
サイズ:291P 15cm
取扱状況:絶版重版未定
速水三兄妹シリーズ第1弾
“8の字形の屋敷”ゆえに案出された、不可解極まる連続殺人。
速水警部補と推理マニアの彼の弟&妹の3人組が挑戦するが、
真相は二転三転また逆転??。
鬼才島田荘司氏に“本格ミステリー宣言”を書かしめた、
2人目の大型新人の本格的にして異色、かつ
絶妙のユーモアで味付けした傑作長編推理デビュー作!
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我孫子武丸月間ですね(^◇^;)
前回の人形シリーズの1巻を読んで面白かったので
人形シリーズは全巻揃えたんだけど、やっぱり
面白いと思ったらデビュー作も読みたいでしょ
そしたら、デビュー作もシリーズだったんでね
これも3冊そろえちゃいました。
更に、単品を2冊・・・
まぁ~こんな仕事の状態だからね、読みやすいのが一番なので
ゆるしてくださいねぇ~
ってことで、速水三兄弟シリーズ第一弾&デビュー作
長男で警部補である速水恭三
次男で喫茶店のマスターである慎二
末っ子で長女の一郎(いちお)
なんで、こんな妙な名前を付けたのかは読んでちょうだい。
あれ?絶版だったっけ( ̄▽ ̄;)ゞ
まぁ~変わり者で頑固な親父のせいです!
デビュー作から、読みやすいとは思わなかった。
上から見ると8の字のように見える蜂須賀建設社長の邸宅。
凝った作りの屋敷を建てるとロクな事がない。
この屋敷には蜂須賀社長夫妻と、長男夫婦と、一人娘。
娘についている手話通訳の女。
そして、長男の秘書と無職でイケメンな次男。
雇い人夫婦とその息子が住んでいる。
ある日、長男がボーガンによって殺された。
ボーガンは雇い人の息子が持っていたが盗まれたと言う。
更に狂気のボーガンは探しても見つからない。
長男が殺される瞬間を娘と通訳の女が目撃していた。
顔は良く見えなかったらしいが、雇い人の息子の
部屋の窓が開いていて、ボーガンを構えている姿が見えたという。
それぞれの部屋はオートロックで、鍵は雇い人の夫が持ったまま
外に飲みに行っていた。
その時間、息子は部屋で眠っていたと言うし
殺された長男に可愛がられていた。
誰もが信じられないというし、息子も殺害を否認している。
しかし、状況を考えると息子しかありえない。
殺された長男の一人娘は、口はきけないが可憐で美しい。
そこにポっ(〃∇〃)となる速水警部補。
警部補も、雇い人の息子が嘘をついているとは思っていない。
ましてや、可憐な彼女が信じている人だから
殺人犯であってはならない。
あぁ~なんてわかりやすい単細胞(○ ̄m ̄)
これで名推理でも披露してくれれば、感動モノなんだが
3兄妹シリーズっていうくらいだからねぇ~
やはり推理するのは、弟と妹。
どちらもミステリ好きらしい。
兄貴の話を聞いて、それぞれに犯人がわかったらしい。
二人に知恵を付けられ、部下の木下の怪我を理由に
屋敷に泊まる事になったのだが、犯人として
目星をつけていた人が殺されてしまう。
またもボーガンで・・・しかも密室で・・・
ってことで、兄妹が兄貴の関係者ってことで
強引に屋敷に入れてもらうことになるのだが・・・
果たして犯人は誰だ?
兄貴の恋の行方は?
いやぁ~犯人探しは最初から諦めてます。
まさにこの謎無理!です(^◇^;)
問題は、謎解きですよぉ~
推理マニアの兄妹ってのがマズイ。
密室講義なるものをぶちかましてしまうのよ
有名な作家の作品やら探偵やらの話を持ち出して
応接室で講義しちゃうんだよ
ありえん!
兄貴じゃないけど、そんな講義はいいから
早く犯人教えろぉ~(((p(>◇<)q)))って感じ(○ ̄m ̄)
次男は、クールなようでいて、すっとぼけてるし
妹は好奇心むき出しで、何にでも首突っ込みたがるし・・・
まぁ~キャラの紹介だと思えば、それはそれでいいんだけどね。
なんか、この講義と次男のキャラのせいで
盛り上がっていた推理熱が冷めてしまったのよ
( ̄O ̄;アッ!推理はできませんけどね
できないなりに考えますから(○ ̄m ̄)
しかも探偵と犯人の最後のやり取りは何だろう・・・
その辺りでは、mokkoもかなり冷めてました(^◇^;)
コメディータッチの仕上がりってとこでしょうか?
普通なら、これを読んだ時点でシリーズを読むのは
やめてるところなんだけど、どうやら次の作品が傑作らしいので、
続けて読みましょ♪
っていうか、3冊揃えてるし(○ ̄m ̄)