- 孤島の鬼 (創元推理文庫)/江戸川 乱歩
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蓑浦金之助は会社の同僚木崎初代と熱烈な恋に陥った。
彼女は捨てられた子で、先祖の系図帳を
持っていたが、先祖がどこの誰ともわからない。
ある夜、初代は完全に戸締まりをした自宅で、
何者かに心臓を刺されて殺された。
恋人を奪われた蓑浦は、探偵趣味の友人、
深山木幸吉に調査を依頼するが……!
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mokkoが読んだのは江戸川乱歩文庫(春陽堂)の方です
画像がなかったから、↑を使いましたけど・・・
さて・・・
江戸川乱歩を読むのは何時以来だろう・・・
小学校の時に少年探偵団シリーズに嵌まり
その勢いで、別の作品を読み進めていたら
オカンに「子供のクセに、こんなの読むな!」と
ゲンコツを喰らって以来かと・・・
なぜ今、乱歩なのか・・・
そりゃ薬屋探偵繋がりですよ。
- 銀の檻を溶かして―薬屋探偵妖綺談 (講談社ノベルス)/高里 椎奈
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- シリーズ第1章第1弾に出てくるんだけど
メインキャラの1人?リベザルは、日本語の勉強にもなるので
座木から本を借りて読んでいる。 - 借りた本の1冊が「孤島の鬼」で、これに登場している
深山木(みやまぎ)探偵が、リベザルが尊敬している
薬屋店主:深山木 秋(ふかやまぎ あき)と
読みは違うけれども、同じ漢字の苗字ってことだけで
お気に入りになった訳で、初めての事件の捜査の手伝いで
深山木探偵の捜査の真似事をしてるんですよ。
可愛い(〃▽〃)ポッ♪
だから、深山木探偵が行った捜査を知りたかったのと
小説の世界ではあるけれど、座木とリベザルが読んだ本を
mokkoも読みたかったんだなぁ~♪
前置きが長くなった・・・
いや・・・暴走しなかったmokkoは偉い(p^_^q)
この本は、主人公である蓑浦金之助が、30前でありながら、
髪の毛は真っ白で、奥様の右側の腿の上部には、
おそろしく大きな傷があって、その理由を答えるのが面倒だから、
文章に不慣れな主人公が、経験談としてまとめ、
理由を訊ねられたら、本を読めばわかるように書いたのだそうだ。
だから時に、読者に語りかけ、時には愚痴っぽく語られている。
主人公の恋に始まり、そして殺人事件が起こる。
1つは密室殺人。2つ目は大勢の人の目がある場所で・・・
推理小説だと思っていたら、そのトリックの種は、
3/1くらいのところで、あっさりと明かされてしまう。
ちょっと待て!まだ半分以上残ってるぞ!と思ったけれど
本題は、殺人事件の背景にあったわけですよ。
中盤からは奇奇怪怪の冒険モノになり、宝探しになり、
そしてアドベンチャーまである。
実に美味しい体験談なのであります。
ただ、期待していた深山木探偵は、ちょっとしか出てこない(,,-_-)
主人公の友人である諸戸道雄は、イケメン外科医にして
主人公に熱烈に恋してる同性愛者だし
その想いを知りながらも、楽しんでるナルシスト主人公って
どうなのよ?と思ってもみたり・・・
でも・・・面白かった。全然面白かった(p^_^q)
最初の方に出てくる疑問も、最後の方で解説してるし
怪奇小説らしく、結末も怪奇?でありました。
これは主人公としてはハッピーエンドなのか?
そして、友人の諸戸道雄が、あまりにも切ないなぁ~(^◇^;)
中盤を読んでいて高階良子さんのコミック
「ドクターGの島」を思い出した。
ドクターGの島―原作・江戸川乱歩〈孤島の鬼〉 (ホラーMコミック文庫)
どうりで原作が、本書でありました(^◇^;)
さて次は・・・
また初トライの作家さんです。
全く興味のなかったものなんだけど
とりあえず読むべし!(* ̄_ ̄)9