迷宮百年の睡魔/森博嗣 | mokkoの現実逃避ブログ

mokkoの現実逃避ブログ

現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ

迷宮百年の睡魔 (新潮文庫)/森 博嗣
¥780 Amazon.co.jp

森が一夜にして消失し周囲は海になった・・・
そんな伝説を持つイル・サン・ジャックは百年間、
外部との接触を一切、拒絶した迷宮の島だった。
なぜか取材の許可を得たジャーナリスト、サエバ・ミチルと
同行者ロイディ。


彼らが、この地を統治する女王の宮殿モン・ロゼを訪れたその晩、
砂で描かれた曼陀羅の中央、密室状況で僧侶の首なし死体が見つかった。
誰が何のために殺したのか?そして頭部はどこへ?


犯人と疑われたミチル、再び消えた海と出現した砂漠。
謎に満ちた島を舞台に、宿命の絆で結ばれた「女王」と
ミチルの物語の第2章がはじまる。
--------------------------

読むのが遅いmokkoが、こんなに早く読み終わったのは
家でも読んでいたからですよぉ~
家で読むってことは、先が気になってしょうがなかった
=面白かったってことですよぉ~!
前作『女王の百年密室』を読んでから本作に入ることを
激しくお勧めします。


今回の舞台イル・サン・ジャックのモデルになったのは
モン・サン・ミシェルです。
mokkoの現実逃避ブログ-0403モンサン
本文中にも島の全景がイラストで描かれてます。


どうやら森氏は、訪れた事があるようですね。
本物の街と小説の街を照らし合わせてるサイトがあるので
参考の為に→こちら


自分で想像したい人は、見ない方がいいですよ(^◇^;)
mokkoは読んだ後に見ました。
ぼやけていた街の様子がハッキリしましたよ♪


さて・・・内容ですね( ̄▼ ̄)ニヤッ


またも閉鎖された街・・・
そしてモデルとなったモン・サン・ミシェルと同じように
昔は砦であり、城であり、牢獄であり、修道院であった
イル・サン・ジャック。
その周りを囲むようにシビの街が迷路のように広がる。
100年後には、個人の所有物になっております。


長いことマスコミをシャットアウトしていた街なのに
サエバ・ミチルが申し込んだ取材にOKが出た。
宿に荷物を置き、宮殿内を案内されているミチルが
偶然出会った女王は、とある街の女王と見間違うほど似ていた?


夜遅く、若い主:シャルルからの誘いで
再び宮殿を訪れたミチル。
話の最中に事件は起こる。
僧侶の首なし死体が見つかった。


翌日、警察がミチルの宿に聞き込みにやって来る。
事件を気にかけながらも、島の取材を始めるミチル
そして再びシャルルから食事の誘いが・・・


気がつくとミチルは殺人犯にされていた?


今回はアクション付きです
もうドタバタのスッタモンダで心臓バクバク。
生身の人間にはカリオストロの城のルパンのようにはなれない!
ジレンマに次ぐジレンマ!


僧侶の首無し死体よりも、あなたが怖い!(゚O゚;

(誰の事かは読んでね♪)
前作の女王と、そしてミチルの秘密も明らかになる。
驚愕に次ぐ驚愕で、脳みそグチャグチャ。( ̄O ̄;) ウォッ
もう気持ちが忙しいのよ!!


今回も哲学的です。
「生と死」そして「肉体と精神」がテーマだと思う。
とことん掘り下げてはいるけれど、難しくはないです。


そしてやっぱりロイディがいいなぁ~
ミチルとの会話も面白い。
ロイディは敬語だったり、命令口調になったり
ジョークに真面目に答えたり、時々ジョークを言ったり・・・


「冷たいな」
「判断に温度は関係ない。
 しかし、以前にミチルは 湿度で私を評価したことがある」
「ドライだって言ったこと?」


こういう日常の会話が楽しかったりする( ´艸`)


終わり方はとっても爽やかなんだけど
続編は、やはりありそうな気配がしますねぇ~
だって・・・1人・・・やっぱり内緒♪
続編は絶対にあって欲しいです。


ほれほれ(  ̄ー ̄)
2冊まとめて買う気になったでしょ(= ̄∇ ̄=)にぃ~



余談ですが・・・
肉体と精神について最後の方で、科学的な説明があるんだけど、
難しい事はさっぱりわからないけど、感覚的に理解できた。
似たような事を考えたことがあったから。
体は魂の入れ物?って感じかなぁ~
時々、入れ物の大きさが合わないと感じることがある。
自分が目で見ている景色と目の間に隙間を感じる事もある。
なんせ不思議ちゃんだからさぁ~


霊体験でも、そういうのがあるのよ。
外出先で急に変な感覚に陥って、ヤバイと思って
すぐに知り合いに電話して、助けてもらったんだけど
地面に足をついている感覚がないのよ。
意識だけで体をコントロールして歩いてる感じ?


知り合いは、mokkoを見た瞬間に爆笑してました(-"-;)
両手に男従えて、楽しそうだねって・・・
両サイドから中身を持ち上げられていたらしい・・・
どうりで足の裏に感覚がなかったはずだ(ー'`ーメ)

こんなことをロイディに言ったら
「不確定だ!」って言われそうだ( ´艸`)
その前に「データが不足している」って言われるな(^◇^;)


でもね・・・
女王様がちゃんとフォローしてくださいました♪


「不思議とはつまり、将来の理解への予感ですね」


(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
科学的に証明して欲しいものですよ。
そうしたら、mokkoは不思議ちゃん卒業ですからぁ~♪

本当か?


不思議なことは、今の段階ではあるのだよ京極堂( ̄▼ ̄)ニヤッ