
十二国記 第7弾(短編集)
戴国王驍宗の命で漣国へ赴いた泰麒を待っていたのは。
芳国王仲韃への大逆の張本人月渓に慶国王陽子から届けられた親書とは。
才国の宝重華胥華朶に託された理想の王国への憧憬の行方は。
そして、陽子、楽俊、十二国はいま―。
あなたの心をふるわせ胸を熱くする十二国記珠玉の短編集。
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2003/08/16読了分
本作から読むのはお勧めしません。意味不明だと思います。
本編を読んでから、できるなら順番に読んでから
本作を読むことを強くお勧めします。っていうかお願い!
「華胥」
「夢をみせてあげよう」・・・。
采王(さいおう)砥尚(ししょう)の言葉を信じ、
華胥華朶(かしょかだ)の枝を抱く麒麟・采麟(さいりん)
しかし、間違ったことをしてはいないはずなのに、
荒廃と困窮を止められない・・・
「冬栄」
「暖かいところへ行ってみたくはないか?」・・・
泰王(たいおう)驍宗(ぎょうそう)の命で
戴王の登極の挨拶へ漣国へ伺った泰麒。
廉王:世卓(せいたく)は元農夫であるということで
役目は王だが、王宮で畑など耕している。
「乗月」
峯王(ほうおう)仲韃(ちゅうたつ)の大逆を煽動した月渓(げっけい)は、
圧政に苦しむ民を平和に導いてくれるのだろうか・・・
「風の万里 黎明の空」で芳王を討った月渓のその後の話。
苦悩する月渓に、国交のない慶より届いた親書とは・・・
「書簡」
陽子が初めて心を通わせた半獣・楽俊(らくしゅん)は今・・・
楽俊のキャンパスライフと、簡単に会うことのできない二人の絆の話
「帰山」
柳国で再会した二大王朝の風来坊、利広と風漢。
傾国の兆しが見え始めた柳国は・・・
後に「落照の獄」(yomyom&丕緒の鳥)へと続きます。
泰麒びいきの私としては、行方知れずになる前の
泰麒と驍宗の事が描かれているので、あどけない泰麒の姿に
涙・涙なのであります。
華胥の幽夢 十二国記 (新潮文庫)/小野 不由美
