月に吠えろ!―萩原朔太郎の事件簿 (徳間文庫)/鯨 統一郎
¥620 Amazon.co.jp
発行年月 2006年08月
サイズ 349P 16cm
崖から転落死したはずの兄から連続して届く、謎の手紙。
明子はマンドリン教室の仲間である萩原朔太郎に
相談を持ちかけるが……。
「真実は、論理を超えたインスピレーションの中に隠れているもの」
と豪語する朔太郎が挑む、七つの不可能犯罪。
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←参加してます
初めての作家さんです。
っていうか、本作を手にとってギョッ(゚O゚;とした。
「鯨統一郎」
これってもしかして、いつもmokkoを悩ませてくれる
天使や図書館の守護霊を目指してる人が翻弄されていた
作家じゃないのか?
・・・そうだった(||||▽ ̄)
ってことは、もしかしてこのタイトルって・・・
山さんがいて、ボスがいて、集まる場所は七曲・・・
あぁ~パロってるぅ~(━┳━ _ ━┳━)
この前読んだ有栖川有栖氏の月光ゲームの
日を月に置き換えた遊びを思い出したわぁ
本作の探偵役「萩原朔太郎」は実在した詩人。
「月に吠えろ」は萩原朔太郎の第一詩集のタイトルである。
月は全く関係なかったil||li _| ̄|○ il||li
文章の書き方は好みなんです。
しかし、何なんでしょうこれは・・・
時代背景は大正時代から昭和初期。
ワトソン役?で語り手の「私」は、あとがきからして
知ってる人の為のお楽しみらしい。
3話で名前がわかるようになっております。
そして「私」はお節介と心配性が災いして朔太郎に振り回され、
ボヤキを交えながら回想しております。
朔太郎は自信家で失礼な事もサラリと言ってのける。
そして惚れっぽい。
依頼人のほとんどが美女で、片っ端から惚れる。
人妻だろうが18歳の少女だろうが関係ない。
ちなみに妻がいる!登場はしないけど・・・
探偵登場シーンではマンドリンを弾きながら登場する。
いつも持ち歩いてるんかい!
ところでマンドリンって、ギターみたいな奴だっけ?
調べてみた。
↑クリック元記事 時代背景に合わせてみた(^◇^;)
でも実際、ミステリ好きでマンドリン好きらしいらしいから
あながち間違ってるとも言えない。
登場人物には、mokkoでも名前だけは知ってる人がズラリ。
与謝野晶子、竹久夢二、菊池寛、舌を出した異国の白髪のおっさん、
北原白秋においては、ボスですから(^◇^;)
謎の英国人パスティーシュは、たぶんアノ人だと思う。
日本でバリツを完成させた人らしいから・・・
事件の謎解きはね・・・
推理のできないmokkoが、第1話の犯人がすぐにわかったの。
でも、そんなはずは無いと思ったら、当たってた(-。-;)
そんなんでいいのか??
2話からのトリックは、トリックなんだろうけど・・・いいのか?
大胆というか無謀というか安直というか・・・
その度に( ̄O ̄;) ウォッと思ってしまう(○ ̄m ̄)
しかも、いきなり閃くし・・・
そして事件が解決した後、朔太郎は詩を発表するのだが
事件からインスピレーションを受けて書いたように
「私」が記述している。
でも実際は、この詩からストーリーを考えたのよね?
鯨さんって凄いわ!
この人、ヤバイかもしれない・・・
あとがきで、この作品が気に入ったら、実在の人物が登場する
作品を読むと楽しめると書いてあった・・・
ヤバイぞ・・・
途中から声出して笑って読んでたし・・・ヤバイわ・・・
好きかもしれない(○ ̄m ̄)
「タイムスリップ森鴎外」に関係した記述があるらしい。
未読なのでわからなかったけど・・・
「死者からの手紙」「閉じた空」「消えた夢二の絵」
「目の前で消えた恋人」「ひとつの石」「怪盗対名探偵」
「謎の英国人」全7作
月特集の月判定は・・・
新月 :タイトルのみで月の登場はほとんどなし
三日月:作品の内容には特に関係ないが、月に関する描写がある
半月 :月が作品の内容に関わるキーワードになっている
満月 :月がテーマの作品である