先週末は久しぶりに林道ツーリングに行って来た。
夏の北海道でほんとに久々の「公道ダート走行」をしたのだが、関東の林道も久しぶりだった。
たぶん、5、6年ぶりくらいかも。。
最後に行った「公道ダート」はたしかCRM250ARで行った、富士山登山道のアタックツーリングだったかな・・・、それとも伊豆半島の林道だったか・・・・
たぶん、伊豆だな。
営林署によって通せんぼされている林道の鍵を勝手に開けて走り回った記憶がある。
バキッ!!(-_-)=○()゚O゚)アウッ!
最後は営林署の人に見つかって、いい年してお説教を食らって帰ってきたっけ。(爆)
それ以降はCRMで自走して行って、モトクロスコースや河川敷コースで遊ぶ程度だった。
今回のツーリングはミクシをきっかけに知り合った友人たちを誘っての企画だ。
土日のお泊まり企画。
乗っていくバイクも出発地点もバラバラなので、宿だけ決めてあとはそれぞれが好きな方法でスキなルートを通って集まることにした。
宿はこちら。
「チェッカーフラッグ川崎」
(http://www2.odn.ne.jp/~cfi50200/
)
このペンションができた時から何年かに一度は通っているところだ。オーナーの川崎さんには昔から世話になっている。
ここはご飯が最高である。
また、数年前には苦節○○年の手堀りの洞窟風呂ができあがった。
芦安温泉村(今は南アルプス市に統合)の一番奥にある。
夜叉神峠がマイカー通行禁止になってしまい、タクシーとバスの乗り入れしかできないので、ハイキング客がだいぶ減ってしまったらしいがライダーにはお勧めの宿だ。
是非、一度行ってみてほしい。
さて、話は戻ってツーリング。
結局メンバーは総勢7名。
中部地区から
CBR600F4iとR1150Rロードスター
の2名。
東京近郊からは、
XR250R、XTZ660テネレ、アフリカツイン
のオフロード組、3名
GPZ900R
のオンロード組、1名
アルファロメオ156
の車組、1名
というメンバーだ。
ボクはアフリカ象でほかの2名とともにオフ組で出発だ。
朝、嵐山PAで集合し花園ICで関越をおりて、長瀞を経由してR299へ。
ツーリングマップルを頼りにダートを走ってから中津川林道を目指すつもりだったが、結局そのルートは工事中で通行止め。途中で引き返す羽目になった。
結構あれた道だったし、朝一のダートだったのでびびりが入り、へっぴり腰での走行となる。
Uターンする時なんか、どきどきものだ。
いくら仲間がいるとは言え、こんなところでこけてしまっては無駄に体力を消耗してしまう。
つづら折れの道を逆方向に下っていく。超ヘアピンの連続だ。
さすがにXRは軽い車体を利して、ほいほいと下っていく。
テネレとおいらはあくまでも慎重に・・・
キャンバー気味の180度ヘアピンでテネレがぐらりとバランスを崩す。
あっあっあ~、ボテ。
ほっほっほ・・・
他人の不幸は密の味。ニヤリ
とはいえ谷側に倒れたので一人で起こすのは無理と判断し、すぐに応援に。
無事起こしてから、アフリカ象に戻り、無難に無難におりていく。
途中、ライン上にでかい岩が有るのはわかっていたのだが、浮き砂利と段差でバランスを崩し、早めのライン変更に失敗してしまい、そのまま突入。
直前でハンドルをこじるのは自ら転びに行くようなものなので、覚悟を決めてハンドルをまっすぐに保持して、人の頭くらいある岩につっこむ。
これが軽くて瞬発力のあるCRMだったらとっさにアクセルをあけてやればフロントが軽く浮くので衝撃をいなすことができる。
しかし、重戦車のようなアフリカツインでは無理。少なくともボクの腕ではできない。だから少しでも速度を落とし、腰を引いて、直前でアクセルを開けてフロントの加重を抜きながらぶつかって行くのみ。
ドンっ!!
結構な衝撃を受けながらも無事にフロントは乗り越えた。
リアが引っかかるかと思ったがあっけなく通過。
ほっ。
あとで後ろで見ていてXRが言うにはフロントが激突した時に大岩はまっぷたつに割れたそうだ。(爆)
フロントのチューブピンチによるパンクが心配だったが、それも何とか大丈夫だった。
アフリカ象の車重を考えて前後とも本来の舗装路用の高めの空気圧にしてあったのがよかったらしい。
その後、結局、少し戻ることになるがうろうろしながらも何とか中津川林道へ。
まずはダートの手前にあるそば屋で遅めの昼飯。
まあまあかな・・・
食後はそそくさとダートに突入。
今回はアフリカ象にちゃんとしたオフタイヤを履かせてきたとはいえ、重いバイクだ。砂利ダートで無理は禁物。
XRとテネレに先頭を譲り、後ろからゆっくりと走る。
しかし、天気がいいのはありがたいがホコリがすごい。先行する2台がもうもうとホコリを巻き上げる。
黒いバイクで黒いジャケットなのであっという間に真っ白だ。
おまけに口の中も粉っぽくなってきた。(笑)
フラットだが、浮き砂利のダート。しかも左側は基本的に切り通しなのでコースアウトすると河原に転落だ。
こんなコンディションではボクは無理しない。元来のチキンハート全開でちまちまと安全に走る。
先行する2台からはじわじわ離されるが仕方ない。
ボクの走りの真骨頂
奥義:「無事が何より!!」
バキッ!!(-_-)=○()゚O゚)アウッ!
