ボクがモータースポーツの撮影に使うカメラは、キヤノンの1Dマーク2Nとマーク3というカメラである。
どちらもプロ機であり、本来はボクのような素人が持つのは分不相応なものだ。
最新モデルならエントリー機でも画質的には十分であり、その意味でもあえて高いプロ機を使う必要はない。
しかし、あえてボクがこれを選択する理由は、
使い心地
に尽きる。
確かに画質で言えばエントリー機でも十分。いやむしろカタログスペック的にはキスX2あたりは既に1200万画素を達成しており、1Dよりも高性能とも言える。
しかし、機械としての使い心地や精密機械としての完成度では比較にならない。
その1Dだが、残念ながら相変わらずマーク3が不調なのである。
今年の全日本ロードレース開幕戦のもてぎで撮影し、あれっと思う画像が少しあった。
モータースポーツ撮影の時のAFモードは常にAIサーボだ。
シャッターストロークをぎりぎりまで浅く、軽くしているため、AFの作動は親指ボタンでおこなう。
連写はしないまでもセッションの間は常に同じような設定で撮影し続けているにもかかわらず、突然、露出がドアンダーになるカットが何枚かあったのだ。
しかし、もてぎではマニュアル露出でも撮影していたのであまり気にとめていなかった。
しかし、連休前の全日本モトクロスで、シャッター速度優先モードで撮影したにもかかわらず、同じ症状が出ていた。
明らかにおかしいと言うことで、点検に出したが特に異常はないとのことだった。
但し、画像を見て何かがおかしいことは認識して貰ったし、データ上ではボディとレンズの交信エラーがあった事まではわかった。
とは言え、原因不明なので様子を見て、また再発したら不具合画像と共にまた持ってきて欲しいという事だった。
・・・んでもって、全日本ロード第2戦の筑波。
土曜日にまたまた症状が出た。
土曜に撮ったカットをすべて確認したところ、13枚ほどおかしなカットがあった。
全部で1800カット近く取った中での13カットだ。
この不具合カットの直前に撮ったカットはこれだ。
写真としては失敗だがとりあえず露出の差を見て欲しい。設定は当然同じだ。
単純な数字で言えば、微々たるものだ。
13/1800=0.00722
わずか0.72%である。
しかし、たとえ1カットでも意図しない動作をカメラがしているのだとしたら、大問題だ。
ボクはアマチュアだ。趣味で写真を撮っている。だからまだ、こんなに悠長なことを言っているがもしもプロフェッショナルだったら、絶対に躊躇することなく、サービスセンターにねじ込んでいることだろう。
仮にもボディはプロフェッショナル用のモデルなのだから。
いま、まだ修理センターに持ち込んでいないのにはいくつか理由がある。
その1:日曜のカットには一枚も不具合はなかった。
その2:今週、来週とまだ撮影予定がある。
この2点だ。
しかし、もう一度、不具合現象が出たら迷わずに持ち込み、無理を承知で日程に間に合うように修理を頼むつもりだ。
何と言ってもこのあとは、鈴鹿300kmロードレースがあるし、7月には鈴鹿8耐がある。
去年もこのマーク3は現場で壊れてしまい、8耐は予備で持っていったマーク2Nで撮った経緯がある。
今年こそは何としてもマーク3で撮りたい。
頼むぜ・・・・おい。