暗色コメディ/連城三紀彦 | mokkoの現実逃避ブログ

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暗色コメディ (文春文庫)/連城 三紀彦
¥720 Amazon.co.jp
ページ数:390p
発売日:2003年06月

もう一人の自分を目撃してしまった主婦。
自分を轢き殺したはずのトラックが消滅した画家。
妻に、あんたは一週間前に死んだと告げられた葬儀屋。
知らぬ間に妻が別人にすり替わっていた外科医。
四つの狂気が織りなす幻想のタペストリーから、
やがて浮かび上がる真犯人の狡知。
本格ミステリの最高傑作。
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初めましての作家さん。
これは、何でチョイスしたんだっけ?
6年も積んでいたんだけど・・・
未体験の作家さんだし、コメディとタイトルにあれば
普通なら避けるはずだし、誰かのレビューを見たのか?
でも現ブロ友さんの中には、本作を読んでる人はいない。
単なる注文ミスか?mokkoならやりそうだ(○ ̄m ̄)

主婦に画家に葬儀屋に外科医。
4人のエピソードが同時に進行する。
しかも病んでるから、物の見方とか状況説明とかが普通じゃない。
病んでる前提として読んでも、その出来事は理解不能で、
4人ですら状況を理解できていないので、自己消化してる。
これが厄介!

中盤くらいまでは、この4人の妄想というか幻覚で
何をどう間違えれば、そんなことになるのかわからない。
特に画家が体験した異常現象というか妄想がわからなかった。
自分を轢いたはずのトラックや、目の前の山など
デッカイものが消えるという勘違い?妄想?
現実的なものに置き換えて説明してくれる調整役がいないから
こっちの脳みそまで歪んでしまいそうでしたよ。

これってミステリじゃなかったっけ?と思い始めたころに
探偵役?が登場。
病院の副院長の自殺事件に絡めた推理?を披露。
精神科を舞台にした4人の患者の妄想と行動が
整理されてミステリっぽくなった。

今回は、目線が次々に入れ替わるから、疲れる。
もちろん、犯人の目線での描写もあるから
後半はドキドキ感がアップ。
っていうか、後半に入って、いきなり駆け足状態で
最後には、そういうことだったのかぁ~って思うんだけど
イマイチ爽快感に欠ける。
一歩間違えたら、危ないというか病んでるだけで終わっちゃう。
いやはや、病んでる登場人物たちの話は疲れます(^◇^;)


伊坂幸太郎氏のラッシュライフが、本作のオマージュだとか・・・
井坂氏の作品は読みやすそうだし、積んでるから、
後で読んでみよう(p^_^q)