- 朱色の研究 (角川文庫)/有栖川 有栖
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“2年前の未解決殺人事件を、再調査してほしい。
これが先生のゼミに入った本当の目的です”
臨床犯罪学者・火村英生が、過去の体験から
毒々しいオレンジ色を恐怖する教え子・貴島朱美から
突然の依頼を受けたのは、一面を朱で染めた
研究室の夕焼け時だった。
さっそく火村は友人で推理作家の有栖川有栖とともに
当時の関係者から事情を聴取しようとするが、
その矢先、火村宛に新たな殺人を示唆する様な電話が入った。
2人はその関係者宅に急行すると、そこには予告通り
新たなる死体が…?!
現代のホームズ&ワトソンが解き明かす本格ミステリの金字塔。
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この著者と初めて出会ったのは、アンソロジーだった。
どちらも恩田作品が目的だったんだけどね・・・
1つは密室をテーマにしたアンソロジー
もう1つはアガサ・クリスティーの
ABC殺人事件をモチーフにしたアンソロジー
- 「ABC」殺人事件 (講談社文庫)/有栖川 有栖
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火村&アリスコンビのお話だったので
これはきっと好きだと思って、即、他の作品を検索。
タイトルとカバーイラストで、本書に一目惚れ♪
いかにも妖しいでしょ~
しかし・・・推理モノは基本的に苦手ってのがあって
本棚に3年以上は寝かせていた(^◇^;)
先日読んだ「猫道楽」が微妙な感じだったので
ショック療法のつもりで、手にとって正解!
「人を殺したい」と思ったことがある臨床犯罪学者の
火村助教授が、売れない?推理小説作家:有栖川有栖を
助手として警察に協力して事件を解決するシリーズもの。
有栖川氏が電話で取材旅行の打ち合わせをしてる時
別の場所で火村助教授は大学で同じ景色を見ていた。
部屋の中まで朱に染める毒々しいほどの夕焼けを・・・
すぐにイメージできました
↓クリック拡大。拡大して見て欲しい!
実はこれ、3年前の2006年8月8日の写真。
毒々しいでしょ~
(これを見たから噴火の夢を見たのか?)
この本を3年以上、本棚で寝かせておいてよかったぁ~
アンソロジーの記事を2006年の5月に更新してるから
本書を購入して即読んでいたら、この光景は想像できなかった。
更に、今回のヒロイン役?は朱美ちゃん。
京極堂の「狂骨の夢」のヒロインも朱美だった。
朱美って名前は、悲しい境遇にあるイメージなのかしら?
話しが逸れた(^◇^;)
火村助教授は、貴島朱美から2年前に起こった未解決の
殺人事件の調査を依頼する。
大阪にいる事件の当事者達に話を聞く為、
火村は京都から大阪にいるアリスを訪ねる。
次の日の早朝、アリス宅に火村宛の電話が入る。
通称「幽霊マンション」の806号室に行けと・・・
行ってみるとその部屋には死体が・・・
それは2年前の事件の当事者の1人だった。
タイトル通りに、夕日の朱色を連想させるシーンが多いです。
いつくかのトリックも火村が解いてくれるんだけど
どんでん返しというか、別の真相が隠されてて
どっちに転んでもいいトリックだったりする。
最後の最後に、そういうことかぁ~となるんだけど
推理小説苦手なくせに、動機が弱いなぁ~と思ってしまった。
何かをやるきっかけが「夕暮れのお告げ」って・・・
今度試してみようか・・・?
殺人以外でだけど・・・
でも、火村&アリスコンビが気に入ってしまった。
本作が12年前の作品らしいから、シリーズを
漁ってみる事にしよう(p^_^q)