ボクの所有する大型バイク、岩☆号が来月頭で車検が切れる。
正式名称は
BMW R1150R Rockster
である。
何度もこのブログで書いてきたが、今は無き友人の形見としてボクが預かっているバイクだ。
2年前に友人が亡くなったあとでご両親のご厚意でボクが預かったのだが、預かってふた月もしない内に車検の時期が来た。
ちょうど友人が新車で買って2年目だったのだ。
彼がこのバイクを乗り回せたのは実質1年だけだった。
その後は病気との闘いで乗ることもできなくなっていた。
ボクが引き取った時はバッテリーもカラカラでエンジンをかけるだけでも一苦労だった。
そんな状況の中での車検だったので、友人が購入したBMWの正規ディーラーに連絡して車検を通して貰った。
このバイク、ヨーロッパのガタイの言いオヤジを基準に作ってあるらしく、ノーマルのままだと恐ろしくハンドルが遠くて広く、しかも角度がおかしい。
今後、末永くこのバイクと付き合っていくためにもショップと相談してロードスターのハンドルと交換して貰うことにした。
たかがパイプハンドルなのだが、さすがBMW!!ハンドルパイプだけで1万円以上とられた。(T_T)
結局、このときの車検はハンドル交換の部品代や工賃も含めて
17万円っ!!も取られた。
いくら油脂類をすべて交換して貰ったとは言え、高すぎる。
ボクのボロ車を車検に出したって、ここまでかからない。とほほ。
あれから2年。
走行距離は5千km位しか増えていない。
今回はユーザー車検にチャレンジしようと決めていた。
実はバイク歴こそ長いものの、車検が必要なバイクを所有し始めたのはここ2年ほどなので、ユーザー車検なんてやったことがなかった。
経験のある友人にだいたいの段取りは聞いておいた。
5月連休中の平日に、近所の車検場に行き、とりあえず、もらえる書類と最初に行く窓口を聞いておいた。
このときの窓口のおばちゃんったら不愛想この上なかった。
お役所仕事の見本みたいな人だった。ぶー。
あれから約1ヶ月。
車検期限の1ヶ月前から継続検査を受けられるので早めに一度トライして、何か不具合があっても建て直しが効くようにスケジュールを調整した。
そして今日、行ってきた。
何しろ、初めてだ。
夕べは寝ていても何か書類のわすれものがないかとか、変な夢ばかり見た。
今朝は8時過ぎに家を出れば十分なのに、妙に目が冴えて、6時半には起きてしまった。
そのくせ、肝心のバイクは何もしていないのだ。(笑)
先日までは
せめてきれいに洗車しておこう・・・
とか、
パッドの残量チェックとタイヤの空気圧くらいは・・・・
なんて思っていたのだが、結局何もせずじまい。
唯一、夕べやったのは、日頃つなぎっぱなしになっているトリクル充電器を確認したら、オフになったままだったのでスイッチを入れ、一晩充電しただけ。
そして、今朝、奥においてあった、岩☆号を引っ張り出す。
車体カバーを外し、ホコリまみれのタンク周りをウエスで乾拭きした。
やったことはこれだけ。
That's all.
ヘッドライトの光軸も未確認。
さすがに光軸を調整するための6角レンチと2本のメガネレンチと2本のスパナをザックに入れ、書類と共に忘れないようにはした。
しかし、文字通り、これ以外は本当に何もしないままに車検場に向かった。
予定通り、8時半に到着。
まずは書類を作成して貰うために、代行屋さんに行く。
ものの5分でできあがる。
7850円です。
えっ!!
何だよ、たかが数枚の書類に簡単な内容をかいて貰うだけなのに、そんなに取られるの?
渋々支払ってからレシートの明細をみて納得。
重量税や印紙代込みだった。(^_^)v
次に受付の窓口へ。
8時45分開始らしかったが、まだ5分ある。
でも、ここで良いんですよね?と言う意味で声をかけたら、時間前だけど書類受付だけやってくれた。
ここのオネーサンは、アイドルを卒業しかけた頃の片平なぎさみたいで、二重がぱっちりしたきれいなオネーサンだった。(嬉)
このオネーサンは親切で、初めてのユーザー車検だというとこのあとの段取りを詳しく教えてくれた。
ありがとーっ!!
なぎさ・・・おいらに惚れるんじゃないぜ・・・・
検査作業は9時からだが、とにかく指定された検査ラインまでバイクを持っていき、時間を待つ。
待つこと5分。
検査係官が来たので、初めてのユーザー車検であることを告げると、これまた親切にやる内容を説明してくれた。
最初に灯火器のチェック。
検査ラインに入る前にウインカー、ヘッドライト、ホーンブレーキランプなどを確認する。
その上で係官がブレーキラインなどを目視で確認する。
しかし、ここでいきなり問題発生。
何故か、車検証に記載してある原動機(エンジンのこと)の型式番号と実際の番号が一文字違うのだっ!!
