
ページ数:565p
発売日:2009年03月
オッド・トーマスは南カリフォルニアの町ピコ・ムンドに住む
20歳のコック。彼には特異な能力があった。
死者の霊が目に見え、霊が伝えたいことがわかるのだ。
ある日、オッドは勤務先のレストランで悪霊の取り憑いた男を見て、
不吉な予感を覚える。
彼は男の家を探し出して中に入るが、そこで数多の悪霊を目撃した。
そして翌日に何か恐ろしいことが起きるのを知るが……
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初めましての作家さん。
Mirokuさんにいただいた本です。
4年も積んでてスミマセン<(_ _)>
オッド・トーマスが災厄が起きると予知した時からの
数日間を振り返る形で語った物語。
初っ端から、アガサ・クリスティーの「アクロイド殺し」の
ネタバレをサクっと書いてるから驚いた。
これから読もうとしてる人は注意です。
犯人わかっちゃいます(^◇^;)
さて、主人公はタイトルにもあるようにオッド・トーマス。
特別栄えても衰えてもいない小さな町ピコ・ムンドに暮らす
20歳のコックで、この町から出たことがない。
両親との間に問題を抱えているものの
ストーミー・ルウェリンという愛してやまない恋人がいる。
はたから見ても、特別に目立つところのない青年だが
彼には特殊な能力があった。
彼は死者を見ることができる。時には意思疎通もできる。
更には、災厄が起こる前兆である悪霊:ボダッハが見える。
ボダッハはイギリスの伝説上の悪い妖精のことだが
初めて見た時、オッドと一緒にいた少年が口にしてから
そう呼んでいる。
オッドの店に来た客が大量のボダッハを引き連れていた。
ここで何かが起きる?それとも彼の行き先で何かが起こる?
それとも彼が引き金に?
オッドは霊感(ボダッハ感知システム?)を頼りに
男を発見するのだが・・・
文章に慣れるのにちょっとだけ手間取りました。
アメリカンジョークというのか、会話での例え話に
慣れていなかったのでね(^◇^;)
オッドは、霊感があることを秘密にしている。
まぁ~下手にそんなことを口にしたら変人扱いだしね・・・
ただ、その霊感のおかげで、事件解決に協力したことも多数。
ってことで、ピコムンド警察署長はそのことを知っていて
うまく周りを誤魔化してくれている。
もちろん、恋人も知っている。
そんな日常の中で、ボダッハを大量に引き連れた男が店に来た。
この時のボダッハに対する行動っていうのかな?
これ、すごくわかる!
あちら側の人・モノは、見えてる人がわかるらしいが
こちらとしては、見えてる事に気付かれないように振る舞う。
その辺がすごくリアル。
もちろんそこだけではない。
あらゆることがリアルだったりする。
一人称で書かれているから臨場感も半端ない!
やはりリアルなホラーは一人称に限る
全てが怖いわけではなく、エルヴィスの幽霊との交流?
とかは結構笑えたりする。
登場人物達も置き去りにされずに、オッドとの交流で
きちんと役割を果たしている。
そして後半に進むにつれて緊迫感は増していき・・・
泣くだろ!泣くでしょ!なんて理不尽な!
それでもオッドの周りの人たちの優しさが温かい
それがまた泣ける。
久しぶりに感動させていただきました。
厚い本だけど、全然気になりませんでした。
(いや・・・電車で読む時はちょっと肩が凝る)
これってシリーズものだったのですね
そして『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』という作品で
映画化もされてたんですねぇ~
オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 [DVD]/アントン・イェルチン、アディソン・ティムリン、ウィレム・デフォー、ググ・バサ=ロー

オッド・トーマス役は、アントン・イェルチン
(゚-゚*)(。。*)ウンウン 顔はイメージ通りだわぁ
彼の作品は見たことはないけれど、デニーロやアンソニー・ホプキンズ、
モーガン・フリーマン等の大物と子役とはいえ共演してたのねぇ~
ターミネーター4にも出てたとか?4は観てなかったぁ~
これは是非鑑賞したいですね♪ d(⌒o⌒)b♪
レビューとは別に、気になった事が文中に書かれていた
「紀元610年。コパン、パレンケ、ピエドラス・ネグラスの都市から
何十万ものマヤ人がひと晩のうちに不可解な失踪をした・・・」
これって本当か?と思って調べていたら
別の意味でスゴイ記事↓を発見!
カナダ人の少年、星座の並びをヒントに古代マヤ文明の都市を発見!
これには驚いた!
こういうのってワクワクしますねぇ~