キネマの神様 原田マハ(著)

 

以下、WEB紹介より

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39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、

折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。
ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、
ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。
“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。

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著者の小説を読むのは、これで4冊目・・

『旅屋おかえり』 『本日はお日柄もよく』 『総理の夫』 そして本作品となる。

どの作品も面白かったが、個人的には今まで読んだ中で一番面白かった!

 

冒頭の文章より一部抜粋・・・

 

暗闇の中にエンドロールが流れている。
ごく静かな、吐息のようなピアノの調べ、真っ暗な画面に、
遠くで瞬く星さながらに白い文字が現れては消えていく。
観るたびに思う、映画は旅なのだと。
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エンドロールは旅の終着駅。
訪れた先々を、出逢った人々を懐かしむ追想の場所だ。
だから長くたっていい、それだけじっくりと思い出に浸れるのだから。

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この文章にすっかりやられてしまい、

どっぷりとこの物語の世界にハマってしまった。

「映画はやっぱり映画館で観ないといけませんね」

と思わせてくれる本!

 

映画好きの方には、特にオススメの本です!!

 

・・・追記

巻末の片桐はいりさんによる解説もよかったです♪