ほんっとに、良い映画だった。
いや、内容は決してハッピーなものではないです。
あの結末は、え?って。ほんと、衝撃すぎて、ポカーンとしてしまいました。
見終わったあとに、このタイトルの意味が、わかった気がしました。
甘い幸せの中にぽっかりと空いてしまった穴。
ちなみに、洋題は
Any Day Now
邦題のつけ方に疑問が湧いちゃうものも多いですが、このタイトルは悪くない。
チョコレートドーナツは、映画の中でも出てくるので、このタイトルをチョイスしたのかもね。
ゲイの二人が、ひとりの少年の親となり面倒を見ていく物語。
少年はとなりの家に住む、障がいの持った男の子。彼の母親は薬漬けの毎日でついに逮捕されてしまい、少年はひとりぼっち。施設に連れて行かれることになるのだが、ある日、少年がひとりで街を歩いているところを見てしまう。
彼は、少年の面倒を見ようと決断し、彼の母親に交渉、書類を書いてもらい、彼を保護下に置くことに。
学校にも通わせ、多くの愛情を注いで、彼を育てていくのです。
しかしある日、心無い誰かのせいで、少年は奪われてしまう。
裁判で争っても、結局は、ゲイであることを理由に(直接そうは言われないけどね)、少年を取り上げられてしまいます。
ここからの結末は、ネタバレになるので控えますが、ずっしりくる内容でした。
虐待、ネグレクト、まともな愛を受けることなく育っていく子もいる。
親ってなんなんですか?
産んだら親なの?
一緒に暮らしてれば家族なの?
そんなことを考えさせられる映画でした。
そして何より、こどもにだって、愛のない親より、愛のある他人の方が、大切な存在になり得るということ。
親子のあり方、制度の見直し。
世の中に、不本意に命を落とすような幼い子供がいなくなることを願わずにはいられないです。