蠱猫(こねこ) 人工憑霊蠱猫/化野燐 | mokkoの現実逃避ブログ

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蠱猫 人工憑霊蠱猫 (講談社文庫)/化野 燐
¥800 Amazon.co.jp
サイズ:473P 15cm

妖怪を具現化する力を持つ禁断の書、『本草霊恠図譜』。
図書館の片隅の古びた土蔵から、美袋小夜子が
この書を発見したことで、学園都市は戦いの舞台へと変貌する。
“蠱猫”とは?“有鬼派”とはいかなる者たちか?
穏やかで近代的な学園都市が激しく凄惨で果てない対決の嵐の中に。
妖怪伝奇小説登場。
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猫→鼠→鳥→きつね→犬→アヒルと鴨→鴉 ときまして
テーマ読み第8弾は「猫」に戻りました(^◇^;)

mirokuさんのレビューを読んで
チェックしてたんだけど、テーマ読みのために購入しました。

普通の猫さんも出てきますが、蠱猫(こねこ)ですからね・・・
音だけで聞けば、可愛らしい子猫を想像するのですが
蠱←これですからねぇ~
ゴーストハントにも、この字を使う呪術があったなぁ~(-。-;)
猫だけど、これはきっとアレを覚悟しないといけない。
と思っていたら、やはり出てきた(━┳━ _ ━┳━)

舞台は岡山県にある学園都市地区。
薬科大学と、それに付属の中学高校や病院とか
研究施設が固まってある地域ですな。
その中に美袋学園付属玄山記念図書館の別館として
保存されている蔵がある。

そこに収められているのは過去の叡智と妄想・・・
小夜子の祖父であり学園の創始者である美袋玄山と
後継者たちが収集した妖しい書籍や資料、物が詰まっている。
そこは美袋の人間が代々受け継ぐことになっていたのだが
小夜子はそれが嫌で一度は逃げ出した。
義父が原因不明の心臓麻痺で亡くなり、司書となった小夜子は
学園理事長の伯父の勧めもあり、目録作成の仕事に就いた。

そこで美袋玄山の著書「本草霊恠図譜」を小夜子が発見した事で
表面的に大人しくしていた輩達が動き出す。
現存する著書や、実際にあった両派の論戦などを交えながら
「本草霊恠図譜」をめぐる争いの中で主人公?たちは覚醒していく。

本作は1章が小夜子目線で描かれ、2章が文化人類学嵯峨野研究室の
学生の白石目線で描かれている。
表面上に見えているのは有鬼派と無鬼派と言われる人たち。
いわゆる鬼やら妖怪や幽霊の存在を肯定する派か、否定する派。
今でいうところのオカルト肯定派と否定派みたいなものです。

こういうのをまじめに研究してる人もいるのですよ。
だから昔の著書やら、学生同士の論議なんかは
mokko的に好きな部類だから読んでいて楽しい。
データベース化しようとする過程なんて楽しそうだし・・・
しかし、昔の妖しい資料の中には危ないものも含まれてまして
どこかにそういうモノを呼び出す方法が書いてあると
絶対に試す奴が出てくるものでしょ。

しかも人工憑霊ってくらいだから、妖しい存在が出てきます。
で、それを実体化させて操れる方法があるってこと。
それを防ぐために美袋玄山は資料を隠し、後継者以外には
触れないようにトラップをしかけておいた。
だけど研究者たちはしつこいんです。
で、戦いが勃発するんだけど、こういう人を操る時に
よく使われるのがあるんだよね・・・

途中で覚悟してたんだけど、やはり出てきた。
なんで人を操つる時って、虫なんだろう・・・
それも必ずグロイ蛆虫とか蜘蛛でしょ・・・
確かに耳とか口から可愛いウサギが顔を出したら
雰囲気ぶち壊しなんだろうけどさぁ~
虫はやめようと・・・(;^_^A

これ、結構好きです(^◇^;)
しかし・・・シリーズ・・・
そんなところで終わらせたら続きが気になるではないの!
白澤(はくたく)のことが気になってましてね・・・
mokkoの現実逃避ブログ-0905hon
どうしよう・・・
積読本をある程度消化してから考えよう。

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