第1旅第7章:長野~長岡~第3の目的地へ | もこ太郎の平成阿房列車

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スイッチバックによって、姨捨の駅が一旦遠のき、また近づいてすぐに離れていく。
普段見ることのない景色の流れ方を見ていて楽しかった。

しかしやはり姨捨を離れるのは寂しい。
初めて訪れたのに、何だか長年親しんだ故郷を離れるような錯覚に陥った。


右手に善光寺平の景色を見ていると、列車は突然ポインタを通過したような揺れを起こして停車した。
駅もないのにどういう事だ?


そして長野から松本方面に向かう特急「しなの」が、私の乗車している列車の脇を高速で通過する。
特急をやり過ごした後は、列車は今来た方向を逆走し、本線に戻ったところで長野方面に走り出す。


予備知識の無かった私はすこぶる驚いたが、篠ノ井線は姨捨駅だけでなく、もう一つスイッチバックが現存する。
それがこの「桑ノ原信号場」である。


信号場とは、一般的に旅客の乗降を取り扱わずに、列車入れ替を行うための設備を指す。
この桑ノ原信号場は、非常に珍しいスイッチバックの信号場だったのである。



14時40分、長野に到着。
ここから、信越本線に乗り換える。
次に乗る列車は、直江津行きの「妙高」。
これは普通列車なのに名称が与えられており、車両は普段特急などに使用される183系・189系である。
車両は少々年季が入った感じだが、ヘッドマークも掲げられており、見た目はまさに特急だ。

18きっぷだけでこのような車両に乗れるとは、少し得をした気分になれる。


長野を出発して1時間ほど車窓の眺めを楽しんでると、「二本木」という駅に着いた。

駅名標をよく見ると、もう既に新潟県に入っているらしい。
ドアが閉まり、列車は今来た方向を逆走し始めた。


まさか?と思ったが、やはりこの駅もスイッチバックの駅であった。
今日は「これでもか」とばかりスイッチバックを味あわされた。もう満腹である。

この日から私は、スイッチバックの虜になってしまったようだ…




二本木の次の駅「新井」でまた乗り換えを行う。
この駅始発の、新潟行き快速列車の「くびき野」だ。


もこ太郎の平成阿房列車


この列車も、普通は特急などで使われる485系が使われている。
もちろんこの列車も、18きっぷだけで乗車できる。


17時01分、くびき野は新潟に向けて発車。


信越本線は、直江津~柏崎の区間は日本海の海沿いを走り抜ける。
この区間は、車内から一面に広がる日本海の景色が見られるのだ。

だが予備知識の無かった私は、進行方向右側の席に座ってしまっていた。
これでは、左側に広がる海原をよく見ることができない。
席を移ろうにも、どの席も乗客で埋まっている。これは悔いが残った。




18時31分。
定刻通り長岡に到着した。

今夜は長岡にて一泊する。


宿は、前日より少し奮発して、駅前の全国展開のビジネスホテルの予約を取っている。
昨日の宿主には申し訳ないが、快適な居住感はこちらのほうが数段上だ。


夕飯は、駅前の全国チェーンの大衆居酒屋で済ませた。
飲みたい気分とは裏腹に、お盆料金を取られた上に、料理もいまいちで酒も進まなかった。

この居酒屋は一人で来るところではないと、その時悟った。




2011年8月14日


思いのほかよく休めた。バイキングの朝食も箸が進む。


いよいよ今日が旅の最終日だ。長岡も天気は快晴。朝から厳しい日差しが照りつける。

長岡駅で3回目の18きっぷの検印を貰う。
そこで私を待っていたのは、グリーンの塗装に身を包んだ115系。


8時27分。私を乗せた上越線上り水上行き普通列車は長岡を後にした。

この旅最後の目的地に向かって…


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