ま、でもバイクの挙動もだいぶわかってきたし、少しずつ標高が上がると浮き砂利よりもふつうの土の割合も上がってきて、唐突なスライドが減ってきたので少しペースをあげる。
意外に先行の2台からはさして離れていなかったようでテネレの後ろに追いつく。
中津川林道はメジャーなコースだ。
今日も何台かのオフバイクが入っていた。
先行する若者?を先頭を行くXRが爆音で脅して道をあけさせる。
そのあとをビッグシングルのテネレとアフリカ象がたたみかけるように追い打ちをかけつつ、駆け抜けていく。
ミラーを見ていると抜かれた若者は完全に戦意喪失でまるで追ってこようともしない。
わっはっは。
大人げないなー
自分が先頭ではこのペースは維持できないだろうが、人についていくのは比較的たやすい。
特に目の前のテネレはアフリカ象ほどではないにせよ、重量車だ。
その挙動を見て、マシンがはねられている時は少しラインを外して穏やかなラインを選択する。
あーらくちんらくちん
人の後ろってのもいいなぁ~(爆)
爆走おやじ3人組はやがて三国峠に到着。
まだ、紅葉には早い感じだ。
昔の中津川林道は排水のための配管が地面を横切るように横たわっていて、それがいいジャンプ台だったのだが、今はさすがに地面に埋め込んで有ったので、多少のギャップはあるものの昔のようなジャンピングスポットは皆無だった。
ま、それでも楽しめる程度のダートとして残っていたのはうれしい。
今時はどんどん舗装されてしまうか、営林署にゲートを作られて通せんぼされてしまう林道ばかりだからだ。
この先の下りは舗装路。
いったん川上町まで下り、ガス補給をしてから、今回のメインルートの川上牧丘林道だ。
標高2000mの大弛峠をへて山梨側に抜ける。
今回は長野側から上っていく。こちら側は今でもダートが残っているという話しだ。10年ぶりくらいなので、どうなっているやら・・・
このルートは林間のダートとは違い、山越えルートだ。
比較的路面は土の部分が多く、穏やかなスライドで走りやすい。
登り勾配もそこそこ有るので先頭のまま、XRとテネレを後ろに従え、ダートに突入した。
路面は悪くないので少しペースをあげてみる。
案の定、タイトコーナーでは後ろのXRが迫ってくるが立ち上がりの加速で引き離せる。
後ろでXRが爆音をとどろかせて全開加速をしているのが手に取るようにわかる。
しかし、所詮250ccだ。こちらはバイクは重いとはいえ、排気量は3倍の750ccだ。加速区間ならお手の物だ。
微妙な距離を保ちつつ、つかず離れず3台のオヤジオフローダーはぐいぐいと標高を稼いでいく。
山頂が近づくとこんな山道なのに路駐している車が山ほどいる。
山頂の駐車スペースには今まで見たこと無いくらいたくさんの車と人がいた。
南側のルートも昔はダートだったので登山客と本格的な4駆くらいしか上ってこなかったのだが、今回はふつうのドライブの観光客がいっぱいだ。
ちょうど紅葉が見頃を迎えつつあることも理由の一つだろう。
ひとしきり休憩したが、長居は無用なのでとっとと下る。
このまま国道まで下って宿に向かうには早すぎるので、西に進路を変え、乙女高原を抜けていく。
このルートは道幅が狭いため、車ではあまり楽しめないがバイクならそこそこ行ける。
知らないうちに「クリスタルライン」なんてちゃらい名前が付いていた。
ちょうど路肩には降り積もった落ち葉がたまり、谷間には色づき始めた紅葉が見え隠れし、景色を楽しみつつ流すにはなかなか気持ちのいい道だ。
高原を走り抜け、増富のラジウム温泉に抜ける手前の川沿いの道は最高に景色がよかった。
一人ならば至る所で止まって写真を撮ったと思うが、3人連れなのでそのまま通過。
なんやかやで韮崎をかすめて芦安温泉の宿に着いたのは5時20分だった。
途中、単独行動のGPZがたまたま広河原のところで地図を見ているのを見つけ、いっしょに宿まで。
残る中部組もすぐ麓まで来ているらしい。
部屋に入り、着替えをしてくつろいでいると時期に到着。
これでバイク組6名はトラブルもなく無事到着した。
一応、幹事としては一安心だ。
あとは夜遅くに来る車だけだ。
まったりと洞窟風呂を楽しみ、いつものように食べきれないほど(とか言いながら、しっかり完食したけど)の晩ご飯。
メンバーも満足してくれたようなので、ここの宿にしてよかった。
食後、しばしくつろぎつつ、乾きものをつまみにワインや冷酒を楽しむうちに最後のメンバー、アルファも無事到着。
