朧月市役所妖怪課 河童コロッケ/青柳碧人 ページ数:273P 発売日:2014年03月 この朧月市は、妖怪たちを封じ込めるために作られた 自治体なんだよ 亡き父の遺志を受け継ぎ、晴れて公務員となった宵原秀也は、 困惑した。 朧月市役所妖怪課。 秀也が身を置くことになったその部署は、町中に現れる 妖怪と市民との間のトラブル処理が仕事だというが…!? 公務員は夢を見る仕事… 戸惑いながらも決意を新たにした秀也の、 額に汗する奉仕の日々が始まった! 笑顔と涙、恋と葛藤の青春妖怪お仕事エンタ。 --------------------------- 初めましての作家さん。 何でこの本を購入したんだろう・・・ タイトルがふざけてたからかなぁ~??(^◇^;) 舞台は架空の朧月市。主人公は宵原秀也 法改正により、新しくできた自治体アシスタント。 公務員の試験より簡単だから合格者は登録しておくと 日本各地の市町村から期間限定で特定の部局に配属される。 ところが、そう簡単にお呼びがかかるはずがない・・・ はずだったのだが、名指しでお呼びがかかった。 公務員が夢を見ない自治体に住民を幸せにする事はできない 亡くなった父の言葉を胸に朧月市に向かうのだが 配属されたのは妖怪課? しかも、宿舎に入った途端に妖怪に憑りつかれる有り様。 出社して、朧月市の成り立ちの説明を聞かされる。 GHQだって??( ° ▽ ° ;) その部分を読んだ時点で、本を放り出したくなったが 替えの本を持っていなかったので、しょうがなく 続きを読んだ。文章は読みやすいのよ(^◇^;) 秀也自身も荒唐無稽もはなはだしいと言ってるくらい。 が、これを無事に乗り切れると、こういうのが癖になる。 朧月市は、日本中の妖怪を集めた市であり 結界が張ってあるので、妖怪は外に出られない。 妖怪も無害のシロ妖怪と、ランクによって 人に害を成すクロ妖怪に分けられ、ドクロマークの 数で対処が分かれる。クロイチ~クロサン(○ ̄m ̄) 更に、妖怪課に所属する職員達は、何かの妖怪の 能力を持っているらしい。 人手不足の為に、素人の秀也も一緒に妖怪相手の 苦情処理に向かう。 渡されたタブレットPCには妖怪の説明が記載された 「マユツバ帖」がインストールされているが 訳も分からず秀也は、住民からの調査申請に 駆けずり回ることになる。 笑顔と涙、恋と葛藤の青春妖怪お仕事エンタとあるが まぁ~妖怪お仕事エンタではある。 何より、出てくる妖怪が知らないものばかりで マユツバ帖の説明には、その出典も書かれていて 著者と引用した文献名が載っているのだが 本当か?と思って知らべても検索に引っかからない。 考えたとしたら、スゴイ!っていうか読みたい! 更に、GHQバリの、とんでも話が出てくる。 それはマユツバ帖の外伝に載っているらしい。 誰もが知っている有名な話も、実は、歴史上の有名人と 妖怪とのコンタクトが元になっているというもの。 マッカーサーに松尾芭蕉に千利休・・・ この外伝だけでも、書籍化して欲しい! そして、朧月市の町名やら施設名やら人名も とにかく独特過ぎて笑えます。 妖怪課の打ち上げで利用する居酒屋は 酒呑チャイルド(しゅてんちゃいるど) ヾ(>▽<)oきゃはははっ! 読んでいて、小学校の学校帰りに、通学路の途中にある 肉屋さんで売っている一口コロッケが気に入って 頻繁に買って食べたことを思い出しました♪ 軽い笑いをたくさん含みながらも、秀也は 真面目に公務員の仕事をこなそうと頑張ります。 軽くて読みやすくて楽しかったです。 実は3冊購入しているので、とりあえずは 読んじゃいます。