詩的私的ジャック/森 博嗣 | mokkoの現実逃避ブログ

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詩的私的ジャック (講談社文庫)/森 博嗣
¥788 Amazon.co.jp
発行年月:1999年11月
サ イ ズ:472P 15cm

大学施設で女子大生が連続して殺された。
現場は密室状態で死体には文字状の傷が残されていた。
捜査線上に浮かんだのはロック歌手の結城稔。
被害者と面識があった上、事件と彼の歌詞が似ていたのだ。
N大学工学部助教授・犀川創平とお嬢様学生・西之園萌絵が、
明敏な知性を駆使して事件の構造を解体する!
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S&Mシリーズ第4弾。
2つの大学で、それぞれ別の女子大生の遺体が発見された。
現場は密室状態で、体には刃物で傷が残されていた。
連続猟奇殺人事件か?

叔父様の職権を乱用して、萌絵お嬢様がまた出しゃばる。
本当にこういうところが嫌よ。
そして犀川先生を巻き込む。
まぁ~今回は犀川先生が先に巻き込まれて、
お嬢様が強引に首を突っ込んできたんだけどねぇ
が、珍しく密室の謎を解いてしまったお嬢様。

ラッキーな事に犀川先生は中国に出張。
ざまーみろと思うところなのだが、先生を思って
寂しがってるところが、ちょっと可愛く思ってみたり・・・
でもでも、やっぱり気に入らないわぁ~(-。-;)
もう二人はなるようになっちゃうのよね
もういいわよ(ノ_-;)ハア…

相変わらずトリックなんてわかるはずもなく
物語を追いかけるしかなかったんだけど
今回はタイトル通り、ロック歌手:結城稔の歌詞が出てくる。
更には最初の被害者2人と面識があった。
捜査対象にされた結城稔だったが、事件は思わぬ方向に
転がりだす。
詩的な部分の解説というか、あの部分がとっても好き。
ワクワクする台詞も結構あって、そういう表現がステキでした。

今回もサスペンス的な流れがあって、ドキドキするんだけど
ストーリーに漂う雰囲気が、なんとなく好きです。
でも、結末がなんというか、やっぱり猟奇的な事をする人の
心というか行動って理解不能だわ・・・

っていか、最後の方のアレは何よもう!
いや・・・もういいんだけどね(-。-;)