- 蛇にピアス (集英社文庫)/金原 ひとみ
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「スプリットタンって知ってる?」そう言って、
男は蛇のように二つに割れた舌を出した──。
その男アマと同棲しながらサディストの彫り師
シバとも関係をもつルイ。
彼女は自らも舌にピアスを入れ、刺青を彫り、
「身体改造」にはまっていく。
痛みと快楽、暴力と死、激しい愛と絶望。
今を生きる者たちの生の本質を鮮烈に描き、
すばる文学賞と芥川賞を受賞した、
金原ひとみの衝撃のデビュー作。
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賞を取った作品が面白い作品とは限らない。
だから迂闊に手は出さない。
頼りになるのはレビューである。
しかし、人の書いたレビューが当てにならない事も知っている。
では基準をどこに絞るか・・・
自分と部分的にでも好みが似ている人の
レビューを信用すればいい。
アンテナの反応が、好きな部分において近いからだ。
この本は、限りなく酷評の多い作品だった。
タイトルは気になっていたんだけど
たぶん、絶対に手に取らないはずの作品だった。
しかし、予定は予定であり決定ではない。
よりにもよって、mokkoが基準にしているMirokuさんが
この作品を読んでしまったんだなぁ~
彼も面白いとは言っていないし、お勧め度20%だと。
しかし!!mokkoの反応が楽しみだと言った( ̄O ̄;) ウォッ
しかもmokkoの感想の予想までした・・・
更に、その楽しみは趣味だとも言った(゚O゚;
こ・・・これは読むしかなかろう!
あえて実験台を買ってやるわ!
ってことで、読んでしまった( ̄▽ ̄;)ゞ
で・・・感想は・・・
「あぁ~」である。
色んな意味において、有りってことです。
パンクなへたれも有りだし、舌にピアスも有りだし
タトゥーも有りだし、死体が川に浮いてるのも有り。
さすがにスプリットタンってのは見た事がないけど
ほとんどが、目の前を通り過ぎた景色の中に存在してる。
自分はピアスはしないしタトゥーも入れない。
痛いの嫌いだし、自分が大事だから手は出さない。
でも身近に舌ピアスしてる子もタトゥー入れてる子もいたし
友達はタトゥーアーティスト目指してたし・・・
破滅的な人って、周りにいたよね?
いちいち傷つかないと、立ち上がれない人っていたよね?
理解できなかったけど、一緒にいたし・・・
危ない事は嫌いだから、深入りはしない
自分は安全圏にいて、見てるだけ・・・
だって、悲しい思いや余計な心配したくないもの。
ルイは、囚われたくはないけれど奪われたくもなかった。
欲しいものに手を出して、ちょっとした秘密も楽しんだ。
でもアマを奪われたから、一緒にいることでシバを捕らえた。
これ以上の安全圏はないでしょ。
その時期だけ限定なんだろうけど・・・
5年後にどうなってるか、ちょっと見てみたいなぁ
アマは、ちょっと悲しかったけど・・・
殺人者に多いタイプって、怒った時に
頭に血が上らないで、下がるんだって。
知り合いがそうだったんだよね。
怒りが爆発すると、顔が蒼白になって無表情になるのよ。
警察に「殺人者に多いタイプだ」って言われたらしい。
そういう危ない奴の近くにいる体力はもうない。
全然感想になってないね(^◇^;)
だって、あぁ~あるある!だったから・・・
熱に浮かされてる時期っていうのかなぁ~
ただ、読みながら、自分の妄想力のすごさを
改めて知ったわよぉ~
舌ピアス・・・めっちゃ痛そう・・・Y(>_<、)Y
自分大好きでよかった。