女王の百年密室/森博嗣 | mokkoの現実逃避ブログ

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女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)/森 博嗣
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2113年の世界。
小型飛行機で見知らぬ土地に不時着したミチルとロイディは、
森の中で孤絶した 城砦都市に辿り着く。
それは女王デボウ・スホに統治された、楽園のような小世界だった。
しかし、祝祭の夜に起きた殺人事件をきっかけに、
完璧なはずの都市に隠された秘密とミチルの過去は呼応しあい、
やがて・・・。
神の意志と人間の尊厳の相克を描く、森ミステリィの新境地。

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森作品では2冊目になります(^◇^;)
最初に読んだのがシリーズものだったので
面白かったんだけど、くじけました・・・
手元にはまだあるんだけどね・・・


これはSFミステリーですね・・・
設定は100年後の未来
舞台は21世紀初頭に作られ、取り残された?国。


「オーデュボンの祈り」を読んだ後だったので
またですか?って思いましたよ(^◇^;)
全然違うものでしたけどね・・・


サエバ・ミチルとウォーカロンのロイディは
衛星通信の故障?で、道に迷った。
車を置いて進んだ先で出会った老人の案内で
その先にある塀に囲まれた国に向かう。
老人に言われた通り「神に導かれてきた」と門番に告げて・・・


そこは女王が統治し、食料は途切れずエナジーにも不自由しない国。
謁見した女王は、サエバ・ミチルが来ることを
神のお告げによって既に知っていた。

女王は52年前に生まれたのに、どうみても20代
全ては神が決めることで、神のお告げは女王が授かる。

犯罪もなければ警察もいない。医者はいるけど治療はしない。
必要ないからだ・・・
豊かで楽園のような国・・・


その国では「死」という概念がない。
100年経っても死人は出ていない。
長い眠りにつくだけだと・・・


5年前にも神に導かれて男がやって来たという。
それはミチルが知っている男だった。
そして事件が起こる。
第一王子が殺された。
密室と言ってもいい女王の展望室で・・・


明らかに何者かによって首を絞められた跡のある王子。
なのに王子は永い眠りに付いたと言う。
女王の側近達も、国の人々もそれを受け入れている。


外から来たサエバ・ミチルだけが、これは殺人だと
犯人探しを始める。



未来の人には図書館が何の為にあるのかわからない
パソコン見て、昔はこれを持ち歩いたのか?と聞く
CDにおいては、エジソンの時代と同じ事をやっていると・・・
100年後はそんな世界なのか?
た・・・楽しすぎる!


これはもう完全にやられました!
テーマは「生と死」と重くて哲学的なんだけど
小難しいものではない。


最初から主人公サエバ・ミチルと一緒になって
「何で?何の為に?神って何??」を連呼してしまう。


最後のどんでん返しのどんでん返しのどんでん返し。
いや・・・最初から騙されてた!


SFも推理もとことん苦手だから、
毎度、著者の手の平の上でゴロゴロ転がって
それを楽しんでいるのだけれど、今回は

いつもよりかなり多めに転がりました!


どうしよう・・・すんごく面白かった(^◇^;)
ロイディがいいなぁ~
mokkoも欲しいなぁ~


そして・・・ビル・ゲイツを疑っています( ´艸`)
さて、迷わず続編を読みます♪


どうかしら?これは読んでなかったでしょ( ̄▼ ̄)ニヤッ

3部作になるような話もあるんですがね・・・

買うでしょ?(= ̄∇ ̄=)にぃ~