月に吠えろ! 萩原朔太郎の事件簿/鯨統一郎 | mokkoの現実逃避ブログ

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月に吠えろ!―萩原朔太郎の事件簿 (徳間文庫)/鯨 統一郎


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発行年月 2006年08月

サイズ 349P 16cm




崖から転落死したはずの兄から連続して届く、謎の手紙。

明子はマンドリン教室の仲間である萩原朔太郎に

相談を持ちかけるが……。

「真実は、論理を超えたインスピレーションの中に隠れているもの」

と豪語する朔太郎が挑む、七つの不可能犯罪。


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初めての作家さんです。

っていうか、本作を手にとってギョッ(゚O゚;とした。

「鯨統一郎」

これってもしかして、いつもmokkoを悩ませてくれる

天使図書館の守護霊を目指してる人が翻弄されていた

作家じゃないのか?


・・・そうだった(||||▽ ̄)




ってことは、もしかしてこのタイトルって・・・

山さんがいて、ボスがいて、集まる場所は七曲・・・

あぁ~パロってるぅ~(━┳━ _ ━┳━)

この前読んだ有栖川有栖氏の月光ゲームの

日を月に置き換えた遊びを思い出したわぁ




本作の探偵役「萩原朔太郎」は実在した詩人。

「月に吠えろ」は萩原朔太郎の第一詩集のタイトルである。

月は全く関係なかったil||li _| ̄|○ il||li




文章の書き方は好みなんです。

しかし、何なんでしょうこれは・・・




時代背景は大正時代から昭和初期。

ワトソン役?で語り手の「私」は、あとがきからして

知ってる人の為のお楽しみらしい。

3話で名前がわかるようになっております。

そして「私」はお節介と心配性が災いして朔太郎に振り回され、

ボヤキを交えながら回想しております。




朔太郎は自信家で失礼な事もサラリと言ってのける。

そして惚れっぽい。

依頼人のほとんどが美女で、片っ端から惚れる。

人妻だろうが18歳の少女だろうが関係ない。

ちなみに妻がいる!登場はしないけど・・・




探偵登場シーンではマンドリンを弾きながら登場する。

いつも持ち歩いてるんかい!




ところでマンドリンって、ギターみたいな奴だっけ?

調べてみた。

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↑クリック元記事  時代背景に合わせてみた(^◇^;)




でも実際、ミステリ好きでマンドリン好きらしいらしいから

あながち間違ってるとも言えない。




登場人物には、mokkoでも名前だけは知ってる人がズラリ。

与謝野晶子、竹久夢二、菊池寛、舌を出した異国の白髪のおっさん、

北原白秋においては、ボスですから(^◇^;)

謎の英国人パスティーシュは、たぶんアノ人だと思う。

日本でバリツを完成させた人らしいから・・・




事件の謎解きはね・・・

推理のできないmokkoが、第1話の犯人がすぐにわかったの。

でも、そんなはずは無いと思ったら、当たってた(-。-;)

そんなんでいいのか??

2話からのトリックは、トリックなんだろうけど・・・いいのか?

大胆というか無謀というか安直というか・・・

その度に( ̄O ̄;) ウォッと思ってしまう(○ ̄m ̄)

しかも、いきなり閃くし・・・




そして事件が解決した後、朔太郎は詩を発表するのだが

事件からインスピレーションを受けて書いたように

「私」が記述している。

でも実際は、この詩からストーリーを考えたのよね?

鯨さんって凄いわ!




この人、ヤバイかもしれない・・・

あとがきで、この作品が気に入ったら、実在の人物が登場する

作品を読むと楽しめると書いてあった・・・

ヤバイぞ・・・

途中から声出して笑って読んでたし・・・ヤバイわ・・・

好きかもしれない(○ ̄m ̄)




「タイムスリップ森鴎外」に関係した記述があるらしい。

未読なのでわからなかったけど・・・




「死者からの手紙」「閉じた空」「消えた夢二の絵」

「目の前で消えた恋人」「ひとつの石」「怪盗対名探偵」

「謎の英国人」全7作






月特集の月判定は・・・

新月  :タイトルのみで月の登場はほとんどなし

三日月:作品の内容には特に関係ないが、月に関する描写がある

半月  :月が作品の内容に関わるキーワードになっている

満月  :月がテーマの作品である


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