鴉婆/澤田ふじ子 | mokkoの現実逃避ブログ

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鴉婆 (光文社文庫)/澤田 ふじ子
¥650 Amazon.co.jp
サイズ:362P 16cm

土御門家の譜代陰陽師・笠松平九郎は、当主・泰栄を襲った
大黒党の里村龍造を斬殺した。
土御門家の全国陰陽師支配に異を唱える大黒党。
龍造の弟たちは、平九郎を敵と狙うが、同じ陰陽師として
悪を懲らすという点では互いに助け合うことになる。
人間の心に潜む魔物を退治する陰陽師。
物欲、金銭欲、権力欲等に溺れ、引き起こされる事件に挑む、
好評シリーズ第二弾。
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猫→鼠→鳥→きつね→犬→アヒルと鴨 ときまして
テーマ読み第7弾は「鴉」です。

鬼婆でもなく山姥でもなく鴉婆なんですよ。
陰陽師に立ち向かう鴉婆?←既に勝手に妄想してます。
これは読まねばなるまい!と思ってタイトル買い。
しかし、こういう妙なところに引っかかった場合
失敗する傾向が強いらしい。

すんません<(_ _)>読めません。
かなり頑張ったんだけど、苦痛です(/□≦、)

シリーズらしいんだけど、最初を飛ばしたのが
まずかったのかとも考えたけど、とにかく文章が好みじゃない。
流れが合わないっていうのかなぁ~

そんでもって漢字が多過ぎの上に、古い時代のことだから
地名、人名、役職名どれをとっても読みにくい。覚えられない。
それでも面白ければ読む。しかし、読めない。
前の本を読んでから何日経ってるの?まだ半分しか読めない。

しかも陰陽師と聞けば、安倍晴明を連想するでしょ。
獏ちゃんの陰陽師を連想するでしょ。
ここでは安倍晴明の名前は出てくるけど、名前だけ。
しかも陰陽師は占い師扱いされてるし・・・
式神も術も呪も出てこない。

土御門家は全国の陰陽師を支配下に置いていた。
主人公の笠松平九郎は土御門家の譜代陰陽師十二家の1つ。
商売をするには土御門家から職札を貰うことになっていたのだが
それを面白く思わない陰陽師集団がいた。
どこにも属さない浮浪の占い師で「野疾(のばしり)」と呼んでいる。

その代表格である大黒党の里村龍造は土御門家当主に刺客を送るが
主人公・笠松平九郎に斬り殺されてしまう。
平九郎は龍造の弟たちから敵として狙われることになる。
ここまでなら話はわかるのよ。
兄の敵!ってことで平九郎VS弟たちの戦いならわかる。

ところがここに人情が絡んでくる。
自殺した娘が、実は随分と酷い目にあってきたことがわかって
その仇討ちというか成敗みたいなことに乗り出すんだけど
龍造の弟たちと平九郎が何故か絡んでしまう。
協力するんじゃなくて、偶然関わってしまうんだけど
手を下すのは、どちらかってこと。

敵として狙っているけど、その成敗は正しいから
今は襲わないとか言って・・・(  ° ▽ ° ;) エッ?

しかも、かなり遠回しに酷いことをした奴とか
された奴のことがわかってきて、怒りを覚えるんだけど
遠回し過ぎて、こっちの怒りが伴わない。
必殺仕事人バリに、仕事するところを描くわけでもない。
結果として、悪い奴が死んでて終わり。
(  ° ▽ ° ;) エッ?

要するに登場人物のほとんどが善人なんですよ。
もしかして、こういうのをズーっと読まされるのかと思ったら
吐きそうになった。
江戸時代の陰陽師の立ち位置とか仕組みとかに
興味のある人なら面白く読めるのかも?
そういうのに全く興味がないから、面白くない。

いくつかの章に分かれているんだけど
タイトルになった「鴉婆」も、あれで終わり?って感じ。
決して妖怪ではない。
ただ、ちょっとでも触れるとネタバレになるので書けない(^◇^;)
妖しいモノを期待して読むと裏切られます。
これは時代物&人情モノです。

好きな人には申し訳ないけど、合わなかった。


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