
「口にダイナマイトをくわえさせて火を点けたら、
こんな感じじゃないかね」
東京都下で頭部を木端微塵に吹き飛ばされた死体が、
相次いで発見された。
不思議なことに、首から下には外傷がまったくない。
この異様な連続殺人は人間の仕業か?それとも…。
10から0へ。日常に溢れるカウントダウンの数々が、一転、
驚天動地の恐怖を生み出す新感覚ホラー。
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読み始めて、これは「ゆび」の続編だと納得。
「ゆび」は序章ですね。それならわかる(^◇^;)
どうやらシリーズ化するようですね?
これの続編に「R(リアル)-0 Bete noire」というのが出ている。
続きが知りたいと書いてある・・・まだ続くらしい・・・
前作はホラーだと思って読んでいたらオカルトになった。
今回は、そのつもりで読んでいたらSFじみてきた(○ ̄m ̄)
このまま続けて大丈夫なのか?と心配になる。
「ゆび」の登場人物がほとんど出演してます。
首から上がきれいに吹き飛ばされた死体が発見される。
爆発物や化学反応の痕跡は全く残っていない。
佐伯美夏と田川の二人の刑事は、その場所でニオイに気付いた。
この事件にはヤツが絡んでいる。
とりあえず佐伯は、その痕跡を追いかける。
今度は銀座のど真中で女性の頭が次々と吹き飛んだ。
事件の指揮を取る赤塚だが、異常な状況に頭を抱える。
前作で登場した成合刑事は「ゆび」の事件と同じヤツの仕業だという。
しかし前回の事件は集団での幻覚症状で片付けられていた。
成合は、これはただの事件じゃない。ヤツは人間じゃないと・・・
成合は新聞記者の旭に、前作で悪しきヤツと戦い
勝利した上村を呼べというが、彼はヤツから奪還したものの
未だに眠り続ける妻のためにハワイに向かっていた。
山本満留は、ヒモ生活を送るダメ男だったが
女を殴り飛び出した先の公園で気になるニオイに気付き
トイレに入ったら、首から上が吹き飛ばされた死体があった。
逃げ出して知り合いの家に逃げ込むのだが・・・
今回の主役はこのダメ男と、その男を養っていた啓子と
佐伯&田川の刑事コンビになるのかな?
今度はどんな方法を使って仰天させてくれるのかと思ったら
本当に仰天しました(○ ̄m ̄)
これはもうSFですね(^◇^;)
物語の背後にいるのが「ヤツ」で、それに近い存在がいて
ヤツを阻止しようとしてるって感じ?
しかも中途半端な状態で終わってます。
これは続きがあるとわかってるから納得できるけど
本書だけ読んだ人は訳判らないと思います(^◇^;)
だって上村がハワイでネイティブハワイアンの長老と会ってるし
妻も植物状態のままですからねぇ~
そしてSFチックな状態のまま終わってるから
話に決着つけないといけないでしょ~
読みやすいからスルっと読めちゃうんだけど
続きはどうしようかなぁ~
こういう話の流れになるとは予想してなかったから戸惑います。
ぶっ飛んでます(^◇^;)
R(リアル)-0 Bete noire (祥伝社文庫)/柴田 よしき
