中国「リコノミクス」は後ろ向き 経済のゆがみを正す
- SankeiBiz(サンケイビズ)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130712/mcb1307120502014-n1.htm
(以下抜粋)
3月の全国人民代表大会で副首相から昇格した李氏は、統計数字稼ぎと
批判された地方の無駄なインフラ建設、需給バランスを無視した生産能力
過剰の製造業、不動産投機などへの金融機関の融資にメスを入れた。
(抜粋ここまで)
(・w・) さて、中国の李克強首相のやっている経済政策のリコノミクス。
これの特徴としては
1.リコノミクスは景気対策を主軸にしてはいない
2.不動産市況の軟着陸、不良債権処理の円滑化を指向してる
3.過剰生産能力の縮小、金融引き締めの傾向がある
(・w・;) 後は経済の透明性を高めようって方向で考えてるのでしょうね。
以前のアメリカとの投資交渉に関してもその方向があるからでしょう。
米中が投資協定交渉再開で合意=戦略・経済対話で -
WSJ.com http://on.wsj.com/177CB1S
(・д・;) さて、中国はこれまでの胡錦濤体制下で何回か経済の落ち込みを
経験してたりします。2007年の不動産市況の低迷、2009年のリーマンショック、
2011年の欧州債務危機による輸出の落ち込み。
(=w=;) これらを政府主導の公共事業の拡大、通貨安政策による輸出振興、
不動産市況の刺激による住宅投資の促進。致命的な落ち込みは何とか回避
することが出来た手際は流石と言えるでしょう。
(・w・) その際に出来た地方政府の負債拡大や民間負債はどこかで処理
していかなければならないのは事実だったりしますが、世界経済がまだ
不調であり、中国そのものも水や大気汚染など環境的な制約、労賃の上昇
からくる海外企業の撤退、生産能力の拡大の鈍化などのリスクに晒されて
います。
NY銅:3週ぶり大幅安、中国が工場の余剰生産能力を削減
- Bloomberg
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MQK5H26TTDSK01.html
(・w・;) その時期に経済成長率が7%割るまでは景気対策を控えるとか
金融引き締めを行い住宅価格上昇を抑制するって政策を取ってしまうと
日本のバブル崩壊時の二の舞になる可能性が高まるのでは?
(=w=;) それが怖いがために、胡錦濤体制ではなんとか現状の継続を
不安定ながらも続けざるを得なかった感じはあります。今はまだ平時では
ないためです。
(・д・;) 実は政府主体で景気対策を行ってた前政権の方が市場の恐ろしさを
良く理解していたのではないかと。
中国首相:経済の「大きな変動」回避へ-成長を一定範囲内に
- Bloomberg
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MQ1DT56TTDS401.html
(・w・;) 日本でもそうでしたが、経済の高度成長が止まる時期に構造改革がー
と叫びだす勢力は必ず出てきます。彼らは、現在うまく回ってる仕組みすら
破壊して、1から新しく作る方がいいと考え出す人々ですし。
(=w=;) 不透明な商取引、汚職、信頼性の低い統計情報、帳簿外への
飛ばしなど改革が必要な項目は数多いですが、急激には改善など出来ないし
するべきでもないのです。
(・w・) 権力者とその手の経済活動が結びついてる中国に至っては
とてもそこまで思い切った手法は『取れない筈』ですしね。
問題は、膿を出すつもりで公開した情報を見た海外勢が逃げ出しかねないこと。
そして、金融の引き締めは日本のバブル崩壊と同様のバランスシート不況を
中国で大規模にする形で再現しかねないと言うことです。
その際に、経済を政府のコントロールで何とか軟着陸可能と考えてるような
今の習近平体制に、胡錦濤体制のような思い切った景気対策が行えるかどうか?
三重野日銀総裁
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%87%8D%E9%87%8E%E5%BA%B7
(・w・;) かつての日本はそれで失敗し、欧米も大規模な金融緩和は行え
ても、財政出動を止めてしまい長期の不調にあります。
中国がその失敗例の列に並ぶ日が近々来そうな、そんなきな臭さは最近
ありますね。
(・w・;) 手遅れになる前に気が付いてほしいものです。
人気ブログランキングに参加しています。
李克強首相が行おうとしているリコノミクスは、かつての日本の
バブル崩壊時の金融引き締めとその結末に良く似た結果を起こ
しかねないと思われた方はクリックしていただけると幸いです。
http://blog.with2.net/link.php?1262389
←携帯の方はこちらをクリックお願いします。