ブギーポップ・リターンズ/上遠野 浩平 | mokkoの現実逃避ブログ

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ブギーポップ・リターンズVSイマジネーター (Part 1) (電撃文庫 (0274))/上遠野 浩平
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サイズ 248P 15cm

あなたは自分の心の中に、何かが足りないと思ったことはない?
他の人にはあるのに、自分にはそれがないと悩んだことはない?
欠けているものを誰かに埋めてもらいたいと願ったことはない?
そのことなら、もう心配はいらないわ。
すぐに“そのとき”が来る。
新しい可能性がひらかれて、苦しみのすべては終わるときが来る。
私の敵「ブギーポップ」が邪魔さえしなければ―。
私?そうね、敵は私を「イマジネーター」と呼ぶわ…。
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ブギーポップ・リターンズVSイマジネーター (Part 2) (電撃文庫 (0275))/上遠野 浩平
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サイズ 275P 15cm

君にはやらなければいけないことがあるかい?
そうしなくてはだめだと思い込んでいることはないかい?
それは君にとって本当に大切なことなのか、
真剣に考えてみたことがあるかい?
もし、君がどんなことをしてもやり通すというなら、
それもいいだろう。
だがそれが、何の望みも願いもない、ただの暴走であるなら、
君は「イマジネーター」の手の中に堕ちているのかもしれない。
もしそうなら、このぼく―「ブギーポップ」は、何度でも
君の前に帰ってきて、そして“対決”するだろう―。
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お薦めされて、ナイトウォッチ3部作を読了後に読んでみた。
初っ端からナイトウォッチシリーズ2作目とリンクしてました。

このブギーポップもシリーズらしく、本作はその中の1作。
最初を読んでいないので物語の流れにいきなり突っ込んだ感じだけど
不可解な状況説明というか描写がうまいので、なんとなく
わかってしまう。
視点を切り替えることで、1つの出来事を他の場面からも
見ることができるので、それは面白かった。

自殺した少女の後を追おうと屋上に立つ真理子に
「彼女を同じところには行けない」と語るブギーポップ
女子の間で噂になっている幻の存在が実在した。

一方、学校の美術講師であり、進路指導担当の飛鳥井仁は
心の中を植物の状態で見る能力がある。
根、葉、茎、花・・・誰もが何かが欠けている。
その欠けた部分を補うようなアドバイスを与えると
生徒は安心する。
けれど本当に足りないものは初めから心にはなく
決して手に入らないことを知っている。

そんな彼の前に彼女が浮いていた。
世界の敵という存在であり、イマジネーターと呼ばれる彼女に
協力という使命を与えられる。

1人の少女は組織の駒として働かされているのだが
たまたま知り合った男子生徒と行動を共にするうちに
考え方が変わってくる。
どんなに洗脳されて、プログラムに従わされていても
無意識下の心は涙となって流れる。
そして・・・

ナイトウォッチを先に読んだので衝撃は少なかったけど
SFは脳みそが疲れます。
ブギーポップもシリーズらしく、途中だけを読んだから
感動が少なかったらしい。
登場の少ないブギーポップだけど、最後に
おいしいところを全部かっさらって行ったような・・・

ブギーポップの操る糸が“秋せつら”を連想してしまった。