以下はこの方ご自身が実行されている「離脱中に役立つかもしれないこと」のいくつかを紹介します。

サプリメントについて

ビタミンBは離脱症状を悪化させる可能性がある、との指摘がありますが、「摂取してはいけない」根拠が不明で、合う人がいれば合わない人もいる、というのが本当のところでしょうか。


英語ではよく「flare-up」とか、「rev up」という表現を使います。

これは、サプリメントや食事内容、ストレス、その他もろもろの事柄によって、離脱症状がぶり返すことを言います。

たとえば、ビタミンB群でぶり返した人は、

I cannot take B Vitamins, they revved me up」と言います。


ビタミンB群は糖質をエネルギーに変えるのに必要ですので、胃腸障害が激しい人は、食物から摂取するのは難しいかと思います。

また、水溶性ですので、体内に長時間とどめておくのも困難です。

摂ってぶり返しが起こらないようであれば、摂取してもなんら問題ないと私は考えています。

(あくまで自己判断でお願いいたします)


マグネシウムにつきましては、摂取を反対する人もいらっしゃいます。

ただし、下剤作用がありますので、便秘が酷い方は、これを逆手に取って利用するといいかもしれません。


また、むずむず脚症候群にも効果があると思われます。

私は、800mg/d摂取し、一晩で症状が消えました。


マグネシウムは、カルシウムと一緒ではなく、単体で摂った方が良いそうです。


また、英語の名前は忘れてしまったのですが、活性型マグネシウム? が一番良いとのことです。

Iherbで購入できるとのことです。


その他、にんにく卵黄、黒酢、免疫ミルクなど、意外にも疲労に効果があります。

(あくまで、個人差がありますので、ご了承ください)


医薬品

IBSガス型の方は、乳酸菌入りの整腸剤が効くかもしれません。私はガスピタンを毎日飲んでいます。


頭痛・眼痛などは、アセトアミノフェン(アメリカ・日本でのブランド名はタイレノール。

英国ではパラシタモル。ジョンソン&ジョンソン)を空腹時に服用すると、治まりやすいです。


湿布も、温湿布・冷湿布を使い分けるといいと思います。(第2医薬品のインドメタシンには気をつけてください)


いずれにいたしましても、医薬品は処方薬・OTCに限らず、ご自分で責任を持って服用方法・量を厳守して使用なさってください。


食事

胃腸障害・IBSの場合


× 冷たいスムージー

スープ (消化にはいいが、そしゃく力、胃腸の持つ本来の力が落ちる可能性)


おすすめできそうなこと:

少量でカロリーの摂りやすいもの

(例えば、オーガニック・エクストラ・ヴァージンオリーヴオイルは大さじ1杯で120カロリーあります)


自分にとっての適正な「一人分」を食べる、無理して食べない。

無理に食べさせる人とはつき合わない


その他:砂糖、特に単糖類は禁忌。これは離脱症状というより、低血糖症を防ぐためです。


IBSガス型

グラクソ・スミスクラインから「beano」というタブレットが出ています。私には効きませんでした。


IBSは食物アレルギーを併発する可能性が高いので、フード・ダイアリーをつけると役に立ちます。

Coeliac Diseaseなどが見つかった方は、是非そうなさってください。

私は、米アレルギー、及び玉ねぎなどに含まれる硫化アリルがダメみたいです。


ブロッコリ、カリフラワー、玉ねぎ、豆類、じゃが芋、さつま芋など、アブラナ科、ナス科の食品などで特にガスが起こりやすいです。


生フルーツは食事とは別に食べてください。

ドライフルーツなら大丈夫かと思います。

私は毎日の主食をドライフルーツ・ナッツ入りのオーガニック・ミューズリ、あるいはGI値の低いオーガニックライ麦パンのみにしています。


けいれん・痛み腹巻で脇腹を圧迫して、けいれんを抑える。ゴムの入ったパンツ・ズボンは痛くて我慢できないのでやめる。


アニス・シードは効くかもしれません。

ペパーミントは、不明です。

個人差があると思います。


ハーブ・サプリメント

自然界のベンゾとも言われるものがあります。

バレリアンは絶対やめてください。

パッションフラワー、セントジョンズワート、ホップも避けた方が良いと思います。

カモミールは、お茶なら大丈夫です。(サプリメントに関しては、不明です)

レモンバームも、大丈夫です。

リコリス(甘草)は、胃腸障害・肝機能障害を起こしやすいそうです。

 私は、眼痛・緊張性型頭痛・自己免疫疾患による炎症を抑えるため、feverfewを自己責任において飲用しています。


毎日、日誌をつける

食事内容、症状のチェック。

離脱症状の現れ方にはパターンがあります。

これを続けていると、「良い日」と「悪い日」のパターンが見えてきます。いつ離脱症状がぶり返したのか、原因は何だったのか、なんとなくわかってきます。


摂食障害の経験より、アドバイスできそうなこと・・・

・辛いときほど、ご自身の身体をいたわってあげてください。

・しっかり身体を抱きしめて、「今、ここ」に踏みとどまってください。

・不安な気持ち・考えをこねくり回さず、ただただ、「自分という存在は現在形であり、過去にも未来にも生きられない」「仕方ないんだよ、これが現実なんだから」とつぶやいてみてください。

・リラクゼーション・ヨガを、良い加減・適当に。完璧は目指さない。

・腹式呼吸でパニックを抑える。オイルマッサージで全身をいたわる。

・入浴時など、密室でパニック状態に陥りやすいときは、思い切ってお風呂のドアを開けてみてください。

・自分の感情を丸ごと、あるがまま受け入れる。

・感情にポジティブ・ネガティブはなく、ただ「快か不快か」だけなので、「こういう感じ方をしてはいけない」とご自分を責めないでください。

・自分を否定する言葉は遣わない。

・1日生き延びられた自分を褒めてあげる。

・完璧でない今の自分をそのまま大切に。30~60%の力でいい。

・殴り書きでいいので、「リスト」を作る。

したくないことリスト、やりたいことリスト、行ってみたいところリスト、など、なんでも。

頭が冴えてしまって眠れないとき、リストを作って言語化すると、ラクになります。


その他

使えるものは最大限活用する:

弾性ストッキング、肘サポーター、腰サポーター、カイロ、マフラー、羽織物の上着、湿布、歩行介助用の杖、サングラス、など

障害年金などの公的サポート

理解してくれる精神科医まで敵視しない。きちんと感謝をする。

CNS ( Central Nervous System ) による症状と考えるより、東洋人の私たちには自律神経失調症のアプローチの方が合っている気がします。


離脱中は、薬が減って、本来の感情が戻ってきます。

そのため、いろいろな意味で、知覚過敏になります。

例えば、大好きなロック音楽が聴けず、静かなクラシックしか受けつけない、など。

でもこれは、ベンゾのせいで皆さんの好みが変わってしまったのではなく、一時的に身体が過敏になっているだけです。


感情的にも非常に敏感になり、青空を見ただけで泣きだすときもあります。

むしろこれは、どうか良いしるしだと思ってください。

ベンゾはまさに人間をゾンビにするので、こういう敏感さは、良くなっている証拠です。


長々しく、大変申し訳ありません。

あくまで私自身の体験なので、皆さんのお役に立てるかは、全く自信がありません。

私も毎日、離脱症状で苦しみながら、なんとかこうして生きています。

あと137~8日で、終わりです。

皆さんが少しでも楽な状態で完全断薬なさること、心より祈らずにはいられません。