星降り山荘の殺人/倉知淳 | mokkoの現実逃避ブログ

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星降り山荘の殺人 (講談社文庫)/倉知 淳
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雪に閉ざされた山荘。
ある夜、そこに集められたUFO研究家、スターウォッチャー、
売れっ子女流作家など、一癖も二癖もある人物たち。
交通が遮断され、電気も電話も通じていない陸の孤島で
次々と起きる殺人事件…。果たして犯人は誰なのか!?
あくまでもフェアに、読者に真っ向勝負を挑む本格長編推理。
(セブンネットより)

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これも、「新本格もどき」を読むための準備です。
初めての作家さんです。
とは言っても、別の作品を読もうと思って
既に購入してあったんだけど、急遽順番変更しました。


なんていうか、こういう書き方を見たのは
初めてだったんですよ。
囲みで解説が付いたミステリ?
ドラマの、副音声で解説されてるみたい。


主人公は語り手でありいわばワトソン役
つまり全ての情報を読者と共有する立場であり
事件の犯人では有り得ない


とか・・・


事件がなかなか起きないからといって
退屈してはいけない
重要な伏線がいくつか張られているからである


とか・・・


ここでも不自然なトリックの類は使われていない
ヤカンは後に重要な意味をもつので要注意

とか・・・


こういう囲みの解説が多いのよねぇ~
しかも伏線が張られていると書かれているのに
思いっきりスルーしてたし(^◇^;)


読みはじめから辛かった。
主人公目線で語られていて、愚痴から始まるから
ふて腐れているというか色んな事に否定的。


上司をぶん殴って企画部を離れることになった主人公は
スターウォッチャー星園詩郎の付き人になった。
歯の浮くような役者バリのセリフに主人公はウンザリ。
読んでるこっちも引きずられて気持ちが萎えてしまう。
150ページくらいまでそんな状態。


登場人物はみんな濃い。
スターウォッチャーの星園詩郎を筆頭に
UFO研究家にオッサンみたいな女流小説家と秘書
そしてオマケで付いて来たキャピキャピ女。


合わないかも・・・と思ったんだけど
いけすかないと思ってた星園の事を主人公が
見直した途端に、見方がガラっと変わる。
モチロンmokkoも(^◇^;)


まぁ~ぶつくさ言いながらも読んでるってことは
読まされてたんだよね・・・


そして山奥のコテージの1つで人が殺された。
脳天気な主人公と共に推理を展開する星園詩郎。
ところが吹雪と雪崩れによって道が塞がれて
電話も通じないから、下界と完全に遮断される。
そして第二の殺人が起きる。


またも主人公と星園が現場検証やら推理を展開。
そして皆を集めて推理を披露をするんだけど
脳みそがこんがらがってしまう。


そしてどんでん返し。
エエエエェェェェェ ヽ(゚Д゚;)ノ゛ェェェェエエエエ


犯人はあなたですって言ってるのに、まだ信じられない。

そして、その理由を語っている時に
伏線の事にようやく思い当たる(遅!!
でも、まだ信じられない。
犯人を信じきっておりました。


信じられなくても、結局は犯人が犯人だったのよ。
そんな馬鹿なぁ~って感じよ。
やられたわぁ~
完全に騙された。


何というか、もの凄く複雑な気分ですよ。
たぶん、mokkoの読み方が原因なんだけどね・・・
ほら・・・基本●●だからさぁ~
でも、これを書くとネタバレになる。


もの凄くモヤモヤが残ったんですよ
最悪の状態でモヤモヤが残ったんですよ
どうしてくれる!この状況!


作品が悪いんじゃないの。
キャラが濃い人が多くって、描写もうまいから
のめり込んでたんでしょうねぇ~


その複雑な感情を抜きにすると
騙されたぁ~!!ってことです。
やられたわぁ~

小説の中でさえ、自分の見る目のなさに

凹んだわil||li _| ̄|○ il||li