ZOO 2/乙一 | mokkoの現実逃避ブログ

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ZOO〈2〉 (集英社文庫)/乙一
¥454
Amazon.co.jp
発行年月:2006年05月
サイズ:233P 16cm

目が覚めたら、何者かに刺されて血まみれだった資産家の悲喜劇、
ハイジャックされた機内で安楽死の薬を買うべきか否か?
など、いずれも驚天動地の粒ぞろい6編。
文庫版だけのボーナストラックとして、単行本に入っていなかった
幻のショートショート「むかし夕日の公園で」を特別収録。
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本を購入する時、帯に踊らされる事が多々ある。
それはやりすぎって思うこともあった。
そのせいで手に取らない人もいたと思ってもみたり。
が・・・
ZOOの帯に関しては、本当にそのまんまって感じ。
0510hon

1に続いて本当に、何なんだこれは!ってな感じです。
あれ?先日のブログのタイトルも同じだ(○ ̄m ̄)


「血液を探せ!」
10年前の事故で痛みを感じなくなった会社の社長。
別荘で目を覚ましたら血だらけだった。
救急車の到着を待っていたら死んでしまう。
血液が入っている医者のカバンを探せ!
しかし・・・

犯人は誰だ?いや・・・その前にカバンを探せ!
血液を探せ!
(  ° ▽ ° ;) エッ? それでいいのか????
イヤイヤイヤ・・・安心するところが違うだろぉ~

「冷たい森の白い家」
両親が死んで、伯母夫婦の家に引き取られたが
家には入れてもらえず、馬小屋で生活させられた。
大怪我を負い、忘れられ、追い出され、森に逃げた。
そして・・・

こんな白い家はいらないよぉ~(ノ◇≦。)
酷い・・・酷過ぎる。森に逃げて作った家は
馬小屋の中の模様に似ていて・・・しかもグロイ。
残酷で悲しくて、救いがないではないかぁ~

「Closet」
夫の実家を訪れたミキ。
義弟に過去の秘密を知られてしまった。
ミキは夫が散歩から帰ってくる前に
死体をクローゼットに隠すことにするのだが・・・

これは見事に引っかかりました。
別の結末を想像していた(^◇^;)
深読みし過ぎました。チェッ(-。-;)

「神の言葉」
僕には不思議な力があった。念を込めて筋肉をひきしぼるように
声を出すと、それは本当のことになる。
でもそのうち罪悪感が生まれてくる。そして・・・

うあぁ~まさかこんな展開になるとは・・・
救いがないではないのぉ~

「落ちる飛行機の中で」
ハイジャックされた飛行機の中で、隣り合わせた男女が
緊張感のない話をしている。
軟弱そうな犯人に向かって行く人は、次々と殺されて・・・

ハイジャックする側にも、される側にも物語があって
される側は、目的も遂げられずに死ぬのかと思いきや・・・
ちょっと(´▽`) ホッとする結末でした。

「むかし夕日の公園で」
小学校の頃、近所のこじんまりとした公園の砂場で
穴を掘って遊んでいたら・・・

ホ・・・ホラーですね。
さすがに砂遊びはしないけど、砂を掘るのが
怖くなるなぁ~(-。-;)


読み初めから予想する結末は、絶対に当たらない。
ミステリーか?と思って読んでいたら、ブラックコメディ?
それでいいのか?っていう終わり方を平気でする。
かと思えば、想像するとグロイのに、その1つ1つが
悲しくて、でも残酷で、そんなぁ~ってな終わり方だったり
背景も内容もまるっきり違う話ばかりなので
気持ちも忙しい(^◇^;)
しかし、この発想はどこから降ってくるんだろう。
本当に信じられない。
楽しませていただきましたぁ~