
発行年月:2000年03月
サ イ ズ:572P 15cm
50年前、日本画家・香山風采(ふうさい)は息子・林水(りんすい)に
家宝「天地の瓢(こひょう)」と「無我の匣」を残して
密室の中で謎の死をとげた。
不思議な言い伝えのある家宝と風采の死の秘密は、
現在にいたるまで誰にも解かれていない。
そして今度は、林水が死体となって発見された。
2つの死と家宝の謎に人気の犀川・西之園コンビが迫る。
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S&Mシリーズ第5弾。
パズル好きの儀同世津子が土産話で持ってきた
50年前に起きた不可解な死。
密室で死んでいた日本画家の香山風采と、一緒に残された
壺に入って取り出せない鍵と、その鍵で開くはずの箱。
「天地の瓢」と「無我の匣」は香山家の家宝となり受け継がれた。
数年前に大学で調査に入ったことがある家だったため
当時、調査に参加していた同僚を引き連れて
家宝を見に行った萌絵は、もちろん犀川先生を巻き込む。
その後、家宝を受け継いだ林水までも不可解な死を遂げる。
50年前と現在の死の真相は?
推理が出来ないだけでなく、パズルも苦手です。
だから今回は早々に推理することを諦めました(^◇^;)
いつもなら少しは抵抗すると思うんだけど・・・
相変わらずどこにでも首を突っ込もうとする萌絵
今回は50年前の不可解な死すらも、事件にしようと
やっきとなってるのが不愉快でしたが、それは生温かった。
さすがに腹立ちましたよ。
あれはダメでしょう。
謝ればいいってもんじゃないでしょ。
しょうがないよねぇ~なんて思ってしまっていたから
余計に腹が立ちました。
っていうか、著者の思惑通りですか?
嫌われるキャラにしたかったのでしょうか?
周りを巻き込むにもほどがある。
電車の中で、本を投げそうになったわ。
そのおかげで、まぁ~なんというか・・・
まんまとやられたわけで・・・
それがまた腹が立つ。
壺と鍵の事とか、不可解な死については
なるほどぉ~と唸ってしまいました。
タイトルの意味はそういうことでしたかぁ~って感じ。
そういう終わり方も有りだと思ったんですがね
何というか、あまりにも腹が立ちすぎて
続きを購入する気力が失せてきた・・・
ちょうど続きが手元にないしなぁ~
ここでやめてVシリーズに入ったらダメかしら?
ただ、大学の院生室は素晴らしい。
入口のポスターがステキ過ぎる(^◇^;)