
発行年月:1998年05月
サ イ ズ:386P 15cm
取材で雪深い裏磐梯を訪れたミステリ作家・有栖川有栖は
スウェーデン館と地元の人が呼ぶログハウスに招かれ、
そこで深い悲しみに包まれた殺人事件に遭遇する。
臨床犯罪学者・火村英生に応援を頼み、絶妙コンビが
美人画家姉妹に訪れたおぞましい惨劇の謎に挑む。
大好評国名シリーズ第2弾!長編ミステリ。
-------------------------
作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)5作目で
国名シリーズ2作目となります。
1作飛ばして読んでいるので、作家アリスシリーズは
4冊目になります。
読みやすいから、いつでも読めると思うと積んだままになる。
が、翠香さんが久しぶりに読んでたから、便乗してみました。
取材旅行で立ち寄った裏磐梯のペンション。
まだ雪深くオフシーズンのため、お客さんはアリスのみ。
早速、地図を片手に道なき道を雪に埋もれながら進むと
美しい沼の前で金髪の女性と出会うのだが、彼女は
ペンションのお隣にあるスウェーデン館と呼ばれる
ログハウスに住んでいる童話作家:乙川リュウの妻だった。
思いがけずペンションの主を通じて、お茶に招待されたアリス。
そこには、リュウと交流のある童話に挿絵を書いてくれている
綱木淑美と輝美の姉妹、スウェーデン館を建てた建設会社社長の等々力、
失業中のリュウの従弟、葉山悠介達が集まっていた。
三年前に起こった天使のような金髪の息子ルネの死
当時、偶然にも同じ面子が揃っていて
帰ってこない息子の捜索に全員が協力していた
その死を乗り越えて、また皆が揃ったはずだったのだが・・・
次の日の朝、離れに泊まっていた綱木淑美が殺されていた。
けれど現場の状況が不可解だった。
夜中まで降り続き、積もった雪には犯人の足跡がなかった。
外部犯の存在は状況から不可能と警察は判断を下したが
館の人たちは、仲間の中に犯人がいるはずがないと怒る。
犯人はどうやって彼女を殺し姿を消した?
アリスは早速、火村に応援を要請。
っていうか、しっかり火村の為に下準備してるあたりが
犯罪学者の助手って感じ(p^_^q)
そして、火村も、来るの早!!
フィールドワークとはいえ、フットワーク軽過ぎでしょう。
でも待ってました♪
アリスから大まかな話を聞き、現場を見て
関係者達の話を聞いてまわるアリスと火村。
そんな時、またしても事件が!
今度は妹の輝美が襲われた。
姉妹が襲われたのは何故?
いつものごとく推理なんてできません。
でもでも、今回のトリックは面白かったです。
雪の上の足跡の謎・・・そうだったのかぁ~!
雪深い裏磐梯の景色と、スウェーデン館の住人達
事件の割には重くなく、楽しんでしまいました。
そして、すっかり忘れていましたが
火村の過去が物凄く知りたかった事を思い出しました。
やはりシリーズものは、途中で寝かせ過ぎるとダメですね。
あぁ~火村の過去に何があったのぉ~(((p(>◇<)q)))
ってことで、続きを読みます。
っていうか読み終わりました(○ ̄m ̄)