百億の昼と千億の夜/光瀬 龍、萩尾 望都 | mokkoの現実逃避ブログ

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百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)/光瀬 龍
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ギリシアの哲人プラトン、釈迦国の王子悉達多、ナザレの救世主イエス。
彼らは世界の破滅を感知し、この世界を外から支配する超越者の存在を知る。
幾千億の宇宙と人類の存亡をかけ、紀元前の過去から未来までの時空間の中で、
彼らは巨大な力に戦いを挑んでいくが…
宇宙の創世と終焉、神と人間、時の流れの非情さをテーマに、
壮大なスケールで描く日本SF小説の金字塔。
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mirokuさんに頂いた本です(o^o^o)
先に小説を読んでいたんですけど、後から
萩尾望都さんの漫画があると知って、いつか読もうと
思っていたんですが、やっと読めました(^◇^;)

小説を読んだときは本当に驚きましたよ。
何がすごいって登場人物ですよね。
歴史的にも有名な哲学者やら宗教家だけではなく神様までもが出てる
プラトンにシッタールタにイエスにユダに阿修羅王だよ。
こんな超有名どころを集結させた本があったか?

地球の発生や生命の進化は惑星管理委員会という集団による実験で
人類が知能をもち、いずれ自分たちに歯向かうことがないように
自分たちの存在を神として認知させる。
そしてそれは合理的に人類を滅亡させるための手段でもあった。
「56億7千万年後に地上に現れ、人類を破滅する世界から救う」
とされた弥勒様だが、なぜ神はその破滅から守ってくれないのか?
そう考えたものたちは、そのカラクリに気付き、神に戦いを挑む。

いやもうスケールがデカ過ぎて震えがきますって。
何より、壮大な物語を漫画化した萩尾さんの力量に頭をたれますって。
忠実に漫画化したというよりも、萩尾さんテイストをちゃんと効かせてる。
ユダも結構重要な役割り与えたれてたし・・・
ただ、キリスト教信者がこれを読んだら、イエスの描写に
文句を言いそうな気がしますけど(^◇^;)
でも小説で感じた切なさ、無常さ、虚無感までもが余韻として残ります。
小説で想像した阿修羅王と萩尾さんの阿修羅王が似ていたので
これも嬉しかったり(o^o^o)
いやぁ~阿修羅王がいいんだなぁ~

小中学校のあたりに、宇宙の果てはどうなってるって考えた時
果てがあるなら、その外にも世界があるってmokkoも想像した。
それはどこまで行っても同じく世界の果てと、その外側の世界を繰り返す。
果ての果ての、そのまた果て・・・脳みそがショートしそうになった。
そして、きっとどこかで誰かが白衣を着た科学者のごとく
地球の様子を観察してるんだって思ったんだなぁ~

そういえば、電車で吊り革に掴まって小説を読んでいたんだけどね
完全に小説の世界に入り込んでいたのよ。
ちょうど砂嵐のような場面だったと思うけど、目の前の座席で寝てた人が
ビクっとなった反動で、足がピョンと前に突き出たのが
mokkoの弁慶の泣き所にヒットしてね
砂嵐の中から何かが飛んできて足に当たったような錯覚に陥りました。
描写がリアル過ぎたから、現実と想像世界がリンクしましたよぉ~
おかげで降りる駅を通り過ぎずにすみましたけど(^◇^;)

さて、オカンが日曜日に弟の所に行くので
それからテーマ読みの本の注文をかけるので
読み始めるのは来週からになります<(_ _)>

百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫 JA (6))/光瀬 龍
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