四隅の魔 死相学探偵2 (角川ホラー文庫)/三津田 信三
¥660 Amazon.co.jp
発行年月:2009年03月
サ イ ズ:342P 15cm
城北大学に編入して“月光荘”の寮生となった入埜転子は、
怪談会の主催をメインとするサークル“百怪倶楽部”に入部した。
怪談に興味のない転子だったが寮長の戸村が部長を兼ねており
居心地は良かった。
だが、寮の地下室で行なわれた儀式“四隅の間”の最中に
部員の一人が突然死をとげ、不気味な黒い女が現れるようになって…。
転子から相談を受けた弦矢俊一郎が、忌まわしき死の連鎖に挑む!
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死相学探偵シリーズ第2弾。
これもmirokuさんから頂きました(o^o^o)
幼少の頃から人の「死」が視える弦矢俊一郎は
そのせいで化け物扱いされ、人間嫌いになったものの
祖母の仕事を手伝いながら経験を積み、東京で
探偵事務所を開いた。
俊一郎曰く、依頼人は未だ確定されていない「死因」によって
死亡することが決まっている被害者。
その「死因」が何かを突き止めて依頼人を死から救うのが彼の役目
そして「死因」は、被害者の命をうばおうと狙い
探偵に死相の謎を突きつける犯人。
今回は、半分過ぎた頃にやっと探偵が登場しました。
前半部分は、城北大学に編入して寮生となった入埜転子の目線で
話が進みます。
騙されるような形で“百怪倶楽部”に入部した転子だったが
夏休み中の特別企画として寮に残っている倶楽部のメンバーで
“四隅の間”という儀式を寮の地下で執り行う事になった。
ところが女性部員2人が抵抗があるらしく、しかし
その理由を教えてくれない。
今更引っ込みがつかない転子は、結局儀式に参加するのだが
この儀式が恐ろしい。
さすがのmokkoもビビリましたってば(^◇^;)
そして、儀式のクライマックスで女性部員が急死する。
女性部員の遺族には大学側が対応にあたったものの
真相はかくされたままだった。
後にこの地下室で何があったのかを転子は聞かされる。
更にその後、部長が転落死する
続けて転子と仲良しの姫が怪現象に襲われたため、
転子の知り合いのつてをたどって俊一郎の元に依頼がくるのだが
転子と姫にそれぞれ違う死相が出ているのを視た俊一郎は
依頼を引き受けるが、寮に向かっている途中、怪しい黒い影が・・・
どうやら前の事件を解決した時、事件の裏にいた
術者を刺激してしまったようだ。
そして寮の地下室の下調べをしている時にも
暗闇の中で俊一郎に近づく禍々しい気配。
部員に視えた死相と黒い影の関係は?
俊一郎は原因を突き止めることができるのか?
って感じなんだけどね・・・
儀式の内容や、部員の心境、怪現象等は細かく説明されていて
なかなか面白いんだけど、俊一郎の性格が
仕事をすることでよくなってきた事とか
刑事との会話とかがわざとらしくてねぇ~
恐怖を盛り上げてくれた割には解決があっさりし過ぎて
物足りなさを感じてしまいます。
後半部分が軽いっていうのかなぁ~
っていうか、予測がついちゃってたし(^◇^;)
面白いのはネコの「僕にゃん」との会話
三毛猫ホームズも真っ青ですってば(^◇^;)
まぁ~三毛猫ホームズのように事件解決の
手伝いはしてくれないけど、ヒントは与えてくれる。
なんせネコですから、そういうのには敏感らしいです。
mokkoもあそこまで会話できるネコさんがいるのなら
飼ってみたいです。
ってことで、どうやら黒術師が出てきそうなので
第三弾を読みます。