植物図鑑/有川浩 | mokkoの現実逃避ブログ

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植物図鑑/有川 浩
¥1,575 Amazon.co.jp
サイズ 359P 20cm

男の子に美少女が落ちてくるなら女の子にも
イケメンが落ちてきて何が悪い!
ある日道端に落ちていた好みの男子。
「樹木の樹って書いてイツキと読むんだ」。
野に育つ草花に託して語られる、最新にして最強の恋愛小説!

ある日、道ばたに落ちていた彼。
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?
咬みません。躾のできたよい子です」
「?あらやだ。けっこういい男」
楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる?。
書き下ろし番外編に加え、イツキ特製“道草料理レシピ”も掲載。
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ようやく有川作品デビューです。
きりぎりすさんちわ☆わんさんのところで
カバーイラストとレビューを読んでからはもう
この本が気になって気になってしょうがなかった。

文庫落ちまで待つだなんて無理ですってば。
最近、我慢という言葉が遠のきつつある。
だってさぁ~しょうがないよねぇ~

「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?
咬みません。躾のできたよい子です」


こんな萌えゼリフを放っておけるかぁ~(((p(>◇<)q)))
ハートのど真ん中打ち抜かれました。
ってことで単行本で、しかも久しぶりのハードカバーに
スリスリすることに相成ったv(〃>∇<〃)v

これがね、最初の部分がなかったら
風変わりな草食系恋愛小説だったのよ。
でもね、最初に「消える」ことがわかってるからね
読んでる間中、さつきの不安が胸を引っ掻くのよ。
楽しければ楽しいほど、不安が大きくなるのよ。
その効果ったら絶大だわよぉ~

主人公は普通にOLやってて一人暮らしのさつき。
食事はもっぱら外食かコンビニで済ませてる。
そんなさつきが飲み会で遅くなって家に帰ってくると
行き倒れたイツキが落ちていた。
しかもイケメン!

そうなのよ!イケメンじゃなかったら物語りは成立しない。
怪しいとか、不細工だったら絶対に部屋には入れない。
あぁ~やっぱり世の中、見かけは大切だ!

しかも、何がいいってデートは近場での道草狩り。
二人で摘んだ野草をイツキが素朴で「おいしい料理」に仕上げ
二人で楽しく食事をする。
しかも平日のお弁当まで作ってくれる。
あぁ~なんて理想的なのぉ~Oo。。( ̄¬ ̄*)

野草料理の作り方まで詳しく説明してあるから
ある意味、野草料理本とも言える。
最後にレシピも載ってるし。

知らない野草がわんさか出てきて、それをおいしい!と
喜んで食べるさつき。
質素倹約的な生活でも、普通においしいって食べられる事が
幸せなんだと心底思わされた。

そして突然消えたイツキ。
消えたことを1つ1つ確認していく過程がリアルすぎる。
その衝撃たるやトラウマになるくらいだもんね・・・
一緒に過ごした季節の足跡を辿るシーンなんて
切ないけれど女々しくない。

番外編では、消えていた時のイツキのお話し。
これはさすがにウルっときました。

なんか、恋ってどんな感じだったのか
スッカリ忘れてしまっていたけど
シッカリ擬似恋愛させていただきました。
有り得ないくらいに理想的な恋愛小説。
これは乙女の夢ですな♪
乙女力が落ち気味な女性は読むべし!


好き嫌いなく食べられる人には美味しい1冊かと・・・
知らない野草が多い中、フキとクレソンだけは知っているので
いくらイケメンが作ってくれたとしても
ダメなものはダメだろうなぁ~
いや・・・相手がイケメンなら食べられるんだろうか?
あの臭いのを?(-公- ;)ウーン

ちなみにクレソンを摘みに行ったシーンなんて、一緒にいたのが
男でないだけで、似たように騒いだ記憶がある。
その後、口にして吐き出したけど・・・

そして、車が来ても2、3歩しか避けない鳥=ハトのシーンで
歩道を歩いててハトを蹴飛ばしたという友達の話を思い出した。