
サ イ ズ:284P 16cm
発行年月:2000年05月
取扱状況:絶版重版未定
業界初(?)の「ひとり雑誌」形式で世間を「あ~っ?」と言わせた
話題の短編集「小説たけまる増刊号」が、なんと今度は驚きの
「個人文庫」になって帰ってきた―。
記念すべき第一回配本分はホラー作品を集めた「怪の巻」をお届けします。
猫を異常に恐れる男の話「猫恐怖症」、桜が頭蓋を食い破る「春爛漫」、
小説の通りに起きる惨殺事件の謎「猟奇小説家」など選りすぐりの九編。
…怖いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・怖くないです(○ ̄m ̄)
キモイです。
我孫子武丸月間みたいだけど、あくまでも積読本消化月間です。
この際、積んでる我孫子作品を全部読んでしまおうかと思ったけど
このシリーズ?の「謎の巻」には、速水三兄妹シリーズが含まれてるらしく
さすがにそれは、後にしようと思ってみたり(^◇^;)
とりあえず、ユーモアミステリから離れてホラーにしてみました。
「猫恐怖症」
作品紹介にあるように、猫を異常に怖がる男の話。
視点は仲良し5人組の1人で、この猫を怖がる男に
好感を持っている女子高生なんだけどね
仲間の1人が異常に猫を怖がるから、別の男友達2人が
いたずらをしかけたら・・・
これはまぁ、予想通りでした。
「春爛漫」
結末を紹介記事に載せていいのか?
まぁ~そういう話。
風呂に入って髪を洗っていたら頭に激痛が走り、出血した。
オデキを潰したらしく、すぐに出血は治まったんだけど
その後、男は会社でいきなり倒れ意識不明に・・・
レントゲンを撮った医師は驚いた。そして・・・
最初の段階で結末はわかったんだけどね
SFチックホラー?
脳みそがモゾ痒くなります(^◇^;)
薬屋で似たような現象が出てたなぁ~
「芋羊羹」
夫目線と妻目線で描かれている。
この就職難の時代に、キレて仕事をクビになった夫。
今までは合意で堕胎していたが、3度目の妊娠を
喜んでいた妻。
田舎から芋羊羹が送られてきて、夫が食べないから
隣の70過ぎの爺さんにおすそ分けしに行ったのだが・・・
( ̄へ ̄|||) ウーム
食べ物使うのはやめようよ・・・(-。-;)
「再会」
母校で教鞭を執ることになった男が
よりにもよって雨の日に、昔、仲良し3人組と遊んだ
裏山に行こうと思い立ち、よりにもよって頭蓋骨に躓いて
転びそうになる。
マスコミ騒動が落ち着いた頃、白骨死体発見現場に
花を手向けるのが日課となっていたある日、
山を降りたところで女が待っていた・・・
これは有名な日本の怪談を連想したんだけど、違ってました。
これも結末の予想はつきました。(^◇^;)
「青い花嫁」
結婚を来週に控え、フィアンセの買い物に
いささかウンザリしていたある日、新居に電話が掛かってきた。
ボイスチェンジャーを使ったようなイビツな声で
フィアンセを誘拐したと・・・
冗談かと思い、フィアンセの自宅に電話をしてみるも
留守電のまま。
タイミング良く姉から電話が来たので相談するのだが・・・
これは読めなかったぁ~(^◇^;)
そういうことかぁ~
後からウアッ(゚O゚;って思う奴ですね。
「嫉妬」
女3人に稼がせて暮らしているヒモ男。
本人はマネージメント業とほざいているのだが
自分の体とイチモツにかなりの自信を持っている。
そんな男が事故に遭い、気付いたらベッドの上で
無数のチューブに繋がれている。
自慢の下半身は隣の部屋で同じ状態になっているらしい。
いつかは元通りに繋がると言われていたのだが・・・
SF&エログロですかね?
個人的に、思い出のコロンを汚された!
股間に振りかけるなぁ~(((p(>◇<)q)))
「二重生活」
昔の女とスナックで再会し、マンションに誘われて・・・
気付いたら新妻がベッドの上で睨んでいた。
あぁ~夢だったのかぁ~と思ったのだが、再び夢の中で
昔の女とリアルな夢の続きを体験する。そして・・・
これも結末の予想は付く。
ミステリは無理だけど、やはりホラーは慣れている?ので
ある程度の予測はつく。
っていうより、mokkoの予測が付く話っていうのは
似たような作品を読んでるってことですね。(^◇^;)
「解題」
これまでの7篇の解説です。
どうやら仕掛けがあったようです。
あるジャンルの好きな人は、mokkoの拙い説明でも
ピンとくるかも?
mokkoは、そのジャンルは疎いので気付きませんでしたけど
ほとんど脱線してるらしいです(○ ̄m ̄)
「患者」
精神科の医師が閉鎖病棟にあるモニター室に呼ばれる。
そこには別の医師が2名来ていて、病室の様子を見せられる。
自分が医者だと思い込んでいる患者と、治療する医師との
やりとりを見ているのだが・・・
色々と苦心してるのは、なんとなくわかる気がします。
で、やはり途中で気付いてしまいます。
そっちかぁ~って感じで(^◇^;)
「猟奇小説家」
ご主人の留守中に編集者に自宅の場所を聞いたと言って
1人の刑事がやってきた。
矢作潤一が連載している小説と酷似した猟奇事件が
発生しているという。
けれど事件が起こったのは出版された直後で、原稿は
それ以前に入稿しているから、それはありえないと妻は言う。
しかし・・・
これは結構面白かった。
( ° ▽ ° ;) エッと思うところもあって
最後の方はドキドキしながらも楽しめたんだけど、
最後の方の一言でぶち壊し。
キモイ作品としか言えなくなった。
(ノ_-;)ハア…
短篇集なのでどれも読み易いんだけど
ホラーを期待して読んだのに軽すぎた(^◇^;)
しかも約12年前の出版で、書かれたのは更にその前。
やはりホラーに関しては、評価も厳しくなります(^◇^;)
ほら、基本レベルが小野主上になってますから(○ ̄m ̄)
さて、武丸作品は1冊残して終了して、他の積読本の消化に移ります。
次はもっと古い本を読みます( ´艸`)