- ロシア紅茶の謎 (講談社文庫)/有栖川 有栖
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作詞家が中毒死。
彼の紅茶から青酸カリが検出された。
どうしてカップに毒が?
表題作「ロシア紅茶の謎」を含む
粒ぞろいの本格ミステリ6篇。
エラリー・クイーンのひそみに倣った
「国名シリーズ」第一作品集。
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初の短編集で初の火村&アリスコンビ短編で
更に「国名シリーズ」でもあるらしい。
有栖川氏は90年代のクイーン”といわれてるらしいけど
エラリー・クイーンって読んだ事ないからわからない(^◇^;)
とにかく事件が起こったら、誰が?何のために?
どうやって?と結論が知りたくて読み進める。
で、そういうことかぁ~(゚O゚;と驚く。
やはり火村&アリスコンビは楽しい。
アリス向きの事件だって言われていても
解決するのはやはり火村先生♪
アリスの小説家の目から見た素っ頓狂な推理も楽しい。
時系列的にみると「ダリの繭」の後になるのかな?
年齢が33歳になってたから・・・
『動物園の暗号』
舞台は大阪府立阿倍野動物園。
「推理作家好みの事件だから来い」と火村に言われ
行ってみたら、猿山で飼育員が殺されていた。
被害者は奇妙なメモを握って死んでいた。
初の暗号だわよ。
さっぱりわからなかったけど、暗号の謎が解けたとき
そこからアリスが見つけた別の答えが
なるほどぉ~と思いながらもゾっとした。
『屋根裏の散歩者』
大阪府南部で女性連続殺人事件が続発している最中
火村から誘いの電話が入る。
「大きな事件か?」
「でかい。LLサイズだ」( ´艸`)
アパートの家主の爺さんが殺されていて
それが連続殺人に繋がっているらしい。
部屋の天井裏には覗き見日記が隠されていて
それぞれの人の名前の代わりにカタカナ、平仮名、
漢字、アルファベットの記号が1文字で記されている
アパートの住人には、それらしい名前はない。
それらの記号の意味とは?
火村先生の犯人のあぶり出し方が最高!
これは作家が遊んでいるというか、楽しんでる。
何かあるとは思いながらも、わからんかったぁ~!
『赤い稲妻』
稲光と雷鳴が轟く夜、火村の教え子が
向かいのマンションで揉み合う2人の陰を見ていた
落下していく1つの陰。
現場に駆けつけた教え子は1人の女性の死体を発見。
女性の部屋にはチェーンロックがされていた。
では、もう1人の陰はどこへ消えた?
そして別の場所で起こった死亡事故。
2つの事件の関連は・・・
密室モノですねぇ~
コイツが怪しいと思いながらもトリックがわからない。
女性ならば気付くべきだったぁ~(((p(>◇<)q)))
っていうか見事な伏線だわ!サラっと流していた(゚◇゚)~
『ルーンの導き』
これは火村先生の家に遊びに行ったアリスが
机の上に置かれていた占いの石を見つけ
昔の事件の思い出を聞かせてもらうという内容。
火村の同僚ウルフから「すぐ来て欲しい」と電話が来て
駆けつけると、ログハウスで刺殺事件が起こっていた。
親しい友人が5名が集まってのパーティーだった。
被害者は4つの石を持って死んでいた。
その石はルーン占いに使われる石で・・・
これは、火村先生が犯人を当てた後
何故そう思ったのかの解説を始めたとき
「四」という数字のヒントでアリスより先にわかった♪
わぁいヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪
昔の仕事(貿易事務)が役に立っただけなんだけどね♪
めっちゃ嬉しかったq(≧∇≦*)p ウキャッ
『ロシア紅茶の謎』
新進作詞家の家で5人を招いて忘年会をしている最中
5人でロシアンティー飲んだ直後
その作詞家が毒物による中毒で死んだ。
誰が、いつ、どうやって毒物を入れたのか?
毒殺トリックですねぇ~
さっぱりわからなかったぁ~
引っかかる行動はあったのに・・・ちっくしょ~(-。-;)
『八角形の罠』
これは尼崎市にあるアルカイックホール・オクトの
こけら落としとして上演されたもののノベライズだそうです。
実際は最初の舞台で事件が起こり、入場者は舞台裏や
楽屋をまわって手がかりを探し、その後、
第二の事件が起こり犯人当てに入ったらしい。
ってことで、オクトの平面図と登場人物の一覧表付き。
そして最後の方には読者への挑戦状も付いている。
ゲネプロ(全体リハーサル)を見終わった後
火村&アリスに意見を伺う劇団代表。
開演前の舞台裏の様子を見ながら雑談している最中に
役者同士の間にトラブル発生。
そして色男俳優が毒殺される。
注射器で首から毒を注入されたらしいが
いつ?誰が?そんな暇はなかったはず・・・
側にいた者全員が、証拠物件の注射器を持っていない。
そして今度はタバコに仕込まれた同じ毒により
別の俳優が毒殺された。
意外な場所から発見された物証。
誰もそこに行った者はいない。
警察関係者がウロウロしている最中の殺人。
毒は誰が?いつ?仕込んだのか?
推理好きの人は楽しめると思いますよぉ~
mokkoは・・・聞かないで(^◇^;)
八角形をしたホールにちなんで「八角館の殺人」という
推理劇書いたというアリスに
「他の作家の有名な作品にあやかってつけた題名臭い」
と突っ込む火村先生♪( ´艸`)
これはアレの事ですよねぇ~
恵さん
も面白いって言ってるし、読むしかないなぁ~
それより『ロシア紅茶の謎』で最後に火村が言った
「俺だって、胸を掻きむしられるような
想いをしたことはあるさ」ってセリフが気になる。
もしかして、それなのか?
人を殺したいと思ったことがあるってのは・・・
この謎が解明されるまで、読み続けるんだろうなぁ~