猫道楽/長野まゆみ | mokkoの現実逃避ブログ

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猫道楽 (河出文庫)/長野 まゆみ
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学生課で紹介された猫シッターのアルバイトで、
一郎は“猫飼亭”なる屋敷を訪れる。
家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、
彼は不思議な世界をのぞくことになり…
庭の桜に誘われた“猫飼亭”を訪れる者たちが見た
「極楽」を描く、4つの物語。

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・・・


・ ・ ・ (,,-_-)


・ ・ ・ 大好きな長野作品・・・


しかし・・・どう書いたものか・・・(-。-;)


「猫シッター募集・短期・住みこみ/三食つき」という
学生課の掲示板の求人に応募した梓一朗。
同じ猫シッターに募集した日暮星とともに
“猫飼亭”を訪れたものの応対に出た駒形芳白(よしあき)とは
会話が噛み合わない。


どうやら猫の世話をするのではなく、「ねこ」になり
兄弟の道楽に付き合うということらしい。
そっちのネコかよ!!


てっきり、気付いたら猫にされてる系か?って

期待して読んだのにぃ~(((p(>◇<)q)))


*わからない人は、BLもしくは「やおい」で検索すると
説明の中に出てくると思います。
私には聞かないように!


長野作品と言えば、ミステリアスな少年。
美しい漢字遣い。
美味しそうなお菓子や飲み物・・・


初期作品ばかり続けて読んでいたもので
っていうか、どこで線が引かれてるのかわからない。
今まで読んだ作品は、間違いなく初期作品。


BL要素が多少含まれていたとしても、
そこは霞が掛かっているような、不思議で
幻想的な空気がフィルターの役割を果たしてるから
ギラギラした感じは無い。


もろBL作品とも言える凛一シリーズだって
心理描写が巧みなもんで、切なさ全開だったし
凛一が華道の家元の息子だったりと背景が和の世界だから
肉食嬢のmokkoが無性に和食を食べたくなったり
花を生けたくなったりしたものだ。


本作も、猫飼亭のレトロな家屋や美しい骨董品など
小物使いに関しては、文句無し!
っていうか、欲しい!とさえ思ってしまう。
ウラングラス↓なんかも登場するから、
mokkoの現実逃避ブログ-0512ウラングラス
鉱石やガラス好きにはウキャウキャする訳よ。


猫飼亭の末っ子の芳緑(かおる)に関しては
今までの少年同様、美しくミステリアスな空気を纏っていて
表面描写に関しては文句はないし、敬語萌えだったりする。

しかし、兄貴がよくない。
完全に毒されてる。いけない子になりつつある。


諸悪の根源!

イケメン兄貴 芳玄(よしはる)と芳白(よしあき)
これが青年なんですよぉ~


せっかく怪しい雰囲気で進んでいくのに
この青年二人が出てきた途端に、あけすけにストレートに
あっけらかん?とオイタをしてしまうのですよぉ~


ある意味、官能的なのかもしれない。
あのバスルームもステキだし・・・
バスタブが泡泡になっていく仕掛けも面白いし
漂う香りと眠気で理性も飛んでしまうんでしょ~


しかしなぁ~
正直、戸惑ってます。
やっぱ青年はイカン!


どうしよう・・・このあたりに文庫落ちした作品
5冊ほどまとめ買いしたのに・・・
急に不安になってきた(-。-;)