リエゾン・・・睡魔との戦い
9日目:最後の苦行
朝、7時半に八戸港に到着予定だった。
実際、7時には着岸して下船の準備が始まった。
船内放送に従って、7時半前には車両のところで待機を始めたが、このフェリー、段取りが悪いというか、仕事が遅いというか、ドライバーやライダーを車両のところに待機させてから初めて下船準備を始めている感じ。
しかも一番下のフロアの車両が出るまでは、上からのスロープもおろせず、蒸し暑い中、結局30分以上待たされた。
結局、八戸の地を踏んだのは8時を過ぎていた。
1週間ぶりの本土上陸だ。
そしてここから長い長いリエゾンが始まる。。
とにかく、お盆の金曜日だから高速料金はいわゆる上限1000円のETC割引きだ。
急ぐ必要はないのだが、途中でもたもたしても仕方ないので、一気に帰ってしまう作戦だ。
長時間の高速運転を少しでも楽しようと買ってみた。
これがあると手のひらの重さを使ってアクセルを開け続けられるので握力の疲れを軽減できる・・・・・・
そう思って使ってみた。
でも、楽に開けられるセッティングにすると今度はアクセルを閉じようとしたときにも手が当たってしまうし、閉じたときにじゃまにならない程度の角度にセッティングすると今度は開け続けているときに不自然に手首が下に下がってしまうことがわかった。
それほどアクセルが重いバイクではないこともあり、初めの1時間だけ使ったらあとははずしてしまった。(^^;)
アイデア倒れとはこのことだ。(笑)
まあ、これまで毎日乗り続けてきたので手のひらにはマメができていて、今更・・・・ってのも有ったしね。(爆)
八戸から仙台手前まではひたすら単調な道で睡魔との戦い。
耐えきれず、1時間ごとに休憩しては、5分程度の仮眠を取る。
仙台の手前は20km程度渋滞していたが、こちらはバイクだ。問題なくすり抜ける。幸い、渋滞とは言ってもトラックが少ないのですり抜けにも十分なスペースがある。
しかし、仙台以降も単調な道に退屈してしまい、眠くて眠くて・・・・
かなりやばいので途中のPAのベンチで横になり、15分ほど寝たりしながら、少しずつ関東に近づいてきた。
途中、どこだか忘れたが、バイクを止めたすぐわきでうずくまり、5~10分程度の仮眠を取った。
2台向こう側にWR250Rが停めてあるのは知っていた。
起きてから、さぁ~て行くかぁ・・・てな感じでふと脇を見ると、まだそのWRがいて、そのオーナーらしき30前くらいのにーちゃんが何か話したげにこっちを見ていた。
どうやら泥だらけのアフリカ象を見て、オフロード談義?をしたかったらしい。
出発の支度をしながら少しだけつきあって話をする。
あのタイヤが良いとか、悪いとか、たわいもない話をした。
まわりではアブラゼミが暑苦しい鳴き声を響かせている。
考えてみたら、北海道では蝉の声を聞いた覚えがない。
単に憶えていないだけ??
それとも北海道って蝉はいないんだっけ???
陸路の移動はフェリーに比べれば安上がりで、速い。しかもETC割引きをうまく使えば安いが、やはり体力的にしんどい。
それになんと言っても、
タイヤがもったいない。
今回は出発前に前後新品タイヤを入れた。
オフロードタイプのタイヤなので寿命は短い。
わかってはいたが、あらためてチェックすると、こんな状態。
フロントはほぼ終わっている。
リアは山はまだあるが、砂利ダートばかり走ったせいで完全に角が丸くなっている。
帰宅後、計算したら全行程で約3500km程度。
ま、オフロードタイヤの寿命、しかも重量車としてはこんなものかなー。
リアはもう少し引っ張れそうだけど、フロントはオフを走るなら替えたいところかな。
それにしても本州に戻るととたんに
ピースサイン
から開放されるにはホッとする。
ようやく、うざったくも照れくさいものとオサラバだ。
でも無意識に対向車線のバイクを見てしまうのはボクが小心者である証拠だろう。
だって、挨拶してきたら返さないと悪いじゃん。(笑)
もっとも今年は北海道の中でもしないヤツはしないって感じだったなぁ。
ボクは自分からは積極的にしないけど、挨拶されたら必ず返すという感じ。
今更、ピースサインなんて恥ずかしいので軽く会釈するだけだが。(笑)
よろよろになりながらも何とか蓮田SAまでたどり着き、最後の休憩をした。
疲れて半分寝ぼけているボクを
つくつくほうし
の鳴き声が出迎えてくれた。
その瞬間、実感した。
あ~、夏休みももうおわりなんだなー。
本日の走行距離:727.8km(うち、ダート0km)
9日間の総走行距離:3502.8km
(うち、ダート257.6km)