駅前の道からちょっと脇に入った住宅街に看板が。
個室を用意してくださいました。 落ち着いた雰囲気の店内に、美味しい予感がします。
お店の雰囲気で 『あぁ、ここはおいしそうだな』 と感じます。
最近夏の疲れか、体調が思わしくなく最初は温かいお茶をいただいておりました。
が・・・
最初の１品のフグの煮こごりを口の中に入れて噛み、ほんのりトロける様子を
舌で感じていると大将が『お酒を召し上がりますか？』と優しい笑顔で薦めてくださり、
やはり頼んでしまいました（笑）。
この煮こごりのトロけ加減、他では味わったことが無いのでびっくりしていると、
大将がうちは天然のものしか使いませんから～とそれが本当は普通なのだと改めて
感じました。 これまでのは、ゼラチンを使っていたんだなと。
自信満々に大将が持ってきてくださった冷酒がこちら。
ん？・・・ほんのり黄味がかっています。1口飲むと香ばしい香りが鼻から突き抜け、
『これは何ですか？』と即座に質問をしました。
すると、なんとなんとヒレ酒の冷酒だそう。これは初体験！！
そしてこれまた私の大好物♡ 鮎の唐揚げです。 開いているので骨まで香ばしく、頭まで
いただけます。これまた冷酒にピッタリ！！
そしてなんと3日前に初競りで落としたふぐ。寝かせてとっても美味しくなっているそう。
縁起物をいただけて、特別感を味わいました。
ヒレも広げて干して、ヒレ酒にしているそう。
とても大きなヒレなので、全体のサイズをうかがったところ６０ｃｍほどとか。
フグは大きい方が実も充実して美味しいそうです。
このあん肝の艶やかで、みずみずしいことと言ったら・・・
ヒレ酒の冷酒も空いたので、今度は熱燗で。しっとりとした和服のおかみさんが火をつけてくれます。
10月から始まるフグちり鍋。
この鍋も個性的だなと思っていたら、手作りで同じものが２つとないそう。
こちらのお店は器にもこだわっており、目にも鮮やかで楽しかったです。
女将さんがよそってくれるので、大きな鍋でお互いの顔が見えなくなる心配もなく、
火傷もせずいただけます。
そしてこちらは日本酒だけでなく、シャンパーニュもあり、この銘柄にはこのクラスが
華やかな香りが楽しめていちばん良いと、ワインの楽しみ方まで教わりました。
そうグラスの形で味わいも変わってきますからね。
そして運ばれてきて、目の前にしても何だかわからなかった揚げ物！！
なんとこれ、フグのカエルの揚げ物だそう。
フグをさばくと、カエルにとても似た形になるそうで、フグのカエルと呼ぶそう。
初めて見ました！！
そして衣にしっかりと味がついているので、大きくてもペロリといただきました。
私の手の幅ってだいたい23センチなんですけど・・・２0センチ超えの揚げ物です！
そしてフグと言えば雑炊！！ まずお猪口にトロっとした上澄みをいただきました。
これも初体験！まろやかでとてもおいしいです。
そして雑炊は、なんと焼き餅が入っているのです。
上品なお味の雑炊にさらにボリュームが加わったよう。
そして締めのデザートは、イチジクのコンポートとブランマンジェ。
どちらも甘すぎず、小ぶりなサイズでペロリと美味しく頂きました。
珍しい食材や形に会話も弾み、本当に美味しく楽しい時間を過ごすことができました。
ごちそうさまでした。
今夜も有難う。