月の影 影の海 上下/小野不由美 | mokkoの現実逃避ブログ

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月の影 影の海〈上〉 十二国記
(講談社X文庫―ホワイトハート)
小野 不由美

¥572 Amazon.co.jp
発行年月:1992年06月
サ イ ズ:272P 15cm
月の影 影の海〈下〉 十二国記
(講談社X文庫―ホワイトハート)
小野 不由美

¥572 Amazon.co.jp
発行年月:1992年07月
サイズ:255P 15cm

十二国記シリーズ 第1弾

「あなたは私の主、お迎えにまいりました」
学校にケイキと名のる男が突然、現われて、陽子を連れ去った。
海に映る月の光をくぐりぬけ、辿りついたところは、地図にない国。
そして、ここで陽子を待ちうけていたのは、のどかな風景とは裏腹に、
闇から躍りでる異形の獣たちとの戦いだった。
「私を異界へ喚んだのは、誰!?」
海に映る月影をぬけ、ここへ連れてこられた陽子に、
妖魔は容赦なく襲いかかり、人もまた、陽子を裏切る。
試練に身も心も傷つく陽子を救ったのは、
信じることを教えてくれた「ただひとり」の友──楽俊。
ひとりぼっちの旅は、ふたりになった。
しかし、“なぜ、陽子が異界(ここ)へ喚ばれたのか?
なぜ、命を狙われるのか?”その真相が明かされたとき、
陽子は、とてつもない決断を迫られる!
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2003/07/20

NHKの放送が始まると同じ頃に読み出したので
キャラを妄想することなく、アニメ化されてしまった(^◇^;)
ちなみにアニメと小説では内容が違います。
小説には登場しない人が出てきてますが、それはたぶん
十二国記をコンパクトに放送するための策でしょう。

「お迎えにまいりました」
なんていきなり高校に長髪美形が現れたら
ファンタジー好きとしては「待ってました!」ってところ。
ところがどっこい、あちら側に渡った途端に
迎えに来たはずの美形がいない!
見たこともない怪物に襲われる。
人ですら陽子を言葉巧みに迎え入れ騙します。

恐怖と絶望がこれでもかってくらいに襲ってくる。
前半は辛いです。とことん辛くて苦しくて暗いです。
でも、楽俊との出会いでどんだけ救われた事か!
あぁ~こんなステキな友達が欲しい!
楽俊を質問攻めにしているシーンで、
こちらの国の仕組みというかシステムが粗方わかる。

自らの弱さに正面から向き合うことで
「生きる」という意味を考える。
そして・・・

いやぁ~まさにハイファンタジー!
上巻は本当に読んでいて苦しかったんだけど
下巻では救われるというより、小躍りしたくなるくらい。
これを読んだら、シリーズを全て読みたくなりますって♪
いや・・・読むべきだ!