秘帖・源氏物語 翁‐OKINA/夢枕獏 | mokkoの現実逃避ブログ

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秘帖・源氏物語 翁‐OKINA (角川文庫)/夢枕 獏
¥637 Amazon.co.jp
ページ数:306p
発売日:2011年12月

美貌の貴公子・光の君の妻である葵の上に、妖しいものが取り憑く。
どうやら六条御息所の生霊らしいが、普通の陰陽師では歯がたたない。
最後に光の君が訪れたのは、妖しい外法の陰陽師
蘆屋道満のところだった──!
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Mirokuさんのレビューを読んで購入したのに
やっちまった・・・
ちゃんとタイトルを見ていたはずなのに
源氏物語って書いてあるのに・・・
脳内では陰陽師になっていた( ̄▽ ̄;)!!ガーン

だって・・・獏ちゃんなんだもの・・・
蘆屋道満が出てるんだもの。
陰陽師だって思うでしょうが!
今度は源氏物語ですかぁ~って。
だから、ワクワクしながら最後まで安倍晴明はまだか?って
思ってたんだよぉ~"(ノ_・、)"
時代設定的には、ちゃんと被ってるでしょ・・・
まぁ~おバカなmokkoのことは\(・_ \)(/_・)/おいといて

物語の舞台に選んだのが、やはり有名どころですよねぇ
六条御息所に絡んだ、あんな事やこんな事の中から
嫉妬に狂った六条御息所が生霊となって
妊娠中の葵の上を苦しめる。
物語前半のクライマックスですよねぇ
まぁ~陰陽師だから、物の怪系といえば六条御息所ですけどね(^◇^;)

そもそもは、下半身が果てしなく緩い光の君が
年上で才色兼備の六条御息所と恋愛関係になる。
素直になれない六条御息所と花を求めて飛び回る光の君。
そして事件は起きた!
賀茂祭で葵の上の牛車との場所争い
恥辱的な仕打ちを受けた六条御息所
想いを抑圧しすぎた結果、生霊となるのもうなずける。

葵の上を苦しめている物の怪が六条御息所だと気付く光の君。
色々を策を講じるも効果なし。
そこで光の君が頼ったのが、蘆屋道満。
葵の上の中に、六条御息所以外にも何かがいるのはわかるが
それが何かわからない。
道満と共に、その何かの正体を見極めるために動きだす。

いやぁ~これは面白かったぁ~
生霊以外に、太秦寺の三本脚の鳥井の謎やら異国の宗教もを絡めて
予想外の方向に動き出す。
ワックワクのドッキドキですよぉ~
ちなみにmokko、光源氏はあまり好きではない。
美しくても下半身が緩すぎる男は嫌いなのですよ。

しかし!獏ちゃんが描くと、なんとも艶っぽくて
理知的な光の君になってしまうのが不思議です。
笛のシーンは萌えました(^◇^;)
今更ですが、光の君も視える人だったのですね。

そして蘆屋道満もいい!
ヒール的なイメージの強い道満ですが、いい味出してます。
作家さんによって、嫌いなキャラにも
好感が持てるようになるもんなんですねぇ~
久しぶりに雅な世界で遊ばせてもらいましたо(ж>▽<)y ☆