雪逢の狼―陰陽ノ京月風譚〈2〉/渡瀬草一郎 | mokkoの現実逃避ブログ

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雪逢の狼―陰陽ノ京月風譚〈2〉 (メディアワークス文庫)/渡瀬 草一郎
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発行年月:2010年08月
サ イ ズ:319P 15cm

摂津の地にて、安倍晴明が遭遇した妖、“白山”。
霊峰と同じ名を持つ猛き気性のその妖は、京を舞台に
陰陽寮の道士達を襲いはじめる。
まず難を受けたのは、陰陽寮の若手、住吉清良。
その同僚たる賀茂光榮と、清良の兄である住吉兼良の二人は、
憎まれ口を叩きつつも共に調査に乗り出すが…
陰陽寮との間に古い因縁を持つ獣、そしてその裏で暗躍する怪しい影。
獣と人とを結ぶ絆を前に、光榮は何を思うのか―
若き陰陽師達の活躍を描いた「月風譚」待望の第弐幕。
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出張中の安倍晴明は、摂津の知り合いに頼まれて
妖退治に行ってたのであります。
妖が出るのが月に1度くらい。
ようやく現れた妖は、何故か別の妖を開放してしまった。
更にその妖「白山」を晴明は知っていた。
その後、舞台は京へと移ります。

白山は陰陽寮の道士を襲い始めるのだが、最初の標的は住吉清良。
ここでも清良は笑わせてくれる(キャラ変更か?)

「言っておくけどな!俺は寮内じゃ弱い方の五指に入るんだ!
 他の連中と一緒にするなよ!?」

「・・・貴公、もしや弱いのか」

「見ればわかるだろ!」

ヾ(@>▽<@)ノぶぁっはははっははは♪
ここで清良を襲わない白山も、気高き狼といったところか。
こういう真っ直ぐ?な妖に楽しそうに反応するのは
決まって光榮なんだなぁ~
気質が似ている光榮と白山。
しかし真っ向勝負とはいかない。

前巻の最後で、兼良が取り逃がした男を連れ去った外法師:水魚。
20年前から悪さを繰り返していたらしく、
白山にも裏切り者と呼ばれている。
こいつが最低最悪で、裏で糸を引いて事の顛末を楽しんでいる。

さて、陰陽寮の力あるものを狙う白山を光榮は倒せるのか?
水魚はどう絡んでくるのか?
京に向かった安倍晴明は間に合うのか?


いやぁ~本作も面白かったぁ~
保胤も一応登場するし、時継も登場します。
そして貴年と吉平も大活躍します。
正真正銘の悪役が登場するもんだからね
テンションも上がるわけですよぉ~
そして、妖と人間との心の交流。
なんだか青春モノの小説でも読んでるみたいな感じよ。
でもね・・・最後は泣くよ!
あぁ~そうだったのねぇ~って(ノ◇≦。)

ア( ̄O ̄!
前作で出てきた、可愛らしい百鬼夜行モドキも登場します。
光榮は脱力しっぱなしって感じです( ´艸`)
今回は喜怒哀楽すべての感情総動員で楽しめます。
あぁ~早く続きが読みたい(ノ≧ロ)ノ