コーチングが機能しない原因の一つに信頼関係の欠如がある。
CTPを受講するにあたって、最初に「CTP電話会議の模擬クラス」というものに
参加したときのことだが、私がクライアントに立候補して、コーチ役の出席者の方々に
いろいろ質問されたのだが、その質問が、結構ムカついた(笑)
コーチングを学ぼうとしている、ちょっと本を読んだか、セミナーにでも出席したか位の
「ちょいかじり」の出席者なのだから、スキルや質問のコツなどわかろうはずもないのだが・・・
自分のための質問をバンバン言ってくる。スキルもくそもあったもんじゃない・・。
今では、既に懐かしい記憶だが、
「質問をされることで、こんなに気分が悪くなることもあるんだな・・・」
改めて、質問について、クライアントとして、良い経験をしたものだと思っている。
なぜ、こんなふうになってしまったのか?
要するに、コーチングが機能していない訳だが、
似たようなケースはたくさんあるだろう。
「コーチング関連書籍」1~2冊位読んだ・・・もしくは
「コーチングセミナー」に2時間くらい出席した「ちょい囓り」の上司よろしく
「君はどう思う?」とか「君の意見を聞かせてくれないか?」
なーんていきなり、初めて質問されたって、何て答えたらいいか、部下は鼻白むばかり。
そう、ここでもコーチングが機能していないのだ。
信頼関係がないのだ。
ネットを「コーチ」もしくは「コーチング」で検索すると、ひっかかる、よくできたサイトがある。なかなかよく勉強されている方で、対応も良い感じの方である。
そのコーチの方は、「無料コーチング」をされていて、1時間くらいでしょうか?事前に予約して
いきなり電話でコーチングをしてもらうのだが、(当たり前か・・・)
そのコーチの方は、一番始めに、アイスブレークもなく!とにかくしつこく、こう聞くのです「今日はどんなふうになりたいですか?」「今日はこのコーチングの後どんなふうになっていたいのでしょう?」
「・・・」
「では、本日のテーマはどんなことにいたしましょうか?」
「きょうは何についてお話ししましょうか?」
「・・・」
で、結局、彼はCTPの先輩であること、プロコーチについて、コーチとして生業にしていくために、
クライアントとの関わり方、信念、ポリシーなど、コーチとしての彼に対して、私のインタビュータイムになってしまったのです(笑)私としては、はなっからインタビューのために、予約したのではなくきちんとコーチングして欲しかったのですが、結局そうはならなかった・・・。
コーチングが機能していない。
そこに、信頼関係が出来ていない・・・。
なのに、
「今日はどうなっていたいですか?」
といきなり言われても、
そう簡単に、
「○○になっていたいですね・・・。」
とはこたえられない・・・。
感じのよい人とコーチとして優秀であるかと言うことは別問題。
スキルがあることと結果を出せるということはイコールではないという事。
とても良い体験をした、勉強になった。
信頼という「火」が無い場所に
コーチングという「煙」は立たないのだ。
コーチングスキルを云々する前に
「信頼関係をどう築くか?」ということにも粉骨砕身していきたい。