日付が変わる頃まで酒盛りがしめやかに続くのであった。(笑)
本日の走行距離:約400km
本日のトータル燃費:約18.5km/L
翌朝も快晴だ。
7時前に目覚めたので洞窟風呂を楽しもうと思ったが、鍵がかかっており使用できず。
ボリュームたっぷりの朝飯を食べ、まったり。
9時を回る頃にようやく宿泊代の精算をすませ、ぼちぼちと出発準備。
しかし、いつもいつもこの宿にはサービスしてもらっているが、今回もだいぶ安くしてもらった。
お酒やおつまみのサービスのほかに宿泊代そのものまで安くしてもらった。
感謝、感謝。
ちなみに5年程度しか使っていないのだが、オヤジの熱い走りに耐えかねたのか、ブーツのバックル部分が壊れた。(T_T)
本来なら中部組も含めて一緒に軽く走ってから解散としたいところだが、どこを走ってもどっちかが遠回りになってしまうため、芦安温泉から麓に下ったところで中部組とは別れを告げる。
今日はオンロード・ワインディングを拾って走る予定なので、GPZとアルファもいっしょに走る。バイク4台と車1台。
実は誰も口にしないが、オフロードオヤジ3人衆は昨日がんばりすぎて疲れがでていたのだ。(爆)
南アルプス市をあとにして、昨日とはちがうルートで乙女高原に再び入っていく。
少々道が狭いので車にはつらいがバイクで走るには快適な道だ。
しかし、昨日よりもとろい車が多い。
それに対向車が多いのでかなり気を遣う。
中にはこちらが見えているのにインをカットしてくる大馬鹿野郎もいて、結構腹が立つ。
狭い道ではアルファロメオが気の毒だったが、塩山まで抜けてしまえばあとは大丈夫。
ここからは先週、ドリーちゃんと真っ暗ななか走った道だ。
塩山から柳沢峠へ。
柳沢峠の茶屋で軽く遅めのお昼ご飯と食べ、奥多摩へと抜けていく。
奥多摩周遊道路の休憩スペースに族仕様のバイクに乗ったヤンキーがいることいること。現役を引退した族のようだ。最近では「旧車会」と言うらしい。
ま、うるさいだけでさほど悪さをしているわけではないが、あまり愉快ではないのも事実だ。
長居は無用なのでとっとと走り出し、青梅でそれぞれのルートへ流れ解散とする。
ボクは先週と同様に日の出ICから圏央道に入り、中央道、首都高速と抜けて帰宅した。
ガソリンを入れて薄暗くなった自宅前で泥だらけのアフリカツインを洗車して、ツーリングは終了。
いやー、久々の林道は楽しかった。
何よりも、ミシュランのT63を履かせたアフリカツイン。
思ったよりも、ばんばんダートを走れる。
さすがにコーナーのつっこみやコーナリングスピードで軽量車と張り合うのはバイク的にも無理があるが、つっこみは無理せず安全に入り、クリッピングから排気量にものを言わせてパワースライドを楽しみながら加速すれば、結構行ける。
トータルでのアベレージ速度はそこそこ高めキープが可能だ。
おまけにべた座りのままでこれができるのであまり疲れない。
バイクとタイヤのマッチングも良いようだ。
それに見た目で期待していなかったが、ドライ路面なら舗装路もかなり行ける。
限界は高くないが滑り出しが穏やかなのでブロックの端まで使い切れる。
おそらく雨降りの舗装路はかなりやばいとは思うが、トータルで考えたら、アフリカ象に履かせる「旅タイヤ」としてはすばらしい。
土曜日の狭いワインディングでちょっと気を抜いていて対向車に気づくのが遅れた際に、バイクが寝ている状態でとっさにフロントブレーキを握ってしまった瞬間はフロントがロックしてハンドルが切れ込んだが、滑り出しが穏やかなのですぐにブレーキをリリースしたところ、何事もなかったかのようにバイクは安定した。
なまじ限界の高いタイヤだとこうはいかない。最後のブレイクするところのコントロール性という意味でもこのタイヤは良い。
タイヤ交換してから約1000km走った感じでは、オフを走るための寿命は5000km程度。オンを走れればいいやというレベルでも7、8000km程度が限界な感じだが、普段は乗らずに遠乗りでだけ使う分には、許容範囲だろう。
それにオフのタイヤはオンタイヤよりずっと安いし・・・・
ほんとに楽しかったなぁ。
林道もチェッカーフラッグ川崎も、友人たちと語り、飲んだことも・・・・
忘れていた、仲間たちとのツーリングの楽しさを思い出したよ。
また行こう・・・
本日の走行距離:約310km
本日のトータル燃費:約20km/L