糖質のエネルギー代謝、脂肪酸やアミノ酸代謝、核酸生成などを助ける
生命活動に不可欠な補酵素です。
体内にあるビオチンの大半は、腸内細菌によって作られます。
食品から摂れる量が100μg（0.1mg）程度なのに対して、
腸内細菌が生み出す量は20000μg（20mg）以上と言われていますので、
数十倍の差があることになります。
ビオチンの効能
高血糖や糖化の予防！
ビオチンには糖の代謝を助ける働きがあります。
もし血中にあふれた糖が血管からしみ出て、タンパク質と合体すると、糖化と呼ばれる細胞が焦げる現象が起きてしまいます。
糖化が起きるとＡＧＥｓというシミなどの原因となる物質が作られ蓄積されてしまいます。
ビオチンを摂取することで、糖の代謝を助け、血糖値を下げることで肌の糖化を予防する効果があります。
美肌効果！
ビオチンには、体内でコラーゲンの生成を助ける働きがあります。
ビオチンを摂取することで、ハリのある肌につながります。
アトピー性皮膚炎を改善！
ビオチンには皮膚炎の痒みの原因となるヒスタミンという物質を血中から排出させる働きがあります。
ビオチン摂取することで、アトピーなどのアレルギーを改善させる効果があります。
ビオチンは食品から摂れる量よりも、腸内細菌によって作られる量の方が多いので、
ビオチンが豊富な食品から摂取するより食物繊維が豊富な食品を摂取して
腸内環境を整えることをオススメします。
欠乏症
一般的な食生活を送っている人はビオチンが不足するということはほとんどありません。
ただし、過度の喫煙や過度の飲酒をする人や、抗生物質を長期間摂取している人などはビオチンが不足する場合があります。
ビオチンが不足すると、以下のような症状が起こります。
・爪が割れやすくなる
・白髪が増える
・ニキビや肌荒れが出来やすくなる
・髪の毛が細くなる
・抜け毛
・結膜炎
・筋肉痛
・寝付きが悪くなる
・疲労感
・脱力感
・ストレスの増加
・食欲不振
・糖尿病
・アトピー性皮膚炎
・掌蹠膿疱症
過剰症
ビオチンは水に溶けやすく、過剰に摂取しても尿として排出されるため、
過剰摂取による症状はほとんどないといわれています。
ただし、動物実験では妊娠中に大量のビオチンを与える胎児に悪影響があるという
結果がでています。
人間の場合にどうなるのかはまだ判明していませんが、妊娠中の女性の場合には
過剰摂取には注意したほうがいいでしょう。
健康のためには栄養バランスの良い食事と、適度な運動をしましょう！
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