- ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)/J.D.サリンジャー
¥924 Amazon.co.jp
インチキ野郎は大嫌い!
おとなの儀礼的な処世術やまやかしに反発し、
虚栄と悪の華に飾られた巨大な人工都市
ニューヨークの街を、たったひとりで彷徨い続ける
16歳の少年の目に映じたものは何か?
病める高度文明社会への辛辣な批判を秘めて
若い世代の共感を呼ぶ永遠のベストセラー。
発表から半世紀、いまなお世界中の若者たちの心を
とらえつづける名作の名訳。
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この本の存在を知ったのは高校の時だったかな?
誰かが持っていたのか、この本の話になったのかは
まるで覚えていない。
ただ「ライ麦畑でつかまえて」ってタイトルだけが
インプットされてしまった。
この本は、どういう訳か色んなところで目に触れる。
気にはなっていたけど読まない。
読書暦にムラがあるもんだから、読んでない時に
目に触れても読まないでしょ・・・
それでも懲りずに目の前に現れたもんで、観念して購入した。
でも買っただけで読んでなかった。
これも間違いなく4年以上も本棚で眠っていた。
次に何を読もうと本棚の前にしゃがみこむと
どうしても目につく。
その度に責められてるような気さえする。
で、降参して読んだんだけどね・・・
感想は・・・
読みはじめから、かなり戸惑った。
これは訳が悪いのか?
無理矢理使ってるかのような悪い言葉
オトナやデキの良い生徒は全員嘘つきで
低脳のインチキ野郎で吐きそうになる・・・
他のレビューを見ると、
16歳の時に読んでおけばよかったというのもあった。
オバサンになってから読んだから理解できないのか?
思春期特有のジレンマってやつでしょ?
子供と大人の境目で揺れている時に
高校を追い出される事になって自暴自棄になって
思いつくままに街を彷徨ってオトナを観察して批判して
オトナのフリをして強がって・・・
酔っ払って夜中にガールフレンドに電話掛けたり・・・
迷惑以外の何者でもない。
何が言いたいんだか全然わからない。
オトナが嘘つきとか言いながら、大人を前にした時
自分だって社交辞令や建前を使っている。
嘘じゃないよ。本当だよ。誓ってもいいって言いながら
自分が同じ事をしてるのに気付いていない。
イライラする。
こういう輩がいることはわかっていても
同調できないし理解もできないから、本当に苦痛だった。
でもタイトルが気になるから、読んでればわかると思って
根気強く読み続けた。
で・・・何となくわかったような気がした。
本当はオトナ世界に踏み出して混乱している自分を
つかまえて欲しかったんだなって・・・
この本は名作だって言われてるけど、やっぱりわからない。
主人公と同じく迷い、自暴自棄になった人なら
感動して読めるんだろうけど、mokkoには無理でした。
確かに親に反感持ってたし、大人ってズルイって思ってた。
でも生意気な口をきいた途端に、オカンの一言で
観念しちゃったんだなぁ~
自分が大人で何でも自分でやれるっていうのなら
出て行ってもかまわない。
ただし、お前の着ている洋服も靴もカバンも
全部お母さんが買ったものだ。
出て行くなら、全部置いて裸で出て行け。
自分の面倒を自分で見られるようになってからなら
どんな文句でも聞いてやる!と・・・
ちなみに中学の時だったんだけどね(^◇^;)
太刀打ちできませんでした。
社会に出たら、思いっきり文句を言ってやると
その時は諦めたんだけど、社会に出たら
文句言う事すら忘れてました(^◇^;)。
おかげで部活に熱が入ったけどね・・・( ´艸`)
まぁ~お金持ちのぼっちゃんだから
街を放浪することもできたろうし
ホテルに泊まったりタクシーで移動したり
バーでお金を使ったりできたんだろうしね・・・
貧乏人には無理だってことだな(^◇^;)
最後まで読めない本もあるのに
最後まで読めたってことは、悪くないってことだと思いたい。