鉄鼠の檻/京極夏彦 | mokkoの現実逃避ブログ

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文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)/京極 夏彦
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忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、
埋没した「経蔵」…。
箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者?
骨董屋・今川、老医師・久遠寺、作家・関口らの眼前で
仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。
謎の巨刹=明慧寺に封じ込められた動機と妄執に、
さしもの京極堂が苦闘する、シリーズ第四弾。

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さて・・・長いぞ・・・無駄な事が・・・(^◇^;)


前作「狂骨の夢」を読んで、即、本作を購入。
すぐさま読みたい。
しかし、1359ページの厚さが立ちはだかる。
結局、読もうと決断するまで2年ちょっとかかった。


その間に、脳みそが汚染されてしまってた事に
読み始めて気付いた・・・
既に頭の中でキャラは作り上げていた。
なのに・・・京極堂が摩り替わっていた( ̄O ̄;)
アニメ化していたのだ( ̄□ ̄|||)

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関口君や榎木津は、元々アニメに近い顔を想像していたけど

京極堂に関しては全く別の顔を作り上げていたから・・・
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mokkoの萌えポイントがどの小説のどのキャラよりも
一番高い榎木津。
萌えというより、ツボだな!悶絶しそうになる(^◇^;)
関口君曰く、ビスクドールのような整った顔立ちと
色素の薄い肌と髪。大きな目、飴色の瞳
そして破天荒な行動と、その能力。


竃馬と水気のない菓子が嫌いだなんてぇ~
確かに竃馬はmokkoも嫌いだ。ゴッキーと同等レベルだ!

(わからない人は調べてください。画像を見るのも嫌だ)


しかしクッキーと比較するとはねぇ~
まぁ~昭和初期のクッキーなんて、避難用の
乾パンみたいなもんでしょ?
mokkoがバターたっぷりのクッキーをお持ちするわぁ~
キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
おっと・・・暴走した・・・


力のある美形は1人いるだけでよかったんだけど
京極堂も美形になってしまった・・・(-。-;)


そして登場人物には、内容からして修行僧が多い。
その中にも2人の美形坊主が出てくる。
(〃▽〃)ポッ♪ 
長髪好きのはずなのに、坊主も守備範囲だったとは(゚O゚;
自分のキャパの広さに驚いたわ( ̄▽ ̄;)ゞ
っていうか自分の妄想力のすごさに感動よぉ~

しかし、悪魔的な美しさは、裏に何かあるのですねぇ
あれはイカン!
どうも最近、そういう系に憑かれているようだ(-。-;)
でも、その美しき坊主を腑抜けにしたのは
京極堂ではなく、榎木津ってところが大いに気に入った♪


クライマックスの場面では京極堂の補佐役を
見事にやってのけた榎木津!
ヽ(|||≧▽≦|||)/ キャー しゅてきぃ~(〃▽〃)ポッ♪


横須賀の「倫敦(ロンドン)堂」の山内さん
部分部分においては、萌えるか?と思ったのだが
小柄と聞いて、圏外になってしまった(^◇^;)
しかし、京極堂と並んだら絵になるだろうなぁ~
どういう基準で楽しんでいるんだか・・・
また話しが逸れた・・・( ̄‥ ̄;) マ、マズイ・・


シリーズ1作目『姑獲鳥の夏』の久遠寺が登場します。
これが重要な役割を果たします。

他の登場人物も出てきます。
更に別の作品の登場人物も出てきます。


今回の舞台は仙石原。
行った事があるのですよぉ~
しかも迷った・・・
そこで怪しい寂れた寺?も見た。
だから山道&獣道が容易に想像できたので
益々おいしかったのですよ。


今回は、書き出しからしてヤバイ
開発の手が及んでいない冬の山道
按摩の杖が何かにぶつかった。突いて確認する按摩に
「拙僧が殺めたのだ」と声をかける男。
さすがにギョっとしますよ。妖しい空気が満ちてます!


