前に観そこなった映画がある。
ラッキーなことにケーブルテレビに加入してるので
昨日の夜、たまたま発見したんだなぁ~
夜のピクニック ピクニックパック
¥5,946 Amazon.co.jp
これは大好きな恩田陸さんの同名小説の映画化
あらすじ・・・
1000人の生徒が一緒に、24時間夜を徹して
80キロを歩く伝統行事「歩行祭」。
今回で最後の歩行祭となる甲田貴子は、
密かな想いを抱いて参加した。
それは、一度も話したことのないクラスメイト、
西脇融に話しかけるということ。
そんな簡単なことが出来ない…。
親友にも言えない、特別な秘密が二人にはあった。
今年で最後だから、特別な日だから、賭けにでるのは今日しかない。
そして、最後の歩行祭が始まる…。
この歩行祭は実際にある行事だそうです。
小説は↓
第二回「本屋大賞」受賞作です。
夜のピクニック (新潮文庫)/恩田 陸
¥660 Amazon.co.jp
「誰でも映画を観ている間は18歳に戻れます」
という著者の言葉は本当だと思います。
先に小説を読んでいたので、自分のイメージしたキャラと
違っていたりして最初は戸惑うんだけど、すぐに
ドップリと映画の世界に浸かります。
「みんなで夜歩く。ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう」
こんな話が出てくるように、 高校生達が、ただひたすら歩くだけで、
何か事件が起こるわけではない。
確かに「それだけのこと」なのに、いつもと違う時間を
共有した者同士の内側では確実に何かが変わっていく。
小さなエピソードの端々で、自分の記憶とリンクしている部分を発見し、
懐かしくて、切なくて、それでもわくわくしながら
一緒に歩いている気分になるのは私だけではないと思う。
細かいエピソードは小説の方が多いんだけど
小説のイメージを壊さないで上手く作られた作品だと思います。
見終わった後の何ともいえない爽快感は
小説も映画も同じです。
映画でのラストシーンでは
ゴールを揃ってくぐった時、背中にスタートの門がある。
これは1つのゴールであって、また何かに向かって
スタートするための門がそこにあるんだなぁ~って思わせてくれる。
ちなみに小説「夜のピクニック」には、序章がある。
それが「図書室の海」に入っている「ピクニックの準備」である。
図書室の海 (新潮文庫)/恩田 陸
¥500 Amazon.co.jp
短編集になっているので、先にこれを読んでから
ピクニックの夜を読んで欲しい。
ちなみに、タイトルの「図書室の海」は
恩田陸デビュー作の「六番目の小夜子」の続編になります。
これを読むなら「六番目の小夜子」を読んでからの方が
絶対に楽しめると思いますよ。
ドラマ化されてたらしいので見た人なら大丈夫だけど・・・
詳しくはルームにホームページ本館のリンクがあるので
メインページのメニューの下の方に「本棚の夢語り」があります。
そこの恩田陸のコーナーで説明してあります。