焦茶色のパステル (講談社文庫)/岡嶋 二人
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東北の牧場で、牧場長と競馬評論家・大友隆一が殺され、
サラブレッドの母子、モンパレットとパステルも撃たれた。
競馬の知識のない隆一の妻・香苗を怪事件が次々に襲う。
一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が隠されていた。
注目の共作作家の傑作競馬ミステリー。
第28回江戸川乱歩賞受賞作品
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初めての作家さんです。
数冊手元にあって、どれから読もうか迷っていた。
でも先日読んだ「配達あかずきん」
のおかげで
ある記号に気付いた。
お 35 1
本好きさんなら知ってる事だったんでしょうけど
mokkoは思いっきりスルーしてましたから(^◇^;)
小説読んだおかげで1つ賢くなったわ♪
デビュー作だそうです。
更に著者のペンネームは二人のコンビ名だそうです。
が・・・今はコンビ解消して、1人が井上夢人の名前で
執筆活動を続けているそうです(^◇^;)
1985年12月21日、土曜ワイド劇場で放送されたらしい。
タイトルはネタバレになるから伏せます(○ ̄m ̄)
初めての作家さんなもんだから、文章に慣れるまで
50ページほどかかってしまった。
最後まで慣れなかったのは、セリフである。
最初の50ページは不必要なセリフが気になって
その後は言葉の使い方が気になった。
女性が男言葉っていうの?ちょっと乱暴な言葉を使うのは
別にいいんだけど、それならずっとそうしてればいいのに
普通に女性の言葉を使ったかと思えば男言葉が出て
更にはオテモヤン?みたいな丁稚言葉になったり・・・
数人で話している時は、誰のセリフか混乱してしまった。
内容としては、サラブレッドをめぐる殺人事件。
主人公は香苗になるのかな?香苗目線で物語りは進みます。
競馬評論家であり夫である大友隆一と別れたいと思っていた香苗。
ある日、刑事から電話で東陵農業大学の教授が殺された事件で、
旦那のアリバイを聞かれる。
その後、隆一が撃たれたとの連絡を受けて
現場である東北の幕良牧場に向かうが、隆一と牧場長と
サラブレッドの母子も撃たれて死んだと報告を受ける。
隆一が牧場長から呼び出されたことに不審がる刑事と牧場長の甥。
牧場から消えた隆一の鞄。
自宅に戻ったら、誰かが侵入した形跡。
香苗は、親友で競馬新聞の記者・扶美子に相談し、
事件推理を始めるが、競馬仲間が集まる喫茶店のオーナーが
隆一に馬の購入について相談した結果、最初は勧めていたが
半日後には、待った方がいいと警告されていた事がわかる。
購入予定の馬は隆一と共に殺された子馬のパステルであった。
初めは牧場長の巻き添えで殺されたと思っていたが
犯人の狙いは隆一?
隆一は何を調べ、何を発見したのか?
競馬のことはさっぱりわからないけど、主人公の香苗も同じなので
詳しくなくても、文中で色んな説明がされるから大丈夫。
サラブレッドの血統の説明とか興味深い話が色々あって
別の意味でも楽しめます。
少しずつ色んなことが見えてきて、推理を組み立てるものの
どれも動機としては薄い気がする扶美子。
探偵役は扶美子なんだけど、香苗はワトソンほど役には立たず
むしろ足を引っ張ってるだけのような・・・(^◇^;)
後半、緊迫シーンがあったりしてドキドキさせられ
ホッとしたと思ったら、最後にどんでん返しが待っている。
動機がわかった時、競馬界ではとんでもないことだったにしろ
なんとも虚しい気分になった。
殺人に関してはミステリで慣れてるせいなのか、スルーできるけど
動物を殺すっていうのがどうしてもねぇ・・・
でも、読み物としては面白かったです!
ライン(骨)フェチとしては、動物で一番美しいのは
サラブレッドだと思っている。
あの美しい体のラインったら、萌えでしょ~
本作の舞台は東北の架空の市になってるけど
さすがに青森ではない(^◇^;)
でもmokkoの田舎でも、結構牧場があったりするのよ。
競技用の馬や、サラブレッドも飼育されている。
母校の高校では、競技用の馬を飼育してたし映画にもなった。
ネコさん同様、馬にもバカにされた経験有りだけどね・・・
古いブロ友さんは知ってると思うけど、小学校の遠足で
牧場に行ったときに、お馬さぁ~んと呼んだら
1頭の美しい馬が柵の側まで走ってきて
大喜びしていたら、いきなりお尻を向けて
デッカイ○ン○を落として去っていった( ̄□ ̄|||)
動物に対するmokkoの想いはことごとく玉砕するのである(-。-;)
さて、テーマ読み始めます♪