ここら辺では初雪になりますねぇ~
久しぶりの潤いが嬉しいぃ~о(ж>▽<)y ☆
ハーメルンに哭く笛 (トクマ・ノベルズ)/藤木 稟

上野下町界隈から、児童30名が忽然と姿を消した。
翌日は台風。さらにその翌日、墓地の草刈りをしていた僧侶・寛永が
大量の子どもの死体を発見する。帝都を襲う悪夢の事件。
驚愕の新本格推理傑作。
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虚無への供物を読んだ後のミステリは、ちょっとキツイです(^◇^;)
完全に表紙買いです。
カバーイラストは藤原ヨウコウさんメモメモφ(.. )
タイトルも実に妖しい。そして狙いは的中よ♪
何も知らずに購入したんだけど朱雀十五シリーズの2作目だそうです。
久しぶりの萌えキャラ発見(〃∇〃)
舞台背景は関東大震災後の混乱期。
この朱雀十五。浅草寺周辺の遊郭地帯の法律顧問をしている。
元検事の盲目の弁護士で、車組という自衛団の頭。
天才的な頭脳と美神も舌を巻くほどの美貌と
悪魔のような性格(〃▽〃)ポッ♪
傍には体躯のいい強面の後木(直感像記憶・蒼と同じ能力を持つ)を
いつも従えている。
白いスーツ姿で長火鉢の前で寛ぐ・・・Oo。。( ̄¬ ̄*)
たまらんとです!v(〃>∇<〃)v
防犯課を訪れた田中誠次は同じ話を繰り返す。
ハーメルンの笛吹き男が深夜に訪れて身に覚えの無い
殺人の罪を告白しろと迫ったので取り調べて欲しいと・・・
身元引受人の話によると、教師をしていた田中の子供が
悲惨な事故で死んで以来、精神を病んでいるという。
その2日後、上野下町一帯から子供30人が忽然と姿を消した。
2日後、切り刻まれた子供の死体が寺に並べられた。
翌日、警視庁宛に切り文字を並べて作られた怪文書が届く。
続いて陸軍免疫研究所から火災が発生。
しかし、台風だったため自然鎮火したものの発見が遅れ
理学博士と二人の助手が失踪していた。
両方の事件を担当している馬場は手がかりを掴めず
聞き込みのついでに田中のマンションを訪れた時
ベランダに立つハーメルンの笛吹き男を目撃する。
飛び掛ろうとした馬場の前でハーメルンの笛吹き男は
2Fのベランダからバク転しながら消えた。
正気に戻った田中は紙を握らされており、そこには
子供達ハ、イタダキマシタ。真ニ有リ難ウゴザイマス。
ハーメルンの笛吹き男 と書かれていた。
朝日新聞花柳界担当の柏木洋介は、バーで飲んだ帰り
小学校を覗き込んでいる田中を見かけるが
田中の証言は異様さを増していく。
その後、田中は太股あたりで両足を切断された姿で
目撃され、翌日に高い木上に座るようにして
死んでいるのを発見される。
サーカスではウロトフとタスローという怪物が人気で
団長へのインタビューにも成功するが
後に団長は殺され、怪物も姿を消した。
帝都転覆同盟という組織が怪しい動きをみせていて
火災にあった研究所を狙っていたという情報もあり
軍の動きも慌しくなっていた。
前の事件で朱雀に命を狙われた柏木は朱雀に気に入られ
時々呼び出されては、いびられていたのだが
巷の騒ぎを報告するついでに事件の真相を聞く
子供たちをどうやってさらって殺したのか?
笛吹き男の正体とは?
田中は何故死んだのか?
研究所の出火原因は?行方不明の博士と助手の行方は?
サーカスに持ち込まれ、突然姿を消した怪物の行方は?
サーカス団の団長を殺したのは?
軍との絡みはあるのか?
ハーメルンの笛吹き男の話は史実だった?
それと事件との関係は?
いやぁ~面白かったぁ~
タロットの起源に錬金術に細菌部隊。
脳や心の働きにアナグラム・・・
どうやって収束させるのか不安でしたが、重い内容ながら
興味深い内容てんこ盛りですよぉ~о(ж>▽<)y ☆
集団心理が間違った方向に向かえば簡単に
狂気に変貌するってことが恐ろしかった。
これは前作を読まなくては!
陀吉尼の紡ぐ糸 (トクマ・ノベルズ)/藤木 稟

ハーメルンに哭く笛―探偵SUZAKUシリーズ〈2〉 (徳間文庫)/藤木 稟