そして、場面は一転。
緊張をほぐすどころか無かったかのように
京極堂が関口君を旅行に誘っているo(゚◇゚o)ホエ?
旅行先に電車で向かう駄目亭主2人と賢妻2人。
奥様に言いくるめられている二人の図って
想像するのがものすごく楽しかった。


そして敦子と守口の取材先が明慧寺。
宿泊していた仙石楼で、突然湧いて出た死体。
そこに巻き込まれるのが別の宿に宿泊していた関口君。
そして取材先の明慧寺で更なる死体が・・・
更に引っ張り出される魔法使い京極堂
(某刑事が噂の源。木場さんではないです)


今回のテーマは『禅』です。
ものすごく難しくて深すぎて圧倒的で畏れ多い。
会話もそんな感じだし、やたらとそういう解説が多い。
雰囲気が既に神聖というか、厳かというか、そんな感じ。
その時点で檻の中に囚われてるんだけどね・・・


京極堂が後半に素人向けに解説してくれてます。
勘違いしている宗教家なんぞは、絶対に読むべきですね。
多少でも知識があるのなら、痛い内容になってるでしょう。
悟りと魔境を勘違いしてる輩がウジャウジャいると思います。


普通なら絶対に読まないテーマなんだけど

読ませるテクも凄い。
更に結末というか犯人と動機が気になってしょうがない。
難しくても、そこを読まないと先に進めない。
しかも社会から隔離されているような所で起きた殺人
そこに現代社会の法でもある警察が介入して
引っ掻き回すもんだから、話しが余計にややこしくなる。


舞台となる明慧寺の由来も謎に包まれていて
そこで修行する僧の宗派もバラバラ。
年をとらない振袖姿の童女もいたりして妖しさ倍増。

更に敦子と同行取材してる女性の昔の事件も絡んで

更にややこしくなる。


憑き物落としも相手が修行僧となれば、話しが違う。
禅宗から言えば、陰陽道は外道
釈迦を惑わす悪魔の如く、その言葉をもってしても
搦め捕る相手が1人なら可能でも集団となると
京極堂のキャパを越えている。

どうする京極堂!


ハラハラします!ドキドキします。ジリジリします。
久遠寺さんも老医師ながら活躍します。
っていうか重要な役どころです。
場面は仙石楼と山の上の明慧寺を行ったり来たり。
ただ犯人に関しては、珍しく途中で予想できました。
ただ動機がわからなんだ・・・

だから必死に最後まで読みましたよぉ~


読み終えたとき、物凄いものを読んだなぁ~って感じ。
たかだか4作目なんだけど、これが一番凄いかも!
やはり面白かったです。


余談ですが、今回は色んな意味で楽しめました。
弥勒菩薩の話まで出てくるし・・・


でもね・・・
今回のmokkoのツボはね・・・
京極堂の飼っている猫の名前だったりします。


だって『柘榴』だよ!
「欠伸をすると柘榴のような顔になる」からだそうだ。
どんな顔じゃ!
でも柘榴って妖しくないですか?
食べると人間の味がすると言われていた。
そんなに美味ければ、mokkoはとっくに食人鬼よ!


でも柘榴の妖しい赤は好き!
1粒1粒が細胞のごとくミッシリと(京極堂なだけに)

袋の中に詰まってて
その袋はまるで筋肉の連なりみたいだし・・・
ゾクゾクするのですよ。


更にガーネットの和名は「柘榴石」

ムロン、mokkoも持ってます!
長野まゆみさんの小説にも柘榴と猫が登場する。
そういえば、柘榴石からイメージして
ショートショートのお話を作ったんだけど
それにも猫が登場する。
やはり柘榴って猫のイメージなのか?


mokkoの中で新しいイメージが繋がってしまった。
妖しい=猫=柘榴=京極堂の飼い猫


もしも猫を飼う事があったなら
名前は絶対に『柘榴』にします!!

赤い目の猫っていないかしら???

種類はロシアンブルーがいいんだけど・・・

無理か・・・(^◇^;)


さて次回作はもっと厚いらしいんだけど・・・
読むのはいつになることやら(^◇^;)


最後まで読んじゃった人

ご愁傷様でした(^◇^;)

そしてお疲れ様でした<(_ _)>