うつくしい子ども/石田衣良 | mokkoの現実逃避ブログ

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うつくしい子ども (文春文庫)/石田 衣良
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緑豊かなニュータウンを騒然とさせた九歳の少女の殺人事件。
犯人として補導されたのは、ぼくの十三歳の弟だった!
崩壊する家族、変質する地域社会、沈黙を守る学校…。
殺人者のこころの深部と真実を求めて、十四歳の兄は調査を始める。
少年の孤独な闘いと成長を痛ましくもみずみずしく描く、
感動のミステリー。

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通常、この手の本は読まない。
読書の目的が現実逃避にあるからです。
読まないってことは、買わないんですよ。
でも、買ってしまった。
理由は・・・カバーイラスト


見た瞬間に、リヴァー・フェニックスを思い出した。
美少年図鑑にも堂々と載っている美形!
誰が好きって、リヴァーが好きよ!mokkoの永遠のNo1
そのリヴァーが少年の時に出演した作品
スティーブン・キング原作のホラーじゃない作品
「スタンド・バイ・ミー」の頃のリヴァーに似ている。

スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション (BEST COLLECTION ALL TIME)
¥1,781


mokkoの現実逃避ブログ-0407riva
リヴァーが亡くなった日の事は、まだ覚えてるわ。
第一報は、日本のメディアじゃなくて、友達からの国際電話。
同じくリヴァーファンの友達がロスに行ってたのよ。
で、仕事中に国際電話が入って、リヴァーの死を知った。
ショックだったわぁ~(/□≦、)  あ・・・暴走するところだった・・・

この映画は、簡単に言うと死体を捜しに行く子供達の冒険。
そして、この小説は、酒鬼薔薇事件を彷彿とさせる作品。
mokkoの中でリンクしちゃったんだなぁ~


で、すぐに購入したものの、カバーイラスト見ただけで
満足してしまい、その後、7年以上も本棚で眠ってました。
やはり苦手な小説は読まないんですよ・・・
しかも「池袋ウエストゲートパーク」を書いた人だっていうじゃない。
ドラマしか見てないけど、あれも苦手・・・


じゃあ何故読んだのか・・・
金欠mokkoは、今現在、積本消化月間となっております。(^◇^;)

更に、面白すぎる本を読んだ後って、次に読む本に悩む。
頭の中にはミチルとロイディが張り付いてるし
二人の関係もちょっと切なかったし・・・
だから全く関係のないものを選ぶしかなかったのよね・・・


で・・・どうだったかというと・・・
ミステリーと言うよりは、ドキュメンタリー番組の
シナリオを読んでる感じかなぁ~
犯人は最初からわかってるのよ。本の帯に書いてあるから。
殺人犯の兄と、新聞記者の山崎の視点で物語りは進む。


事件が発覚し、犯人がわかり、豹変する周りの状況。
家族や街の人やクラスメイトや学校、そして本当の友達。
追いかけてくる取材記者や心理分析やらテレビ報道。
そして執拗ないやがらせ・・・
そんな中、中学生の兄が、何故弟は殺人を犯したのかを探っていく。


読んでいく過程で、どうしても犯人の家族に対する嫌がらせが
どんなものだったかを読まなければいけない。
実際の事件でもそうだったはず。
わざわざ家にまで電話を掛けて、自分が正義だとばかりに
相手を罵倒する・・・必ずいるよね・・・


そういうのを聞くと、自分のストレスを正義の名の下に
相手を非難することで晴らしてるとしか思えないのよね・・・
「聖戦」の名の下にテロ行為をしてる輩とか
間違った記事を鵜呑みにして、嫌がらせの書き込みをして
逮捕された輩とかと同類に思えてしまう。
そういうのを活字で読まされるのは苦痛だった。


現実でも、酷い事件とか多いから、ストレスの捌け口を
他人に向けたがる輩は相当数いるだろうし
冷静な自分を持ってないと、簡単に悪意に巻き取られちゃう。
少年事件を題材にしてるけど、今はとっちゃん坊やが多いから
年齢だけで判断はできないし・・・


兄の調査は解決に向かうけど、終わり方はちょっとね・・・
そりゃないよって感じ。
あぁ~やっぱり、この手の話は苦手だ。
ただ文章の書き方は嫌いじゃない。
今度読むとしたら、別の作品がいいなぁ~(-。-;)