
発行年月: 2011年12月
サ イ ズ:226P 15cm
教えたこともない経を唱え、行ったこともない
土地を語る息子。
古い井戸の底に住む謎の美女。
すべてを黄金に変える廃液をたれ流す工場。
身元不明の少女に弟子入りされた仏師。
山に住む鬼におびえて暮らす人々。
父を亡くした少女と、人が頭に思い浮かべた物を
持ってくる奇妙な巨鳥。
生まれつき耳の悪い母が魅せられた、
死の間際に聞こえる美しい音楽。
親と子の絆を描いた、懐かしくも幽幻な
山白朝子の怪談7篇。
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mirokuさんのレビューを読んで即買い!
初めましての作家さん・・・
じゃなかったぁ~(゚O゚;
このペンネームは初ですけど・・・
山白朝子=中田永一=・・・・・・・・乙一
エエエエェェェェェ ヽ(゚Д゚;)ノ゛ェェェェエエエエ
たまたま中田永一さんの本もmirokuさんのレビューを読んで
一緒に購入していたので、あとがきを読んでラッキーって思ったら
まさかまさかの乙一さんだったとは(゚O゚;
何なんだ?文章が別人ではないの!
乙一さんの本は数冊しか読んでないのでデカイことは言えないが
受けるイメージが違いすぎます。
これを怪談というとは知らなかった。
いや・・・乙一流の怪談になるのか?
どの話も持っているイメージは全然違う。
昔話のようであり、怪奇譚のようでもあり、幻想的でもある。
けれど、どこかで死に触れ、魅了され、もしくは執着し
操られるように死に向かったり追いやったり・・・
アッ( ̄O ̄!・・・
そういえば、余韻の残り方が乙一かもしれない。
最初の『長い旅の始まり』は皐月鬼を連想してしまう切ない話。
思わず泣きそうになったのは『鳥とファブロッキーズ現象について』
数日は引きずるんですよね・・・
いやぁ~やられました。
やられましたよぉ~
やっぱりスゴイはこの人・・・
『長い旅の始まり』『井戸を下りる』『黄金工場』
『未完の像』『鬼物語』
『鳥とファブロッキーズ現象について』
『死者のための音楽』