番良いとのことです。
Iherbで購入できるとのことです。
その他、にんにく卵黄、黒酢、免疫ミルクなど、意外にも疲労に効果があります。
(あくまで、個人差がありますので、ご了承ください)
★ 医薬品
IBSガス型の方は、乳酸菌入りの整腸剤が効くかもしれません。私はガスピタンを毎日飲んでいます。
頭痛・眼痛などは、アセトアミノフェン(アメリカ・日本でのブランド名はタイレノール。
英国ではパラシタモル。ジョンソン&ジョンソン)を空腹時に服用すると、治まりやすいです。
湿布も、温湿布・冷湿布を使い分けるといいと思います。(第2医薬品のインドメタシンには気をつけてください)
いずれにいたしましても、医薬品は処方薬・OTCに限らず、ご自分で責任を持って服用方法・量を厳守して使用なさってください。
★ 食事
胃腸障害・IBSの場合
× 冷たいスムージー
△ スープ (消化にはいいが、そしゃく力、胃腸の持つ本来の力が落ちる可能性)
おすすめできそうなこと:
少量でカロリーの摂りやすいもの
(例えば、オーガニック・エクストラ・ヴァージンオリーヴオイルは大さじ1杯で120カロリーあります)
自分にとっての適正な「一人分」を食べる、無理して食べない。
無理に食べさせる人とはつき合わない
その他:砂糖、特に単糖類は禁忌。これは離脱症状というより、低血糖症を防ぐためです。
★ IBSガス型
グラクソ・スミスクラインから「beano」というタブレットが出ています。私には効きませんでした。
IBSは食物アレルギーを併発する可能性が高いので、フード・ダイアリーをつけると役に立ちます。
Coeliac Diseaseなどが見つかった方は、是非そうなさってください。
私は、米アレルギー、及び玉ねぎなどに含まれる硫化アリルがダメみたいです。
ブロッコリ、カリフラワー、玉ねぎ、豆類、じゃが芋、さつま芋など、アブラナ科、ナス科の食品などで特にガスが起こりやすいです。
生フルーツは食事とは別に食べてください。
ドライフルーツなら大丈夫かと思います。
私は毎日の主食をドライフルーツ・ナッツ入りのオーガニック・ミューズリ、あるいはGI値の低いオーガニックライ麦パンのみにしています。
けいれん・痛み⇒腹巻で脇腹を圧迫して、けいれんを抑える。ゴムの入ったパンツ・ズボンは痛くて我慢できないのでやめる。
アニス・シードは効くかもしれません。
ペパーミントは、不明です。
個人差があると思います。
★ ハーブ・サプリメント
自然界のベンゾとも言われるものがあります。
バレリアンは絶対やめてください。
パッションフラワー、セントジョンズワート、ホップも避けた方が良いと思います。
カモミールは、お茶なら大丈夫です。(サプリメントに関しては、不明です)
レモンバームも、大丈夫です。
リコリス(甘草)は、胃腸障害・肝機能障害を起こしやすいそうです。
私は、眼痛・緊張性型頭痛・自己免疫疾患による炎症を抑えるため、feverfewを自己責任において飲用しています。
★ 毎日、日誌をつける
食事内容、症状のチェック。
離脱症状の現れ方にはパターンがあります。
これを続けていると、「良い日」と「悪い日」のパターンが見えてきます。いつ離脱症状がぶり返したのか、原因は何だったのか、なんとなくわかってきます。
★ 摂食障害の経験より、アドバイスできそうなこと・・・
・辛いときほど、ご自身の身体をいたわってあげてください。
・しっかり身体を抱きしめて、「今、ここ」に踏みとどまってください。
・不安な気持ち・考えをこねくり回さず、ただただ、「自分という存在は現在形であり、過去にも未来にも生きられない」「仕方ないんだよ、これが現実なんだから」とつぶやいてみてください。
・リラクゼーション・ヨガを、良い加減・適当に。完璧は目指さない。
・腹式呼吸でパニックを抑える。オイルマッサージで全身をいたわる。
・入浴時など、密室でパニック状態に陥りやすいときは、思い切ってお風呂のドアを開けてみてください。
・自分の感情を丸ごと、あるがまま受け入れる。
・感情にポジティブ・ネガティブはなく、ただ「快か不快か」だけなので、「こういう感じ方をしてはいけない」とご自分を責めないでください。
・自分を否定する言葉は遣わない。
・1日生き延びられた自分を褒めてあげる。
・完璧でない今の自分をそのまま大切に。30~60%の力でいい。
・殴り書きでいいので、「リスト」を作る。
したくないことリスト、やりたいことリスト、行ってみたいところリスト、など、なんでも。
頭が冴えてしまって眠れないとき、リストを作って言語化すると、ラクになります。
★ その他
使えるものは最大限活用する:
弾性ストッキング、肘サポーター、腰サポーター、カイロ、マフラー、羽織物の上着、湿布、歩行介助用の杖、サングラス、など
障害年金などの公的サポート
理解してくれる精神科医まで敵視しない。きちんと感謝をする。
CNS ( Central Nervous System ) による症状と考えるより、東洋人の私たちには自律神経失調症のアプローチの方が合っている気がします。
離脱中は、薬が減って、本来の感情が戻ってきます。
そのため、いろいろな意味で、知覚過敏になります。
例えば、大好きなロック音楽が聴けず、静かなクラシックしか受けつけない、など。
でもこれは、ベンゾのせいで皆さんの好みが変わってしまったのではなく、一時的に身体が過敏になっているだけです。
感情的にも非常に敏感になり、青空を見ただけで泣きだすときもあります。
むしろこれは、どうか良いしるしだと思ってください。
ベンゾはまさに人間をゾンビにするので、こういう敏感さは、良くなっている証拠です。
長々しく、大変申し訳ありません。
あくまで私自身の体験なので、皆さんのお役に立てるかは、全く自信がありません。
私も毎日、離脱症状で苦しみながら、なんとかこうして生きています。
あと137~8日で、終わりです。
皆さんが少しでも楽な状態で完全断薬なさること、心より祈らずにはいられません。