エンジン載せ換えたりしました?
なんて聞かれるがそんなわけはない。
謎は解決しないままだが、とりあえず他の検査項目をこなすことに・・・・
ブレーキ。
最初に前輪を2本のローラーに乗せ、指示があるまでブレーキを握り続ける。
ただそれだけだ。
要するに機械がローラーを回そうとするのに対抗する力が一定以上あればOKと言うことらしい。
同じ要領で、次は後輪。
別にどうと言うこともない。
てっきりローターで車輪が回っている状態からブレーキをかけるのだとばかり思っていたが、想像と違っていた。
ブレーキが済むと、ヘッドライトの光軸検査。
目の前に光センサー?みたいなのが出てきて勝手に光軸を測定してくれる。
こちらはエンジンをかけて、ハイビームで前を照らしているだけだ。
結構、光軸ではねられることが多いと聞いていたのでドキドキしたが、何のことはない、拍子抜けするくらいにあっさりとOK。
前回の車検から2年で5000kmしか乗っていないから調整も狂っていなかったのだろう。
最後に排気ガスの測定で終了だ。
但し、最初に発覚した型式番号の件があるので、まずは登録内容をコンピュータで照合した。
しかし、無いという。
とりあえず、後ろから次の人も来ているのでその時点でラインからは出る。
検査項目そのものはすべて合格だ。
しかし、型式登録の問題はややこしい。
係官にワンオーナーではないが、友人から譲り受けたものであり、2年前には購入店であるBMWの正規ディーラーで車検も取ったことがあるというと、
じゃあ、その店に問い合わせてみましょう
と言って、ショップのステッカーに書いてある電話番号を控えて事務所に消えていった。
待つこと20分。
ちょっと不安になった頃、戻ってきた。
結局のところ、新車登録の時に入力ミスをして間違えたのだろうとのこと。
そして今回、誤記を訂正した内容の車検証を発行してくれるという。
いやー、有り難い。
この人、他の係官に後を任せて持ち場を離れてまで問い合わせをしてくれたのだ。
ありがとーっ!!
あとは、合格した書類をもって事務所に戻り、受付をしてから、車検証とステッカーを貰うだけだ。
しかし、この人。
事情が事情だから自分で受付に書類を持っていっても訳わかんないでしょ!?私が話をしてあげます。
と言って、先に立ってさっさと事務所に歩いて行くではないか。
後ろ姿に後光が差しているようだ。
おかげで受付は一瞬ですみ、あっという間に新しい車検証を発行してくれた。
ほんっとにありがとーっ!!
新しいステッカーと車検証を手に、事務所を出る時には、片平なぎさにほほえみかけるのを忘れなかったは言うまでもあるまい。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!
車検証明のステッカーを貼り替えたらすべて完了だ。
結局、午前10時には車検場をあとにすることができたので、重役出勤ではあるが、休みを取ることもなく無事に、岩☆号の車検更新を終えることができた。
よかった、よかった。
☆今回の反省
いくら「あと整備」が認められているとは言え、少しは点検をするべきだった。それに整備手帳の存在も忘れていたが、本来はきちんと点検整備内容のチェックをして持っていかないといけなかった。
反省ーっ!!
今後のためのメモ
必須書類
・車検証
・次の車検が切れるまで有効な自賠責保険の証明書(車検場内でも加入可)
・納税証明
提示を求められるが無くても大丈夫な書類
・整備手帳
その他の書類は現地で貰うなり、買うなりできる。
あと、お役所なので三文判は持っていた方が便利。
今回も書類に押すところがあったみたい(代行で作ってもらったので自分じゃ押してないけど。。。)
今回の総費用
・自賠責保険(24ヶ月):13400円
・登録印紙:400円
・重量税:5000円
・審査証紙:1300円
・書類代行作成料:1150円
------------------------
トータル:21250円
2年前はハンドル買えたり、油脂類替えたとはいえ、エライ違いだ。
ロックスターはいじりにくいし、部品も手に入れるのが面倒だけど、アフリカツインならすべて自分でメンテナンスできるので、今後は絶対ユーザー車検だな・・・(^_^)v
今夜のおまけ・・・・
今日のラッキーナンバーは33だそうだ。
今夜は全日本のイトシンの夢でも見ながら寝るとするか・・・・・(爆)